なろラジ 夜のブランコ文学賞応募 『いーち にーぃ さーん しぃーぃ』
数を数えるだけ。
それが楽しい時代が有りませんでしたか?
いーち にーぃ さーん しぃーぃ ごーぉ ろーく しぃーち はーち
数を数えるのが楽しかった。
何故かといえば……。多分、未知なる大きな数字にワクワクしていたのだろう。
年齢は10より少ない。
時計は読めない。一分が何秒か、一時間が何分か知らない。
お金なんて持っていない。
そんな子どもにとって、数えていく数字が大きくなっていくのはもの凄い楽しい事だったのだろう。
『100』
この数字が絶対的だった。
1や2。10や20とは違う、圧倒的な、想像もつかない、先の数字。
ゆっくり数えているといつも70で止まる。
今日は、絶対百迄数える。という事を、この時の私は決意していた。
きゅうじゅぅきゅーうー ひゃーーーーーーく
凄い!百まで数えた。
そういう感動があった。
百って、案外少ない数字なんだな。
そうも悟った。
黒銘菓幼児はこの時、数の真理に一歩。歩を進めた。
感想、評価、レビュー等を聞かせて頂けたら幸いです。宜しくお願いします。
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厳しい評価、お待ちしています。
なお、他にも色々書いているので他の 黒銘菓 の作品も宜しくお願いします。
そして、面白い賞を作るキッカケとなった、面白い遊びを提供して下さった声優の巽様に感謝を。