「ようこそ、非日常な日常へ」
初めての投稿となります
読みづらかったり話が頭に入ってこなかったりすると思います
さらにいきなりの説明回です
書き方などで悪い点があればご指摘下さい
あと、投稿スピードはすごくゆっくりになると思います
「えっと…」
ここはどこなんだ?
確か帰っている途中だったはずだ
いつもの帰り道うるさい電車の踏切音、お腹が空くような香ばしい焼き魚の匂いそれらが一切感じられない辺り一面が真っ白な…部屋というのには大き過ぎるが謎の空間にいる
「やぁ、こんにちは」
「ウォぁ!?」
突然の声に驚く
声の方を向くと学生服みたいなものを着た少年がいた
「なんだい?今の声は」
笑いながら話しかけてきた
恥ずかしかったがムカついたので
「お前こそ誰だ、そしてここは何処だ?」
と少し強めに言った
それでもまだ笑っており
もう一度強く言ってやろうかと思った時口を開いた
「僕は、そうだね〜もう一人の君かなそしてここは君の心の中とでも言っておこうか」
は?意味がわからない、もう一人の俺?
そして俺の心の中?
何を言ってるんだこいつ
「その顔を見るに信じて無いようだね」
「当たり前だろ」
信じれる訳が無い
「まぁ、信じてくれなくてもいいや」
「いいのかよ!!」
思わずツッコんでしまった
「あはは、君は面白いねやっぱり死ぬのには惜しいかな」
え、ちょっと待て今サラッと死ぬって言わなかったか?
「おい、今の死ぬってどういうことだ?」
「あぁ、そのことかまだ気づいてなかったんだね」
「だから何がだよ?」
「君は死ぬ、いや、正確に言うともうすぐ死ぬ」
「だからどうして?」
「覚えてない?今、君の目の前に車が迫ってるんだよ?」
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
と、そこで急に記憶が戻ってくる
学校の帰り道いつものように歩いていると目の前に突然小さな子が出てきてその先から車が…
「思い出したかい?」
頷いた
「俺は子供を助けようとして轢かれるって訳か」
「まぁ、そう言う事だね」
「それで、死ぬ直前でどうしてこの状況なんだ?」
「あぁ、それはね僕が君を助けたいと思ったからだよ」
「どうして?」
「どうして?って君は僕なんだよ?死んだら困るじゃない」
「さっきも言っていたがお前が俺ってどういうことなんだ?顔が違うじゃねえか」
「顔が違うというのはもっともな疑問だろうねそれでも僕は君なんだ」
「だからなんでだ?」
「僕は君の心が創り出したもう一人の君なんだよ」
「つまり二重人格ってことか?」
「いや、違う僕はストッパーさ」
「ストッパー?何の?」
「脳にリミッターがあるように心にも同じ物があるんだよ理性って呼ばれるものだね」
「なるほど、で、それがどうやって俺を助ける?」
「あぁ、信じるのか」
「信じないと話が進まない」
「なるほどね、僕は心のストッパーでありながらもう一つ役割があるんだ」
「それはなんだ?」
「超能力」
「超能力?」
「そう、超能力僕は超能力のコントロールも司っているんだよ」
「その超能力っていうのはなんでもありなのか?」
「いや、なんでもって訳じゃないそれに誰でもって訳じゃない超能力に気づくことができるのはほんの一部さ」
その後超能力について説明を受けた
まとめるとこうだ
基本はこの心の中とやらで聞かずある日突然目覚めるらしい
それなのにだいたい能力を把握しているんだとか
そして能力についてだが三種類あるらしい
1つは生まれた時からあるもの所謂先天性のもの
これは肉体強化や身体能力などに影響する
2つ目は後天性のものこれは生活環境やら心の成長などに左右される
そして3つ目は特に決まっておらず発現する可能性もすごく低いらしい
他にも能力者同士はお互いにわかるとか能力にもデメリットや制限があることなどが言われた
一番気になっていた俺の能力だが
「ループ?」
「そう、ループこれは2つ目のカテゴリだね」
1つ目の能力はまだわからないらしい
ループの能力についてはこうだ
制限は巻き戻せる時間は5分程度
それ以上巻き戻そうとすると巻き戻す前の記憶が消える
連続しての使用は不可能
悪用した場合視力と記憶全てが無くなる
デメリットは巻き戻した時間分の間五感が鈍る
巻き戻し前の時間になってから起こるらしい
能力の暴走などもあって強い心がないとダメらしい
ちなみにループの暴走は2つあって片方は時を進めることでもう片方は何年という単位で巻き戻され記憶もなくなっているつまり人生リセットみたいなもの
両方とも当たり前だがコントロールできることではなく
急な時間変更により体にも異常が起こるらしい
便利な能力かと思ったらそんなに多用できる能力ではなかった
「あと、いい忘れたけど既に経験もしくは結果としてあることは変えられないから」
「え?つまり俺が女の子を助けることは決定事項で、俺はまだ車に撥ねられてないから避けれるかもしれないってこと?」
「よくわかったね、その通りだよ」
「でも、それってただの屁理屈じゃねえか、いいのかそんなので」
「いいんだよ、もう起きた事実は確かに存在するが、次の瞬間何が起こるかなんて誰にもわからないだろ?言ったもん勝ちだよ」
なんか妙な感じだが納得することにしよう
「とりあえず今は、この能力を使ってあの子を助けつつ車も避けろってことか」
「そういうこと」
「わかった、それでどうすればいいんだ?」
「戻りたい瞬間をイメージする。そうすれば戻れるよ」
「わかった」
「他に聞いておきたいことはないかな?」
「どうして、こんな能力を人は持っているんだ?」
「それについては良く分からないただ脳にデータとして入っているんだよ」
「そうかわかった、じゃあありがとな」
「ありがとうって僕は君だよ?」
俺は強くイメージした
「ようこそ、非日常な日常へ」
遠くで声がした