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リョウ サイキ


クラス:戦士(lv0)


ステータス

力  :C

体力 :C

知力 :C

運  :A

耐久力:C

素早さ:E


スキル:なし


ギフト:なし



「こんな感じがリョウのステータスになる」


「……うん」



 はい、今、見せてもらっているのは自分のステータスを紙(結構高級品)に書いた奴。

 鑑定のスキルで見た物を写した感じ。



「で、参考までにこっちが私のだ」



ロシエラ・ライヴラル


クラス:魔術師(lv7)

 2nd:錬金術士(lv5)

   :精霊使い(lv3)



ステータス

力  :C

体力 :C

知力 :A

運  :E

耐久力:C

素早さ:A


スキル:身体強化(lv1)、魔攻強化(lv3)、魔法耐性(lv3)、魔力回復(lv2)、魔力感知(lv5)、言語理解(lv5)、鑑定(lv3)、錬金(lv5)、精霊魔法(lv2)、火属性魔法(lv3)、水属性魔法(lv5)、風属性魔法(lv7)、土属性魔法(lv5)他


ギフト:精霊(シルフ)の加護




 うわぁ……全然違~う。

 ある程度知ってたとはいえ、改めて見るとがっかり感ハンパねぇ~。



「見てわかると思うがな……クラスが全く成長しとらん。

 適性クラスじゃないと言うのもあるんだろうが……やはり、【漂流者】と言うのが原因だろうな……」


「やっぱりか……」


「しかし……過去の【漂流者】の記録を見る限り、何らかのスキルや加護が付いていないとおかしいのだ……」


「………」



 色々突っ込みたい所があると思うが1つ1つ説明すると……


 まず、ロシエラって『人』じゃないよね(色んな意味で)。ま、エルフだから当然っちゃ当然なんだけど。

 そう、彼女はファンタジーの代名詞の一つである『エルフ』……モノホンのエルフさん。

 完璧に整った顔立ちに尖った耳。細身の体に控えめな胸……。


 想像以上に想像通り(何のこっちゃ……)。


 まあ、見た目の話はこれくらいにして、エルフと言う種族はその名の通り長寿で平均寿命は500年位。(1年は約25日×14月で日数は然程ずれていない)

 ハイエルフや長老さんなんかは1000才なんかもザラとか……

 彼女は普通のエルフらしいけど、年齢は僕と同い年。ちょっとびっくり。見た目10代後半だからね……


 で、エルフさんは長寿って事で研究者になる人が多いんだそうだ。

 人間じゃ普通は長くて80年前後。

 魔術師でも200年(魔法使いってだけで寿命が倍か……)行かない位。


 実験・検証が伴う研究にはやっぱりエルフさんが最適らしいです。




 で、エルフさんのお話だけじゃいけないよね?

 スキルの横にあるレベル。察しのいい人は分かると思うけど……lv1がFだとしたら、lv7はいくつでしょうか?


 はーい、Sです。


 どんだけ化け物なんだって話だよ(彼女が)。

 まぁ、スキルの最高レベルは10らしいので、一概にSクラスの強さがあるとは言い難いらしい……はい、『らしい』です。

 だって、10年居て7より高い数値の人、会った事も聞いた事もないんですから。



 で、更に『鑑定』ってスキル。

 商人や加護持ちにしか表れないスキルで、彼女は精霊の加護を持っている為使えるそうだ。


 加護ってのは、精霊や神様なんかのお墨付きみたいな物で、そのもらった存在によって特色がある。


 商人は商売の神様の加護みたいで、物の価値や隠された能力なんかを見抜く。

 大地母神や豊穣の神様なんかは癒しに特化しているので、病気や障気、悪意なんかを見抜く。

 精霊は……どうなの?多分、戦神や至高神なんかと同じく対象の『カ』を見抜くって感じなのかな?



「ロッシ……俺、やっぱり『無能』なのか?」


「……まだ決まった訳じゃない。魔力反応も一応あるし……そう悲観的になるな」


「……わかった」



 そう、この世界じゃ、大抵スキルやら魔法やらの特殊能力が付く。

 それは子供やその辺の村人でも関係なくだ。


 そうなると能力の無い『無能』ってのが問題になる。


 何故問題かって?

 それは、生きていけないから~です!


 いやいや、能力なんか無くてもなんとかなるでしょ~

 って思ったあなた!!甘い!

 マックスコーヒーにシロップと練乳を入れて飲む位甘い!


 能力……ここでは職業や加護、スキルの事ね。

 職業は一応適性なんかあるけど、何にでも成れるのよ?本来。

 先天的スキルがあればそれに合わせた職業選んでもいいし、職業選んでから新たなスキルを獲得してもいい。

 ギフトなんかあった日にぁ~無条件で強力なスキルが付いてくる。



 で、そもそも何でこんな『能力』なんかあるのか?


 ビコーズ、周りに外敵が多いから(ロシエラ談)。

 魔物やらモンスターやらドラゴンやらが闊歩してたら、一般人でもそれなりに強くなって置かないと……人類(普通の動植物含む)が絶滅しちゃうからね。



「今日はこの前と違い、アイテムによるスキル獲得を試してみようと思う」


「おお……それは構わないんだが、大丈夫か?

 書物による学習は何のペナルティも無いが、魔道具には副作用や呪い何かもあるんだろう?」



「勿論そういった物もあるが……今回は出来るだけ軽い物を揃えた。

 なにぶん【漂流者】に対しどのような副作用が出るかわからんからな」


「……安全な方が嬉しいんだが。……そうも言ってられないか」



 能力無しじゃ~この先まともな活動が出来無いからな……




 結果発表~!!!


身体強化系……全滅。

 ペナルティ無し!ふぅ。


生産系……全滅。

 ペナルティ無し!ほっ。


魔法系……生活魔法ゲット!!!

 やった!

 ペナルティ……無し!

 よっしゃ!!!



「今まで散々座学や付与魔法等を試して来て……魔道具でサクッとゲットとは……」


「まぁ、いいんじゃないか?俺は生活魔法だけでも助かるからな」


「……何故、生活魔法だけということも含め検証は続けて行くからな。いいか?」


「オーケー、そんかし色々教えてくれよ?いつも通りに」


「わかっておる」




 とりあえず『無能』は避けれた僕は生活魔法の使い方を教わる為、彼女は何故生活魔法を覚える事が出来たのかの考察も兼ね、庭に出ることにした。



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