表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/70

49話。バフ・マスター、敵将を討ち取る

「皆の者! ゼルギウス将軍にありたっけのバフをかけろ!」

 

 無数の魔法の輝きが敵将を覆う。筋力強化、敏捷性強化、武器強化など、様々なタイプのバフがかけられたようだ。


「貴様もバフ・マスターなるスキルを使うようだが、我がフォルガナの魔法研究成果にかなうかな?」


「この剣で、ぶち壊す!」


 僕の剣技と神剣グラムは、最強の騎士である父上から受け継いだモノ。フォルガナの魔法などに屈しはしない。


 僕の振りかざした剣とゼルギウスの剣が、激しくぶつかり合った。

 剣ごと相手を真っ二つにするつもりだったが、硬い感触に弾き返される。


 神剣グラムと打ち合えるとは、ゼルギウスの武器も名のある魔剣、聖剣の類いだろう。


「ほぅ? この俺の剣をとめるか!」


 ゼルギウスは笑みを浮かべたと思うと、閃光のような連続突きを放った。


 すさまじい技だが、父上ほどの凄みは感じない。僕はそれらを剣で弾いて、上段斬りを放つ。


「なんとっ!?」


「悪いが、すぐに勝負を決めさせてもらう!」


 僕の剣撃を受けたゼルギウスの顔から余裕が消えた。

 父上と剣を交えたことで、剣技が飛躍的に成長していることを実感する。


「アベル様の一撃を受けて両断されないとは。『鉄壁』の異名は伊達ではないようですね!」


 横合いから僕に襲いかかってきた敵兵を、ティファが斬り捨てて叫ぶ。


「アベル様の邪魔はさせません!」


「くっ! ゼルギウス将軍をお守りしろ! 護衛はたかだか小娘一匹だ!」


 ゼルギウスが不利と見た敵集団が、僕に突進してくる。


「一騎打ちから逃げるつもりかゼルギウス! フォルガナのバフ魔法とはその程度か?」


「なんだと!? おのれ、望むところよ!」


 ゼルギウスを挑発すると、怒りに顔を真っ赤にして襲ってきた。

 ゼルギウスは武人としての自分に誇りを持っているようだ。フォルガナのバフ魔法が負けたと感じるのも癪なのだろう。


「鳳凰剣!」


 ティファが、僕らの戦いに横槍を入れようとした敵集団を、魔法剣でまとめて薙ぎ払う。


「こやつ! 音に聞こえた魔法剣士ティファ・フィクサリオか!?」


「まさか、こんな小娘が!?」


「シグルド様より受け継ぎし魔法剣、あなたたちに破れますか!?」


 ティファが見得を切ると、フォルガナの騎馬隊が怯んだ。


「ええい! 誇り高きフォルガナの魔法騎士団が、小娘ひとりに何を手間取るか!?」


 敵はまずティファを仕留めようと、彼女に魔法を撃ち込む構えを見せる。


 その時、鬨の声と共に、敵軍に突撃してくる騎馬隊がいた。剣聖イブに率いられたブラックナイツだ。


「蹴散らせ!」


 黒髪をなびかせたイブが、剣を抜いて叫ぶ。

 フォルガナ軍は先頭のイブに触れると同時に、血煙に変えられた。


 イブのスキル『剣聖』は、僕のバフ・マスターによって『剣帝』へとグレードアップしていた。

 これは剣の攻撃力を5倍に高めるスキルだ。


 その突撃を止められる者などいない。


「ブラックナイツだと!? 突撃だけしか能のない猪武者どもではないか!」


 ゼルギウスが叫ぶ。

 その認識は誤りだ。


 こと突撃の練度に関しては、ブラックナイツは大陸最強と言える。

 正しく運用すれば、その攻撃力はすさまじい。


 さらにブラックナイツは騎士だけでなく、軍馬にもバフ・マスターの強化をかけておいた。

 軍馬にもバフがかけれるのか? 疑問に思って試したのだが、結果は当たりだった。


 全ステータスが10倍に強化された軍馬による突撃だ。フォルガナ軍はおもしろいようになぎ倒されていく。


 苦戦していたルーンナイツの少女たちから歓喜の声が上がった。


「おのれ! おのれ! アーデルハイドの小童が!」


 ゼルギウスが、しゃにむに剣を振るう。焦りによって、その剣からは技のキレが失われていた。


「終わりだ。この国から出ていけフォルガナ!」


 僕はゼルギウスに上段斬りを叩き込んだ。彼は落馬して絶命する。


「お見事ですアベル様! みんな勝ち鬨よ!」


 ティファの叫びに、地を震わすような勝ち鬨が響いた。

お読みいただき、ありがとうございます。


【恐れ入りますが、下記をどうかお願い致します】


すこしでも


・面白かった


・続きが気になる


と思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。


下にある【☆☆☆☆☆】をタップし、★5にすればできます。


「面白くなかった!」ときは★1でも結構ですので、ポチっとしていただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ