学園日誌01
俺の名前はツバキ。傭兵という奴だ。幼いころから戦場を渡り歩いた。この世界は世界樹の加護によりマナがあふれ人々は豊かな生活を送っていた。だが世界樹とてすべての7本で世界すべてを豊かにすることはできない。だからこそ世界樹の加護を受けれない国々は、世界樹を求め戦争を起こしている。そんな戦場を生業にする集団があった。猟兵旅団。俺が親父と呼ぶ人物に心ひかれ集まった傭兵集団だ。今思えば良き義父だったかはわかないが、孤児の俺を拾い育ててくれた親父には感謝している。そして今、猟兵旅団に所属する俺は東都市連合国の命を受け世界樹を警備することになった。なぜ俺をこの任務に親父が就けたかはわからないがやるべきことはやらなくてはならない。そして俺は命令どおりまず学園に入学することになった。
まず最初にここでは、世界についてを回ごとにまとめて公開していこうと思う。
最初に世界樹だな世界にあふれるマナを生み出す大いなる樹。世界に7本存在する繁栄の象徴だ。
世界樹はマナを生み出す、その結晶が魔晶石と呼ばれる魔法資源だ。その資源は数々のものに利用される。そして魔晶石から得られる富は膨大だ。
学園都市、世界樹を中心に栄えた都市のことで世界には7の学園都市が存在する。ようするに世界樹の数だけ学園都市も存在するということだ。リディカレアには学園校舎の裏山に一番大きな世界樹がある。その分得られる魔晶石の量は多い。
魔法。世界樹がだすマナを利用した人間が生きるためにうみ出した力だ。その中でも闘うための力を魔術という。魔術は大きく4分類に分けられ利用される。放出、付加、強化、操作だ。
魔法障壁、魔術を利用できるものすべてが所有すると言われる防御の壁だ。その強度はたやすく打ち破れるものではない。強度については種族ごとに一定の強さが変わる。
猟兵旅団。俺が所属する傭兵集団だ。俺の親父を長として世界各国で働いている。構成人数は300人で傭兵集団としての規模としては中規模だが組織としては上位となる。世界樹の護衛に回させた人員は12人だ。ほとんどが若い連中だと聞いている。現在リディカレアに在中なのは俺一人だが連絡役として一人あとからくる予定となっている。
この世界では6の種族が共に共存している。まずは[ヒュース]一番多く存在する種族で俺もこれにあたる魔法障壁がもっとも薄くうたれ弱い。次にボルス族、こいつはなんといっても力が強い重い荷物も軽々上げる。特徴は耳の上に生えた角かな。
そしてペルシャすばしっこいネコ科の種族だ。華奢な身体からは予想できないが跳躍力が高い。特徴はネコのような耳に長い尻尾かな。
あとはリザード、堅い皮膚をもつ種族だ。魔法障壁がなくても俺の持つH&S社のHS417の一撃でも仕留められない堅さだ。魔法が使えればどうということはないのかもしれないがな。
最後に一つはエルフ族。他の人種と違い長い年月を生きると言われる。うちの学園の校長もこのエルフだ。
次に学園で出会う人物について紹介しよう。まず最初に俺のことを簡単に言おう。
名前はツバキ。もともとは孤児だったが傭兵をしていた親父に拾われて傭兵となり国々を渡り歩いた。荒れた大地、壊された家々そして息絶えた人々。こっちにくるまではここまで格差があるとは思っていなかった。そうだな武器はライフルHS417だ。コイツはアクセサリーの交換により狙撃と連射を両立させたH&S社の特別品だ。弾は7.62×51mm仕様の魔法弾だ。威力は申し分ないが、魔法障壁に阻まれて一撃とはいかないな。あとはFS:TPSだ。こいつはFS社が開発した散弾銃で、TPSとはtactical Police Shotgunの略で特殊警察用散弾銃という意味だ。西の国で使われていたものを一丁まわしてもらったわけだが使い勝手は良いし、こいつを至近距離で撃てば魔法障壁も破れるだろう。これから考えられる相手の魔術に対抗するためにいろいろな特殊弾を揃える予定だ。ちなみに弾は全部ジョージのおっさんに仕入れてもらっている。見た目の特徴としては茶髪に目つきの悪い眼かな服装は、フード付きの黒いロングコートが多いかな、これは魔法障壁を持たない俺には欠かせない魔法が施された上着だ。下は簡易的な戦闘服を着ている。この戦闘服も改良して魔法を施している。命のためなら金を掛けるしかないからな。
さてそれじゃあ最初は彼女かな。
名前はエレガノ・ロードスケルド、このリディカレアに代々住む名家のお嬢様だ。立ち振る舞いから上流階級の雰囲気は漂わす女性だ、傲慢かと思いきや子供に優しかったりと人を見た目で判断するのはよくなかったよ。金髪を両耳の処で軽く束ねている。モデルみたいなイメージかな。あと芸術家として有名なようで楽器を奏でる彼女を見かけることが多い。
魔法能力は操作。ものに魔力を注ぎこんで使役することができるらしい。
次は、ジョージ・オダイン。学園にある[喫茶オダイン]のマスターで裏では商人という顔を持つ。
このおっさんは仲間連中から紹介してもらった。弾の補充や情報を売ってもらっている。いっつもダルそうにしているが、シゼルという娘と一緒に暮らしている。この娘が可愛くて自慢ばかりしている。とうの娘は、あまり意識してないようだ。おっさんと違いしっかり者だ。目つきが少し怖いかな。俺も目つきの悪さは人に言えないが。ちなみに学園の生徒だから顔を合わすことも多くなるかもしれないな。
つづいてはコロソン警部かな。この学園都市の警察官の一人でなんだかんだで頼りになる人物だ。
種族がリザードということで堅い皮膚が特徴的で生身でありながら銃の弾を防ぐことができる。もちろん魔法障壁もあるから俺が思うに敵に回したくない人物だな。武器は一切もたないらしく格闘術を会得しているとのことだ。仕事がら上、この人とは長い付き合いになりそうだ。魔法能力は強化。
次は学園都市の市長ことレン・アックスフォード校長だ。市長と校長を掛け持ちで行うエルフ族の女性だ。その美しさからは想像できないが、700年の歳月を生きているという。俺の入学について事情を知った上で承諾してくれた人物で頭が上がらないな。
それに担任教師のバイソン先生だ。通称髭巨人。でかく、堅く、強い。そしてひげが濃いい。やばいぜ!リザードじゃなくてヒュースなのに俺の銃弾を気合いで受け止めるんだぜ。魔法能力は放出。
あとは双子の女性かなレン校長の助手ということで彼女らにはいろいろ世話になっているが姉がケーネ、妹がユーノ。姉のほうはおっとりとしていてしゃべるのが遅い。妹は対照的で何を急いでいるのか早口でしゃべるうえにおどおどしていてわかりづらい。
よしここからは、学生の中でも目立つ人物を紹介しよう。
まずリリー・カイレス。生真面目で熱くなりやすく挑発にのりやすいのがたまにキズだが仕方ない。武器は祖父から受け継いだ突剣フェルシスだ。魔法の力を受けた強力な突剣だ。エレノア嬢と仲が良く一緒にいることが多い。イメージ的には女性騎士。魔法能力は付加。
次はクレイシア・ゼロ。彼女はリリーとは対照的で冷静で隙がない。ちょっとぶっきらぼうだ。武器のアリシアは蒼い刀身を持つ大剣だ。見た目は綺麗な蒼いロングの髪に小柄な体格。イメージは西洋人形。
魔法能力は放出。
アリオス・アルバレン。彼はかなりの剣の使い手らしくさらにかっこいいということで学園でも有名かな。女性に人気がある。
武器は双剣。この武器に魔力を込めているらしい。緑髪の美青年だ。身長は俺より高い、うらやましいかぎりだな。魔法能力は付加。
次はスヴァイクだ。武器は大剣サクリフィス。魔装の一つらしい、しゃべるしな。魔装についてはまた今度詳しく話すとしよう。彼についてはまだよくわからんが特徴は顔にある十字のキズかな。体格もがっちりしていて屈強な兵士を連想させる。魔法能力は放出。
あとは、クラスメイトを数人紹介しよう。
アリサ・ベルガ。ペルシャ族の生まれでちょっと生意気な少女だが、なんだかんだで彼氏のウルクと仲良くやってるみたいだ。武器は大型ナイフで素早い攻撃を得意とする。緑髪のツインテールで背は低いかな。魔法能力は強化。
そしてその彼氏のウルクは同じくペルシャ族でいつもおどおどしているのが印象的かな。彼はいつもアリサに馬鹿にされて引っ張っていかれているけど彼は別にいやがってはいないみたいだ。こういうカップルもありなのかもな。武器はチャックラム。魔法能力は操作。
最後はロローナ・エル。喫茶オダインでバイトしている赤髪ポニーテールのおっちょこちょいな少女だが持ち前の明るさで看板娘として働いているよ。彼女も生徒で武器はハンマー。ハンマーていってもかなりでかくあれで叩かれたら魔法障壁があっても死ぬだろってくらいのでかさでかなり重い。こんなのを使いこなせるのも彼女がボルスという種族だからだろう。魔法能力は強化。
おっと忘れてたもう一人はグレンだ。こいつはわりと気さくで話しやすい馬鹿だ。
武器は剣と楯。魔法能力は付加。以上
それでは最後に今回担当したのは、猟兵旅団所属の傭兵ツバキだ。この頃、魔法障壁がないのが不安でしょうがない。