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負け犬高校生共の旅同好会活動記録  作者: 春の土筆
1章
5/15

ゲーセン行って見つけちゃって誘ってる

注意!この物語にはバカしか出ません!

とにかくバカです!作者もバカです!

そんなのでもいいよ!って方はぜひ読んでいってください!あと少し読みづらいかもです!


この小説はバカな作者が地理をよく理解せず、しかも新たな市まで追加したせいで少し現実の日本とは違う箇所があります☆あるものがなかったり、無いものがあったりします!その度に説明するので安心してね。

一章 五話


6月上旬のとある休日にてー

「ふぁあ~、おはよう…」

俺はいつも通り朝起きてリビングへ向かう、

「おはよう、大地朝ごはん作っておいたよ」

「おはよう、頭すごいことになってるぞお前、」

(そっか、今日は二人とも休みか、)

今日は日曜日、両親は仕事が休みのようで母さんは朝ごはんを作ってくれており、父はテレビを見ている。

うちの家庭はごく普通の仲のいい家庭だ。

父さんはそこそこいい会社のサラリーマンで母さんは料理学校の教師をやっている、割と裕福な家庭だと思う。


俺は洗面所に行き、寝癖を直して顔を洗ってからリビングに戻り朝ごはんを食べ始める。

「いただきます」

「召し上がれ、今日は卵焼きの味付け変えてみたよ」

「ほんとだ、だし巻き玉子?」

「そう!美味しいでしょ?」

「んでレシピは?」

「冷蔵庫にレシピ貼っといたよ」

俺の料理スキルは母さんの料理の真似事で磨かれている。そんなことを話していると父さんが、

「大地!今度の日曜日みんなで東京エモジー王国行こう!」

と言う。

「はあ?いきなりだな、随分と」

「父さん知り合いからチケット5人分貰ったのよ」

母さんが説明する。

「父さん、母さん、俺、兄貴、あれ?1枚多くない?」

「それは、あれだよ、大地後で1人で行けよ」

「まじかよ、まぁ、いいや」

「はい!じゃあ!そうと決まればさっそく予定を決めましょう!」

母さんは張り切っている、

「翔を起こしてくるわ」

父さんが兄貴を起こしに行く、

その2分後…

「嫌だァァ!!寝かせろぉお!!休みの日だぞぉお!!!俺の貴重な!貴重な休みィイイ!!!!」

「ほら、予定立てるぞ」

父さんが兄貴を引きずってきた、


ー小一時間後ー

「よし!じゃあこの予定で来週の日曜日な!」

予定が決まり、父さんが言う。

すると……

『プルプルプル電話だよ、プルプルプル』

あのクソダサい着信音は父さんか、

「はい、もしもし、はい、はい、来週日曜日ですか!?いや、ちょっと、その日は……はい、はい、分かりました……はい、失礼します」

(何か嫌な予感が……)

「はい!皆さん!報告があります!」

「何だ父さん、課長からの電話の後に何の報告だい?」

「なんと!来週の日曜日!会議が入りました!いぇーい!!」

父さんはヤケになっていた、

「え……ほんとに…」

母さんは意気消沈している…

(そんなにか、それに比べて……)

「やった!その日はゲーム三昧だ!」

兄貴は喜んでいる、

(なんだこいつ)

「しょうがない、またの機会だな、」

「どうするの?そのチケット」

父さんがどうするか、と考えていると

「大地にあげれば?生徒会に入ったんでしょ?親睦会として誘ってみればいいじゃない?」

母さんが提案する。

「親睦会も何も生徒会に入ってもう結構経ってるけどね」

「なんでもいいから誘ってこい」

「じゃあ、とりあえず貰っとくよ」

父さんからチケットを受け取る。

「そういえば翔、あの学校の件はどうしたんだ?」

父さんが兄貴に聞くと兄貴は大慌てで止める。

「おい父さん、その話は後で!今はダメだって!」

「おい兄貴、学校の件って何だ?なんでそんな焦ってるんだよ」

「うるせー!お前には関係ない!早くリビングから出ていけぇえ!!」

そして朝のゴタゴタは終了した。



(注)この後すぐに場面が変わります。

*

「よくこんなお店知ってるわね」

「いや、ショッピングモールの中に落ち着いておやつを食べるって言うとここくらいしか無いからな」

「フレンチトーストが美味しいわ」

「俺もよく食べるよそれ」

俺はいま、咲音蒼香とカフェにいる。

それも二人きりだ、何故、どうしてこうなった!!


ー遡ること小一時間前ー

俺は昼過ぎにゲーセンを目当てに電車で二駅の場所にあるショッピングモール、ニャオンモール来ていた、もちろんイメキャラは犬だ。


そして、ゲーセンで黄色の電気ネズミのぬいぐるみを大量に取った後、適当にぶらぶらしていた所にらむからLINE(ライン)が来た。

内容はこうだ、

『おーっす、突然だけど俺明日誕生日なんだ~!きっとつくもはとてつもなくすごいプレゼントを用意してくれるんだろうなぁ、期待してるぜ☆』

「はぁ…図々しいやつだなぁ」

俺はらむへのプレゼントを探しに、可愛い系のものがいっぱいある雑貨屋さんに立ち寄ってみた。

(こういう所ってあんまり男1人で来る所じゃ無いよなぁ、なんか気まずいわ、だけどらむの為だ、最っ高にかわいいプレゼントを探してやろう。)

「う~ん、何にすればあいつが嫌がるのかなぁ、かわいい系?やっぱりかわいい系だよなぁ」

悩みながららむが嫌がりそうなプレゼントを探す、嫌がらせの為にこんなに悩むなんて全国を探しても俺しかいないだろう。

「あ、最近高校生達に流行りの『エモジー's』だ。そうだ、これに確か女の子のキャラクターがあったよな…、それにしよう。」

目的のものが決まり、グッズを探していると見覚えのある顔が視界に入る。

いや、あるんだが…無いな…。

あんなキラッキラした笑顔なんて見たことない、

「えっと、咲音?」

俺は恐る恐る話しかける。

「つ、九十九君!?なんで貴方がこんな所に!?」

「いや、何でって言われても、ゲーセンのついでに立ち寄っただけだよ」

「そう、一人でなんて寂しいわね」

「余計なお世話だね、あれ?咲音もそれ好きなの?」

会話の途中に咲音がエモジー'sのぬいぐるみを持っているのに気づく、

「いや!別にこれは…その…」

「随分とかわいい趣味じゃないっすかぁ、見かけによらずってやつ?」

「見かけによらずで悪かったわね」

「実は可愛いもの好き?あのクールな咲音さんが?」

「黙りなさい、黙らないとその手に持った袋の中にある電気ねずみ燃やすわよ?」

「ごめんなさい、それだけは勘弁してください、ほんとにいやまじで」

(この電気ねずみにいくら使ったと思ってるんだ!大サイズ1個900円、中サイズ5個1200円、小サイズ8個1100円だぞ!燃やされてたまるか!)

心の中で叫ぶ、すると咲音は言った。

「そうね、何か甘いものを奢りなさい、それで許してあげる。美味しくなかったらその分燃やすわよ」

「さすが咲音さん女子力高いっすわぁ」

そう言った瞬間咲音はどこからかライターを取り出し、電気ねずみの入った袋を奪い取った。

「分かった、奢る、奢るから電気ねずみ返して」

「次は無いからね」


*

そしていまに至る。

「コーヒーのおかわり頼んでいいかしら?」

「おかわりは無料だからご自由にどうぞ、店員さん呼んで頼みな」

「分かったわ、すいません、コーヒーのおかわりお願いします」

「かしこまりました、ただいまお持ちしますね」

するとさほど時間も経たずにおかわりが来る。

(それにしても話す話題が無い…ものすごく気まずい、)


「そういえば九十九君、少し聞きたいことがあるのだけれどいいかしら?」

俺がモタモタ考えてるうちに咲音の方から話しかけてくる。

「あなたぬいぐるみ好きなの?」

「何故いきなり?」

「だってそんなにいっぱいゲームセンターで電気ねずみ取ってるじゃない」

「ぬいぐるみ好きと言うよりは電気ねずみが好きなんだよ。特にこのクリックリした目とかイイよね!分かる?」

袋からぬいぐるみを取り出し差し出す。

「誰がそんな電気ねずみなんて…」

そう言いながらも咲音の視線は電気ねずみから離れない。

「確かに…かわいい……」

「でしょ?さすが可愛いもの好きの咲音さんですわ、1つあげるよ!」

小サイズの電気ねずみを咲音に渡す。

「貰っていいの?あんなに大事に守ってたのに」

「いいよ、まだいっぱいあるし、中サイズもあるけどそっちがいい?」

「いや、これが丁度いい、ありがとう、大事にするわね。」

そう言うと咲音は電気ねずみをバッグにしまう。

「そうだ、咲音、さっきエモジー'sの売り場見てたけどもしかして好きなの?」

「最近少しハマっているくらいよ」

もう流石に可愛いもの好きは隠さないんだね、俺は財布に入れておいたエモジー王国のチケットを見せる。

「良かったらさ、生徒会メンバー誘おうと思ってるんだけど…」

「え!エモジー王国!?行きたい!」

「おい、咲音、キャラ崩壊しかけてるぞ」

「ハッ!それでいつ行くの?」

「おい、まだ何も言ってないだろ」

「行くのでしょう?いつかしら?」

「このチケット来週の日曜日までなんだよ、土曜日は俺が用事あるから日曜日かな」

「分かったわ、その日は予定開けておくことにする」

チケットを見せただけでこの食いつきようは……、よっぽど行きたいんだろうな。


*

月曜日の昼休みにてー

「おいつくもー!今日は学食で飯食おうぜー!」

いつメンがいつもの通り俺の席に来る。

「おっけー!でも何で今日は学食?いつも弁当じゃん俺ら」

「つくもさぁ、学食の無料(ただ)目的で生徒会に入ったのに1回も使ってないじゃん?だから今日くらい使わせてあげようって俺の気遣いだよ」

俺が聞くとらむがドヤ顔で答えた。

「まぁ、実際はこいつが弁当忘れただけだよ」

ゆうがカミングアウトする。

「俺も早弁したから無い……」

トモが寝ぼけた表情で答える。

「おう!じゃあ行くぞ!」

俺がそう言うと……

「待ちなさい、九十九君」

咲音が呼び止めてきた。

「何だ?咲音」

「昼休みは私とあの件聞きに行くって言ったじゃない」

「ごめん、完全に忘れてた」

「こんな重要なこと忘れるなんてあなた大丈夫?」

そこまで重要ではないと思うのは俺だけだろうか。

「ごめん、お前らすぐに行くから先に行っててくれ」

「OK、早く来いよな~」

「俺らまたモンバスやってるから」

「あ、本体充電してくるの忘れた」


3人と別れた後、咲音と共に会長のいるクラス3-1へ向かう。

*

3-1に着き、会長達を探す。

「あの~、水城先輩いますかー?」

入口から声をかけてみたが……

「いないみたいね、後でまた来ましょう」

「そうするか、さぁ食堂に行こうか」

そう言いながら後ろを振り向くと、

「やぁ、大地君、蒼香ちゃん」

「こんにちわ、お2人さん」

会長と副会長が2人でちょうどどこかから戻ってきた。

「ちょうど良かったっす、会長さん達と話に来たんです」

「何だい?話って、もしかして相談事?いいよ、どんどん話してみて!この俺に!そうこの頼れる先輩にどんどん(ry」

「会長、ちゃんと話聞いてください!」

この会長いつも話聞かずに副会長に注意されてる気が、

「そうだったね、で何の用だい?」

「会長さん達、今週の日曜日暇っすか?」

「日曜日ねぇ…俺と菜摘(なつみ)ちゃんはバイト入ってるんだわ」

「まじっすかぁ、だってよ、咲音」

「そう…ですか……バイト…なんですね……」

咲音すっごいショック受けてるぅう!!

「なに!?どしたの咲音ちゃん!大丈夫!?」

副会長さん本気で心配してるよ!いやほんとに優しいなこの人!

「なに、君たちもしかして遊びの誘いでもしにきたの?」

「そうなんすよ、日曜日までしか使えない遊園地のチケット貰っちゃって」

「遊園地…どこの?」

「エモジー王国っす」

「ほんと!?その日は私と会長そこでバイトしてるよ!」

(副会長よくその見た目でバイトできるな、完全に小学生……)

「九十九君いま失礼なこと考えたでしょ!」

え、この副会長もしかして思考読めちゃうの!?

「ぜ、全然考えてないですよ!そういえば書記の暮葉(くれは)さんは?」

「紅葉は休日基本外出しないからね、誘っても来ないと思うよ?」

今度は会長が言う。

「そうですか、じゃあ生徒会メンバーで行くのはまたの機会ですね。」

「まぁ、俺らは向こうで会えるしほかの人誘ってこい」

「ほかの人…らむ達?」

俺が言うと、

「あの堕羊(だひつじ)を誘うのね」

らむへの信頼はいつになったら回復するのか……

「まぁ、そう言うなって、そうだ!咲音も飯まだだし一緒に食堂で食べようぜ!」

「九十九君がどうしてもと言うのなら、一緒に食べてあげないこともないのだけれど…」

「はいはい、どうしてもどうしてもだから一緒に食べようか。」

「しょうがないわね……」


会長達へのお誘いは失敗 (?)に終わった俺と咲音は学食に行き、日替わり定食Aを頼んだ後らむ達の元へ向かう、ちなみに咲音は弁当だ。

「待ったかい?大地君だよ☆」

俺がそう言うと、

「あー、待ってたわー、待ちわびてたわー(棒)」

らむがこれ以上無いくらい棒読みで答える。

「つ、つくも…なんで咲音さんがいるの!?」

咲音を連れてきたことにゆうが驚く。

「九十九君に誘われたから来ただけよ、嫌なら教室に戻るけれど」

咲音が言った。

「大丈夫だから戻るなって、せっかく来たんだし、な?いいだろお前ら」

俺が聞く。

「俺はむしろ大歓迎だぜ!」

「俺も別に構わない」

ゆうとトモは予想通りの反応だ。

「まぁ…お前らが良いなら俺も気にしないデスヨ」

らむはものすごく不満そうな顔をしている。

「何か嫌なことでもあったのかしら?子羊さん?」

咲音がラムに向かい言う。

「別に何も無いですよ?ツンデレ女王様さん?」

「私がいつ誰にデレたのかしら?このジンギスカン君」

「お前クラスでつくもとしか喋ってないだろ、もしかして気でもあるの?あと『らむ』な?『らむ』」

「べ、別にそんな気なんてないわよ!この堕羊!」

「だ、堕羊!?そもそもらむって山羊肉だし!」

「知ってるわよ!この非常食!」

また言い合いが始まった……。

「この2人ほんとに気が合わないよね」

「顔合わす度に言い合いしてるよな」

ゆうとトモはもう慣れているようだった。

「はいはい、二人共落ち着け、そろそろやめないと大変なことになるぞ」

今ここは食堂だ、そのど真ん中で言い合いを始めるものだからどんどんオーディエンスが湧いて来ていた。

ー5分後ー

「落ち着いたか?」

「私は何も悪くないわよ」

「最初に言ってきたのはお前だろ!」

おいおい、嘘だろこいつら全然反省してないじゃないの。

「やめろやめろ、そろそろ俺も怒るぜ?」

「悪かったわね」

「すいません」

あ、割と素直だった。

「らむとトモとゆうは日曜日暇か?」

その問いに三人は揃ってイエスだった。


「じゃあ決まりな…この5人で日曜はエモジー王国だ!」



次回予告!

「今回の次回予告当番はこの俺!水城 爽良様と!」

「小日向 菜摘です!」

「作中だとほとんど俺ら『会長』と『副会長』って呼ばれてるから絶対に読者の人名前忘れるよな」

「もう既に分からなかった人とかいるんじゃないですか?」

「じゃあ、たまにこうして次回予告で名前出していこうか」

「みんな忘れないでくださいね!」


「「次回!!初めての旅??」」


「旅って言っても遊園地行くだけじゃん」

「それいっちゃダメです、会長」

今回も読んでくれてありがとうございました。

次回は遊園地に行きます!

いつメンのメンバーと咲音の5人で遊園地を楽しみます!

次回もまたお楽しみください!

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