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風ちゃんと菊ちゃんと僕

 隣の団地の風ちゃんには、『菊ちゃん』って言う、僕たちに見えない友達がいる。




「あ、菊ちゃんが、おうちの車に菊の花を飾ってる」


 風ちゃんがぽつりと呟いた。


 僕は見えなかったけど、ふ~ん、と返事した。


 その翌日、風ちゃん家の車は動かなくなった。




「あ、菊ちゃんが、向かいのおじさんの頭の上に菊の花飾りを乗せてる」


 風ちゃんがぽつりと呟いた。


 僕は見えなかったけど、へえ~、と呟いた。


 その翌日、向かいのおじさんは動かなくなった。




「あれ、菊ちゃんの仕業かなあ。


 町中が、菊の花だらけだよ。


 ほらほら、ここにも(・・・・)そこにも(・・・・)あそこにも(・・・・・)


 風ちゃんがぽつりと呟いた。


 僕は見えなかったけど、そうなんだ~、と呟いた。


 その翌日、僕たちの町は(・・・・・・)

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