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近未来 ~蛇足~  作者: 白井黒軌
序章
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~序章~「依頼」

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近未来 ~蛇足~ 序章 「依頼」

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荒井は自分の研究室に着くとすぐに机に向かった。

その研究室は広く、通常の学校の教室の4倍はあった。入り口を含んだ教室1つ分は天井が低くなっていて、その上に2階があった。

下の部分、つまり1階は研究スペース、上の部分である2階は事務スペースとなっている。勿論、向かっている机も2階にある。


階段を上り、椅子に座って、手に持っている黒い封筒を見た。封筒はやはり黒色で明け口は白のテープで止められていた。

そのテープを剥がし、封を開けると中には文字が書かれた紙が1枚だけ入っていた。

荒井はその紙を取り出した。文字は表だけのようで裏は白紙だった。


その文字を読むとこう書かれていた。


『7月20日 依頼 19時 赴く』


「20日の午後7時に依頼しに行くからよろしくとかそういう意味か?ちゃんと言えねぇのかよ。何のいたずらだよ...」


他に何かあるのか?と怪しく思い、ブラックライトを当てたり、炙ってみたり、コピーしてみたり、様々な事をしたが、他には何も見つからなかった。


それだけだと思った荒井は、とりあえずその事をスケジュールに書き込んでから半年前からの研究に取りかかった。


同日、21時42分━━━━━


地震があった。震度は1に満たない程の小さな地震だった。しかし、研究室の立て付けの悪い棚にある空の瓶が床に落ちて割れた。

その音で、荒井は研究から頭が離れた。時計を見ると21時47分だった。


「あと13分か、片付けて帰るか」

荒井は研究の手を止め、割れた瓶を片付けるとともに帰宅の準備を始めた。


同日、22時01分━━━━━


荒井の自宅は研究所の裏口から50メートル程、歩いて30秒程だった。朝も裏口から入れば近いのだが、扉はマジックドアで外からは開かないようになっている。なので毎日仕方なく正門から出入りしているのだ。


自宅、というのは研究所が保有しているマンションだ。

荒井の部屋はその南棟の707号室だ。




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エレベーターを使おうとする

2台あるエレベーターの片方が故障中

部屋に着き、寝る(中での事は書かない)



翌日、7月18日 8時30分━━━━━

時計のアラームがなる

起きて研究所に向かう



朝食を食べるために食堂に向かう途中に彼女に会った。

荒井の幼馴染みの戸森 花梨だ。


「お、花梨じゃん。どうしたん?」

「ねね、健に何かあったの?」


健と言うのは花梨の夫であり、


「何もないと思うけど。どうかしたのか?」

「最近変なんだよねー。いままでマイペースに研究してたのに、二、三日前から急にやる気出してさ」

「ただ面白くなっただけだろ。ほっとけばいつか治る。」


研究者はそれまでやる気がなくても、ただ一つしたいことがあれば何かに取り憑かれたかのように研究に没頭する。そんなものなのだ。


500円硬貨を入れてカレーライス(大)


花梨は親子丼


「そんなに心配なら聞いてみればいいだろ」
















20日━━━━━

同日、18時59分━━━━━






時計の長針が動き7時に。つまり19時になった。







翌日、7月21日━━━━━

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