なろうのSFジャンルでの作品について
いや、まぁいいとか悪いとかという話ではありません。ちょっと思いついたもので。
昔、SFの暗黒時代(1930年代とその前後)には、BEM(Big Eyed Monster、あるいはBug Eyed Monster)とか、緑の小人(Little Green Man)とか、そういうように呼ばれる宇宙人や宇宙生物が登場しました。SFと言えば、それらが現れる作品であると、(おそらく一般には)認識されるくらいに。
では、BEMとかが現れてどういう話になるのか。脳みそが足りないお姫様(ル=グインはそう言っていまう)をBEMから助けるとか。やたら強い主人公がBEMをやっつけたりとか。主人公が特殊能力でBEMをやっつけたりとか。主人公が天才発明家の発明を使ってBEMをやっつけたりとか(ついでに言えば、「都合のいい発明」だったりとか、こんな「こともあろうかと」とかでの発明だったり)。
あれ? どっかで見たことあるな。
まぁ、そういう作品を否定するつもりはありません。なろうでのSFジャンルの作品も、暗黒時代そのものであった作品よりは一段階上になっていると思います。それに、なろうのSFジャンルでそういう作品が目立つのも、暗黒時代そのものであった作品に活気があったのと似ていると思います。裾野を広げるためにもなくてはならない作品群です。
それともう一つ思うのが、SFジャンルでありながら、情緒を強く押し出している作品があります。もちろん、SFに情緒が必要ないわけではありません。ですが、情緒を出すために宇宙やSFっぽいガジェットを使っているだけでSFジャンルに分類するのはどうなんだろうと思わないでもありません。それだったら、BEMとかそういうのに結する役割とか設定とかを使う方がまだSFっぽいかもしれません。
とは言え、「中身はファンタジーだよなぁ」という作品をファンタジーのジャンルとして公開すると、ファンタジー好きな人からは嫌がられるかもしれませんが。
まぁ、なろうで、「ジャンル1」と「ジャンル2」というような感じでジャンルを記載できればいいのかもしれません。あるいは「ジャンル」と「テーマ」とか。上記のようなことが気になるのは、なろうのシステム面の問題でもあるのかなと思います。