魅入られてやらされて輝いてる。
注意!この物語にはバカしか出ません!
とにかくバカです!作者の思いつきと妄想で書いているものなのでそんなのでもいいよって方はぜひ読んでいってください!
初心者なので所々読みづらいところがあるかもしれませんがご了承ください。
前回教室でみんなにあることないこと騒がれている最中に現れた謎の3人組に連れられ、俺と咲音は生徒会室に来た、今回はそんな場面から始まります。
一章 四話
「君達を呼んだのは他でもない!生徒会のことだ!」
と会長と呼ばれていた人が言う、
「会長!まず自己紹介ですよ!」
と隣の小さい人が言う、
「そういえばそうだね、紹介が遅れた、俺は水城爽良、知っての通りこの学校の生徒会長だ、」
(あ、そういえば…)
*回想シーン
ー入学式にてー
「生徒会長からの挨拶、生徒会長水城爽良さんお願いします」
すると1人の男が壇上へ上がる
「やぁ!新入生諸君!こんな底辺校に入って最悪だよ、とか、高校なんてどこでもいいわ、とか思ってる奴らすっごいいると思う!毎年そう!だけどな、そんな高校生活でも人生に一度きりだ!楽しまなきゃ損だよね?いや、そんな事言われても学校なんてだるいもんでしょ、って思っちゃうよね〜?だけど大丈夫!お前らは絶対に高校生活を楽しめる!え?何でだって?何故ならこの俺が!この俺様が!生徒会長として!お前らの高校生活を大いに盛り上げてやるからさ!!
んじゃそういうことでお前らの楽しい高校生活は俺が保証してやるよ!だから安心して学校に来な!以上!」
その男の挨拶が終わると誰が言うでもなくみんなから拍手や歓声が挙がった、
*回想おわり
(あ、入学式の時の人か、あの時は色々と考えてて顔なんて見ていなかったけれど、)
「どうした?大地君?」
思い出しているところに会長に声をかけられる、
「あ、いや、何でもないっす、てかいきなり名前で呼ぶんすね、」
「苗字で呼ぶなんて堅苦しくて無理無理!俺そういうの苦手なんだよね、」
(あ、何か俺に似てるかも…)
そう思っていると…
「会長!私達の紹介は!?」
「俺の紹介は別にいい…」
ずっと横にいる二人が言う、
「ごめーん、忘れてたー!んじゃ紹介するね、この小さい女子は小日向菜摘副会長だ、俺とクラスも一緒だから基本一緒にいるよ。」
「小さいって言わないでください!!
よろしくね、九十九君、咲音さん、」
「「よろしくお願いします」」
(小さいの気にしてるんだな…)
「その横の男子は暮葉紅葉書記だよ、仕事を任せると基本完璧なんだけどかなりめんどくさがりなんだよね、あと基本無口だから、」
「…よろしく」
「「よろしくお願いします」」
「それで本題に入るね、君達二人とも生徒会にそれぞれ立候補するんだよね?」
どうやら奥里先生に聞いたらしい、
「俺は書記に立候補しようと思ってます、」
「私は会計に、」
二人で答える、
「うん、単刀直入に言うとね、俺は君達に生徒会に是非入って欲しいんだ、けど立候補しても生徒から投票されないと入れないだろ?そこで少し考えがあるんだ、」
「少し待ってください、なんでそこまでして私達に?」
咲音が質問する
「確かに俺ら会長と話したの今日で初めてですよね?」
俺も続けて聞く、
「当然の質問だね、一昨日さ、奥里先生から君達のことを聞いてたんだよね、成績優秀な咲音蒼香、クラスの人気者九十九大地、そんな2人なら生徒会に向いてるんじゃないかって、」
「だから会長は昨日、一昨日ってあなた達のことを見てたんですよ、バレないようにこっそりと観察してたんですよ、」
会長の後に副会長がサラッと何か危険なことを言い始める。
「んで、観察してたら大地君のすっごい所見つけちゃってさ、」
「なんすか、そのすっごい所って…」
「大地君さぁ、1ヶ月近くも周りと関わろうとしなかった蒼香ちゃんといきなり仲良くなったじゃん?そんなことできる人そうそういないよ、」
「いや、別にそんなの大したことじゃないっすよ、」
「謙遜だね、君のその他人から異常に信頼される才能は俺達の生徒会に必要だと思ったわけ。そして、蒼香ちゃんは単純にそのずば抜けた頭の良さを評価したの。」
「才能だなんて大袈裟な、褒めても何も出ないですよ?」
俺は飴を差し出す、
「お、やっぱり気が利くね、」
会長は知ってたかのような顔をしている。
「私は頭の良さだけなんですね、」
蒼香が言う、その顔は怒っているような、何か他に言いたいことがあるかのような表情をしていた、
「やっぱそこに反応したね?イラついたでしょ、実は君を選んだのは頭がいいからだけじゃない、けれどそれをここで言ったら意味は無い、君自身は気付かないと行けないからね。」
「何なんですかまるで私の事を知ってるかのような言い方は、」
咲音は不服そうな様子だ、
「さて、本題に戻ろう、生徒会選挙の事についてだが、はっきり言って大地君は問題ないと思うけど、蒼香ちゃん、君はこのまま行くと多分無理だね」
「私が支持されないと?」
「うん、80%無理だね、」
「何故ですか?」
「だってつまらないもん蒼香ちゃん、去年俺が生徒会長になって1年間生徒会が学校の中心になって生徒の学校生活を盛り上げてきた、それは今年入学した君達も知ってるかな?」
今度は会長が質問する、
「入学式の会長の話を聞いてたんで知ってますよ、」
俺が答える、
「それと私のつまらなさの何が関係してるんですか、空気を悪くするとでも?」
咲音は少し喧嘩腰だ、
「会長!もう少しオブラートに包んで話してください!」
副会長が焦り気味で会長に言う、
「咲音ももう少し落ち着いて会長の話を聞こうぜ?」
俺も咲音に言う、
「私は落ち着いてるわよ、」
「ごめんごめん、俺の喋り方が悪かったね、別に蒼香ちゃんを責めようってわけじゃないんだ、この1年楽しく過ごしてるみんなは新しい生徒会に期待するだろう、そんな中蒼香ちゃんみたいに硬っ苦しい子なんて支持するとは思えないの、」
「やっぱり私には無理だと言いたいんじゃ…」
咲音が言いかけたその時
「しかし!そんな蒼香ちゃんでも一気に支持される方法をこの俺が考えちゃったわけ!言ったでしょ?2人には是非生徒会に入って欲しいって!」
会長が自信満々に言う、
「会長、前置きが長いです、早く言ってください。」
副会長が言った、
「・・・」
暮葉さんは少しニヤリとしている…
(一体何なんだ?)
「分かった、言おう、君達が一気に人気者になれる秘策それは!『ふたりは学園のアイドル☆私達!プリティに!キュートに!学園を盛り上げます♡大作戦!』」
「え、待って、ふたり?」
俺は少し戸惑う、
(え?アイドルって言ったよね?しかもプリティとかキュートとか、)
会長は続ける、
「略して!ふたりはプリキ…」
「それ以上はだめです!!」
何か言いそうになった会長を副会長が止める。
「会長、嫌な予感しかしないのだけれど内容を教えてください。」
咲音が言う、
「この作戦はずばり明日行われる集会で君達がアイドルの格好をしてみんなに『投票よろしくね☆』的なことを言い皆のハートをゲットだぜ!する作戦だよ♡」
(明日行われる集会…つまりは生徒会に立候補した人のする演説で全校生徒の前でそれをしろと?)
「え、まじでこれやるの?」
「アイドルの格好…ば、バカバカしいわね、」
咲音が言う、当たり前だ、
「やらないの?それをせずに君は絶対に皆の投票を得られると、そんな自信が君にはあると?生徒会に入ってからもこんなことをやるぜ?仕事を甘く見ちゃいけないよ?」
会長、さすが煽るのうまいっす、
「やれば必ず通るとでも?」
咲音も言い返す、
「100%いや、120%通るね、通らなかったら俺が会長辞めてもいい、」
会長は絶対的な自信を持っていた、
「咲音、俺やるよ、だからさ、お前もやろう。」
俺は決心した、正直咲音のアイドル衣装姿見たい、うん、すっごい見てみたい。
「九十九君あなた正気?」
ごもっともな返答です!
「でも九十九君が道連れになると言うのならやります、あくまで生徒会に入る為に、会長の言う私を生徒会に入れたい理由を知る為にですから」
咲音が言うと会長はニヤリと笑い、
「蒼香ちゃんは次に『勘違いしないでください』と言う、」
すると咲音は、
「勘違いしないでください…えっ?」
何故?と言う顔をする咲音を前に会長ドヤ顔、
「んじゃ、決まりね、忘れてたけど、とっくに一限目始まってる時間だから、昼休みまた来てね♪」
会長が冷や汗をかきながら言う、
「そういえば呼び出されたの朝のHR前だ!」
5人は急いで生徒会室から飛び出す、
ー昼休みー
「つくもー!飯食べよー!」
らむがいつものように寄ってくる、
「すまない、俺と飯を食いたい、その気持ちは大いに分かる、分かるぞ?けれど今、この時この瞬間に!俺を待ってる人達がいるんだ。」
「あ、生徒会の人達に呼ばれてるのね、いってらー」
「らむ、話を途中で遮るな、俺もね、これ結構恥ずかしいんだよ?」
「俺はいつメンでモンバスでもしてるからはよ行けや、」
「行ってきます」
俺は涙目になりながら教室を出る、咲音は席に居なかったからもう先に行ってるのだろう。
ー生徒会室にてー
「さて、みんな揃ったね?では始めよう。」
俺が生徒会室に入るとすぐに会長が言う、
「最初に2人には明日の衣装を決めてもらいます。」
副会長がそう言いながら2種類の衣装を順番に差し出す。
「1つ目はこの定番のフリフリのフリルの付いたいかにもアイドル!って感じの衣装、『私達アイドルになります!』水色Ver.ピンクVer.それぞれ1つずつです。」
「可愛いわね、」
咲音はそう言いながらこっちを見て笑う
「はい、待って、おかしい、」
俺はすかさずツッコミをいれる。
「どうした大地君、どこがおかしい?」
会長が言う、
「アイアム オトコノコ フリル?オカシイネ…」
思わずカタコトになる俺、一応言っておくが日本生まれ日本育ちだ。
「だって大地君明日女装だよ?」
何かほざいてやがるぞこの会長、
「ダイチクン アシタ オンナノコ オカシクナイネ~」
この会長も日本生まれ日本育ちだ…多分……
(でも多分ここまで来たら引き返せないんだろうな、会長達も本気だし、何より尺が…何の尺とは言わないけど尺が長くなっちゃうからね……)
「分かりましたよ、次の衣装見せてください。」
「物分かりがいい子は大好きだよ、菜摘ちゃん次よろしく!」
会長の指示通り次の衣装が登場する、
「次はこの猫耳付きメイド風アイドル衣装!『おかえりくださいませ!ご主人様♡』こちらは白黒Ver.のみとなります!」
「とても…可愛いわ……」
咲音は随分とご満悦だ、
「咲音お前そんなに乗り気じゃなかっただろ?」
俺が言う、
「べ、別にそんな!生徒会の為よ、そう、別に自ら着たいだなんて思ってないわよ!」
「そ、そうか、何か悪かったな、」
そんなことを言っていると…
「はい、痴話喧嘩はそこまで、時間が無いからさっさと決めちゃってね、」
会長が言う。
「痴話喧嘩じゃないです、俺は決められないから咲音決めて、」
とてもじゃないけど選べない、と言うか選びたくない、プライド的にね。
「じゃあ1つ目のフリルのでお願いします。」
咲音は答える。
「決まりだね、んじゃ次は明日のリハーサルね、どのタイミングで出るのかとか、セリフ合わせたりとかするから。」
会長は進める。
「もうどうとでもなれ…」
その後も指導は続くそしてーー
*
ー集会 ステージの裏にてー
「覚悟を決めろ、中途半端は許さない、」
会長が言う、その目は真剣だった、
「ひとつ聞いていいですか?」
「なんだい?大地君、」
「なんでこんなことに本気になれるんですか?」
「愚問だな、だって人気者になればなるほど学校生活楽しいじゃん?」
そう言った会長は輝いて見えた、
「準備はいいか?蒼香ちゃん、大地君?」
「はい!おっけーです!」
「大丈夫です、」
「んじゃ行ってこい!」
「次の立候補者は咲音蒼香さん、九十九大地さん二人同時です、お願いします」
司会が言う、
「こんにちわー!みなさーん!みんなの希望!九十九大地です☆」
「み、みんなの癒し!咲音蒼香です☆」
「「私達学校の光のアイドルになります☆」」
体育館に集まった生徒達はざわつく、当然だ、だが!
「みんなの視線は私達に釘付け♡」
俺が言う※男の娘です
「みんなのハートはわたし達が奪っちゃうぞ☆」
咲音も言う、恥を捨てたな、
生徒達のざわめきも次第に歓声に変わる、ふたりはプリキ…作戦は大成功に終わった。
ー集会後ー
「意外と恥を捨てると楽しかったな、咲音」
「私はずっと恥ずかしくて死にそうだったわ、」
二人で話していると、
「お疲れ様!良かったよ~!はい、」
会長が来てジュースをくれた、
「「ありがとうございます、」」
二人で言う、
「今日はこれで学校も終わりだしゆっくりおやすみ、」
後日俺らは無事生徒会に選ばれ、晴れて役員となり会長達に迎えられた。
新役員としてのあいさつもド派手にやらされ、これからも派手に暴れさせられるそうだ……
次回予告!
トモ「今回から交代制で次回予告の担当をやるらしいぜ」
ゆう「俺らいつメンって言いながら二話以降出てないよね、」
トモ「まぁ、来週は何か出るらしいしいいんじゃないの?」
ゆう「俺らも咲音さんと仲良くなれるかな?」
トモ・ゆう「「次回!旅に行くかも!?」」
今回も読んでくれてありがとうございます!
更新が少し遅れてすいませんでした(;´∀`)色々と立て込んでたりしてて書けなかったんですぅ!
では次回もお楽しみに!