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(^o^)

作者: 翠夢 隷璃

心がないことを


自慢げに語るあの子は


私がつまずくと心配してくれた


死にたいと泣いていた


長袖まとった隣の子は


階段から落ちそうになった時手をついた


皆に優しいあの人は


誰からも愛されていなかった


私を気遣うこの人は


実は自分が大事らしい


結局はそんな世界だ


結局はそんな世界だ


あの子の心の暖かさが憎かった


隣の子はどうして手をついた?


あの人はきっと眩しすぎた


この人は私を殺そうとした


そうあるべきで動く世界


そうするべきでまわる世界


誰からも愛されたことなんて


結局皆ないんだろ


なあそうなんだろ


いつでも自分の頸に正義というナイフをかざして


正義と幸福は


世界平和のやつもいれば


馬鹿とゲームのやつもいるのさ


堕落しちまえば


楽なんだろう


大丈夫、すぐ慣れるよ


大丈夫、すぐ成れるよ


お母さんごめんなさい


大事に育ててくれた


愛情もくれた


心から思っているのよ


心から思っているの


それでも違うの


私にはわからない


私にはとても


どうして出来ないんだろう


どうしてわからないんだろう


確かに理解している筈なのに


この腕は目は愛は心は


本物なの?


わからない


わからない


私だけ?


怖い


恥ずかしい


嫌だ


恐い


この詩だってきっと本物じゃあないんだわ


ああ


明日はお母さんをがっかりさせずにすむかな


ああ


明日はどう生き延びよう

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