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えぴそうど、その2〜職業は魔王ですが何か・・・

困った。この冬の神アニメの円盤が出るのに金がない・・・・。ライブのチケットの抽選券がついているのに。

仕方ない、働くか・・・・・。

とある日のある会社でのお話・・・・・。


「初めまして。わたくし、採用担当のタマと申します。」

「あ、あ、あの〜〜。私、阿久野麻王(あくのあさお)と申します。よろしくお願いします。」


カラスが窓の外を横切ったが・・・・何も影響はない。


タマちゃんは履歴書をみながら質問する。

「えっと、阿久野さんの前職は・・・魔王とありますが、どのようなことをなされていたのですか?」

「はい、村人を苦しめたりぼうけんしゃを倒したり食料を奪ったりとかです。」

「なるほど、政治家ですね。」


オイオイ・・・・・


「立派なお仕事をされてらしたのに、なぜ弊社に就職しようなどと考えられたのですか?」

魔王は真っ赤になって答えた。

「勇者が来ましてねえ。わたしどもの仕事の決まりといいますか、勇者がきたらおしまいなんですわ。」

タマちゃんはメモをとりながら言った。

「なるほど、脱税がバレて倒産したと・・・・。」


イヤ、チガウダロ・・・・・


「手下達の就職の斡旋に知り合いの魔王のところに走り回りまして、ようやく全員の再就職が終わりました。」

「それは大変でしたねえ。」

「でまあ、私ももう一回魔王をやろうという気力もないし、心機一転違う仕事に就こうかと思いまして。」


魔王は穏やかな顔でそう言った。

黒猫が足元を横切ったが、特に気にしない。


「阿久野さんの経歴を拝見しますと、上にお兄さんが二人いらっしゃるんですね。」

「はい、上の兄はランプの中に住んでおります。下の兄は壷の中に住んでおりましてくしゃみをすると出てきます。妹もおりましてこちらはアクビを・・・・。」


「あ、いや、あの二次創作やら著作権の問題がありますのでもうそちらは結構です・・・。」

タマちゃんはなぜかあわてて話を遮った。


「最終学歴はえっと、魔王大学で帝王学を専攻されていたのですね。あと・・資格は何か持ってますか?」

「錬金術一級とそろばん3級、それにソムリエの資格も持っておりますが。」

「わかりました。採用です。」


魔王はよろこびのあまり目から殺人光線を発射した。タマちゃんのすぐ横の椅子に穴が空いてしまった。

「ダメですよ、阿久野さん。殺人光線は勤務中は禁止となっておりますから。」

魔王は頭を下げた。

「申し訳ございません。以後気をつけます。」

タマちゃんは言った。

「わかればいいです。では明日から早速きてくださいね。」


とある県にあるとある遊園地の恒例のパレードに

アラビア風の服を着て楽しそうに踊る魔王の姿があったとさ。




やはり1日に2話は無理があったか・・・。

次回は”勇者タマちゃん”

かもしれない。

絶対に負けられない戦いがある!!

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