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おかしなシリーズ

おかしな日々

作者: かんゆかん

初投稿なので至らない所が多々あります、すいません。

俺の名前は慶喜野白けいきのしろ

特になんの取り柄もない俺。

そんな俺にも譲れないことがたった一つだけある。

それは・・・。





毎日菓子を摂取すること、だ。















マズイ・・・非常にマズイ。

それはとある日の放課後。


ふだん温厚篤実な俺が、ここまで焦っている理由。

それは・・・。


「砂糖が足りないっ!!!」


深刻なお菓子不足だ。

何故か今日はことあるごとに至福の時(お菓子タイム)を邪魔された。

今の俺は・・・砂糖が・・・枯渇している。


「おい!水野雨!何か菓子は持ってないか!!」

「あるよ」

「さっすが俺の幼馴染だ!!」


こいつは水野雨みずのあめ

何時頃かは忘れたが、気づいたらずっと傍にいるよく分からない女だ!

・・・あれ、なんで俺コイツと仲良いんだったっけ?

まあ、そんな感じの関係だ!!


「取り敢えず、最高だぜ水野!」

「そんなの褒めんなって」

「今ならお前にプロポーズして、共に人生を歩んでもいいって気がしてきた」

「御免こうむる」

「遠慮すんなってハニー」

「糖分摂取しすぎて頭が沸いたかダーリン」


うぶな奴だ!全く!

そんなことより。


「さっさとよこせ!俺はもう限界なんだ!Give me...sugar!」

「気持ち悪いなダーリン」

「そんな事言うなよハニー・・・ところで持ってる菓子はどんな菓子なんだ?」

「黒飴」

「離婚だぁぁぁぁあ!!」


違うだろう!?いや、菓子だけど、違うだろう!?


「んだよ、黒飴舐めんじゃねーよ、美味しいんだぞ?」


コロコロと口の中で黒飴を転がしながら水野はのたまう。

舐めてねーよ、むしろ舐めてんのはお前だよ。


「美味いのは認める。だが、俺の求める種類の甘味じゃない!!なんていうか、こう!スウィーツ的な!?」

「えり好みするとは・・・糖分王の名が泣くぞ」


くっ・・・、それを言われると弱い。


「仕方ない、それで我慢してやるよ」

「貰う側の分際で、何で偉そうなんだコイツ」

「良いからくれよハニー」

「あれ?離婚しなかったっけ?」

「再婚するからぁ!!」

「誰も頼んでない」


って言いながら水野は黒飴を渋々俺にくれた。


「まっひゃく、あぶゅないところだったじぇ」

(約・全く危ないところだったぜ)


コロコロ。


「へいひょーうんてんであぶひゃいやつがにゃにひってるんだ」

(約・平常運転で危ないやつが何言ってるんだ)


コロコロ。


「ふぅ、砂糖を摂取したから少し落ち着いてきた」

「どんな体の造りしてるんだよ」

「ありがとう水野、俺はこれで救われた」

「どういたしまして」

「お前のことはただの人でなしだと思っていたが、いい奴だったなんだな!!」

「救わなきゃ良かったかな」


ゴミでも見るかのような目で見てくる水野。

おいおい、俺はゴミじゃないぞ?全く、水野はおっちょこちょいだな!

・・・ドジっ子って奴かな。


「さて、俺はこれからケーキバイキングに向かわなければならない!お前と話している時間など・・・皆無!」

「お前よく恩人に対してそんな不敬な態度取れるよな」


逆に尊敬するよ・・・。

と、水野は呟くが俺には届かない。


「じゃあな!水野!シーユーアゲイン!!」

「叶うならば永遠にさようなら」



ケーキバイキングにたどり着いた俺は時間内にスウィーツを全種類制覇し満足した。

その後、馴染みの洋菓子店によって十数個見た目麗しいスウィーツを購入し浮足だちながら帰宅。

スウィーツを食べながら勉強し、その後夕食を食べデザートにお手製の焼きプリンを堪能し、風呂上りに某有名どころのカップアイスに、舌鼓をうつ。


そうして今日食べた菓子を振り返り、日課のお菓子ノートにその今日食べた菓子の図と感想を書きつづり、一日が終わる。


そういえば、あの手製のプリン、ちょっと変な味したような。

まあいいか!!




その翌日・・・。


家が隣の水野は俺の部屋まで毎朝訪ねてくる。


「おはよう、いつまで寝ているつもり・・・だ」

「はっ、腹が、腹が・・・!」

「お母様、至急救急車を。お宅の息子さんまた傷んだ菓子を食べて食中毒を起こしました」

「ふうっ、ふうっ・・・プリンだぁ、あのプリンだぁ!!」


母が俺の部屋に入ってくる。


「あら、あなたあのプリン食べたの?」

「てめぇ、ばばぁ・・・何入れやがった!?」

「何も入れてないわよぅ。ただ、作ってから三ヶ月たったけどまだ行けるかなって」

「そこは・・・諦めても、いいんじゃないかな・・・っ」


ガクッ。


「白、死ぬな!君に貸した500円まだ返してもらってないんだぞ!」


それこの間返しただろうが・・・。

そこで俺の意識は途絶えた。




慶喜野 白。享年16歳。

座右の銘 NOシュガー イズ NOライフ

如何でしたでしょうか。

初投稿なので正直、ドキドキと不安と恐怖で一杯です。

短編として書いてますが、近々続きも書きたいなと思います。


あ、主人公ちゃんと生きてます。


もしまた、足を運んで下さることがあればその時はよろしくお願いします。

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