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精霊使いの異世界放浪記  作者: 朝霞たん
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第1話 神様のサルベージ

神様って気まぐれですね

「うわぁぁぁぁあぁぁ!!」


見渡す限りの青い空。雲一つない晴天である。

王都 【アデル】と魔術都市 【マーリン】を隔てる大きな海に小さな影を落とすソレは、凄まじい勢いで落下してきている。


「あのドジ神何でこんな高い場所から落とすのぉぉおぉ!!」


ソレの正体である柊は、風圧で形容し難い姿になりながらも叫ぶ。


何故こうなったし…

その理由は一時間半程前に遡る………


キィイィィィィイィ!!


恐らく慌ててブレーキを踏んだと予想できる激しい音に、柊は軽い走馬灯を見ていた。


俺の人生、意味があったのだろうか。

そういえばまだ女子と手すら繋いだことないな…

まだあの古本全部読んでないのにな…


思い返される様々な記憶の海に溺れつつ彼は目を瞑る。


即死であった。


……………ん?あれ?……生き…てる?

ゆっくりと目を開けるとそこには何もないただただ白い空間が広がっていた。


もしかしてここは死後の世界なのか?それとも夢の中…?いや、でも確かに俺はあの時轢かれて、それで…


先程起こった事に軽いトラウマを覚えつつあたりを見渡す。


何もないなここ…


「何もないよ?ここ。」


え?

突如目の前に現れた女性に口を半開きにしたまま見入る。


腰まである銀髪ストレート、目はぱっちりとしていて全体的に整った顔付きをしている。いわば美人である。そして程よく丸みを帯びた胸に…て、待て何故パジャマを着ている?


ほんの数秒の間に頭に入ってくる情報量に混乱しているとその女性は口を開く。


「私の名前はメリー。神様だよ〜!」


「はぁ?」


突然の神様宣言に素っ頓狂な声が出る。

神様?へ?一体何が…


「まぁ混乱するよねそりゃいきなり呼び出されちゃあね…」


「呼び出された?て事は俺は…」


「うん。死んだよ?」


ですよね。うん。分かってた。分かってたけど頭は未だに混乱している。


「ちょっと時間をあげるから整理しようか」


………………情報整理中………………


「つまり?轢かれて死んだ俺の魂をこの異世界に引き上げたと。」


「そう!君の魂をサルベージした訳だよ〜!」


サルベージて…。この神様色々とぶっ飛んでるんじゃ…

疑いの目を自称神様に向けると慌てたように弁解する。


「ち、違うよ?別に何かやましい理由で引き上げたんじゃなくてね?ちゃんとした理由があって…」


「ほぉ?じゃその理由は?」


「実はね…今この世界ピンチなのよ…」


「それで?この世界を救えと?」


「そ〜!私と一緒にこの世界を救って欲しいの!」


うわ、何そのありきたり展開…


「詳しい話は後にして!善は急げよね!!」


「は?え、ちょm…」


「レッツラゴー!!」


そして今に至る。


もうやだ帰りたい(´;ω;`)



メリーさんは想像としてはリゼロのエミリアと似通ったイメージです(*´∀`*)

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