『死を纏う四枚目』【4】
No.4「ここは――」
No.4「死者の場所だ」
シオン「…………」
セイ「相変わらず――」
セイ「暗ぇな」
No.4「…………」
No.4の視線が――
セイへ向く。
No.4「…………」
No.4「No.2」
セイ「…………」
そして――
Aへ。
No.4「No.A」
A「久しぶりだな」
No.4「…………」
再び――
その視線が。
シオンへ向く。
No.4「…………」
No.4「なるほど――」
No.4「情報は本当らしいな」
シオン「…………?」
No.4「今――」
No.4「《凶宴》のメンバーを」
No.4「倒して回っている奴がいる」
シオン「…………」
No.4「既に――」
No.4「No.A」
No.4「No.2」
No.4「No.3」
No.4「三人が――」
No.4「やられたと聞いた」
セイ「…………」
A「…………」
シオン「誰から聞いた?」
No.4「…………」
No.4「いつもの――」
No.4「手紙だ」
セイ「……またそれか」
No.4「…………」
No.4「ああ」
No.4「そこに――」
No.4「書かれていた」
シオン「…………」
No.4「それと――」
No.4「欠けたカードが」
No.4「補充されるまで」
No.4「俺たちは――」
No.4「待機」
シオン「補充……?」
セイ「…………」
A「…………」
シオン「じゃあ――」
シオン「No.AとNo.2とNo.3の代わりを」
シオン「新しく入れるってことか?」
No.4「…………」
No.4「ああ」
シオン「…………」
No.4は――
ゆっくりと。
Aを見る。
そして――
セイを見る。
No.4「…………」
No.4「ただ――」
No.4「まさか」
No.4「一緒にいるとは――」
No.4「思わなかった」
セイ「…………」
A「…………」
シオン「…………」
セイは――
隣に立つ。
Aを見る。
セイ「なあ」
A「なんだ?」
セイ「これ――」
セイ「俺ら」
セイ「クビってこと?」
A「…………」
A「さあな」
セイ「いや――」
セイ「補充されんだろ?」
A「ああ」
セイ「じゃあクビじゃねぇか」
A「…………」
A「別に――」
A「今は《凶宴》より」
A「面白いものがある」
セイ「…………」
A「なら――」
A「それでいいだろ?」
セイ「…………」
セイ「まあ――」
セイ「それはそうだけど」
シオン「…………」
シオン「お前――」
シオン「戻る気あったのか?」
セイ「ねぇけど」
シオン「じゃあいいだろ」
セイ「それとこれとは――」
セイ「話がちげぇだろ!」
シオン「何が違うんだよ」
セイ「自分から辞めんのと――」
セイ「勝手にクビにされんのは」
セイ「ちげぇだろ!」
シオン「…………」
シオン「変なところ気にするな――」
シオン「お前」
セイ「うるせぇな……」
No.4「…………」
三人のやり取りを――
No.4は。
ただ――
静かに見ていた。
そして。
その視線が――
シオンへ向く。
No.4「…………」
No.4「お前は――」
シオン「?」
No.4「俺も」
No.4「倒しに来たのか?」
シオン「…………」
シオン「ああ」
No.4「…………」
No.4「そうか」
シオン「…………」
No.4「だが――」
No.4「俺を倒しても」
No.4「《凶宴》は止まらない」
シオン「…………」
No.4「No.A」
No.4「No.2」
No.4「No.3」
No.4「三人が欠けても――」
No.4「新しいカードが」
No.4「補充される」
No.4「俺が欠ければ――」
No.4「また」
No.4「No.4が補充されるだけだ」
シオン「…………」
No.4「一人ずつ――」
No.4「倒しても」
No.4「終わらない」
No.4「…………」
No.4「何のために――」
No.4「戦う?」
シオン「…………」
セイ「…………」
A「…………」
僅かな――
沈黙。
そして。
シオン「そんなもん――」
シオン「仇だからだろ!!」
No.4「…………」
シオン「確かに――」
シオン「お前たちを」
シオン「一人ずつ倒す必要なんて」
シオン「ないのかもしれない」
シオン「《凶宴》を終わらせるだけなら――」
シオン「こんなことが」
シオン「無意味なのも分かってる」
シオン「メンバーを追うより――」
シオン「その上にいる」
シオン「四人を倒す方が」
シオン「先なのかもしれない」
No.4「…………」
シオン「それでも――」
シオン「お前たちは!!」
シオン「俺の国を滅ぼした!!」
シオン「俺から――」
シオン「父上を奪った!!」
No.4「…………」
シオン「何が――」
シオン「面白いだ!!」
シオン「何が――」
シオン「退屈だ!!」
シオン「そんな理由で――」
シオン「人の命を」
シオン「好き勝手に弄びやがって!!」
セイ「…………」
A「…………」
シオン「だから――」
シオン「俺は」
シオン「お前たち全員を――」
シオン「一人ずつ」
シオン「一回は叩き潰す!!」
No.4「…………」
シオン「そして――」
シオン「分からせる!!」
シオン「お前たちの――」
シオン「その狂った考えのせいで!!」
シオン「どれだけの人間が傷ついて!!」
シオン「どれだけの悲しみが――」
シオン「生まれてきたのか!!」
シオン「俺が――」
シオン「そいつら全員に代わって!!」
シオン「お前たちの――」
シオン「その歪んだ心を」
シオン「叩き折ってやる!!」
静寂。
無数の――
死者たちが。
シオンを――
見つめている。
No.4「…………」
長い――
沈黙。
やがて。
No.4「…………そうか」
シオン「…………」
No.4「分かった」
No.4は――
ゆっくりと。
シオンへ。
身体を向ける。
No.4「なら――」
No.4「やればいい」
シオン「…………」
No.4「ただ――」
No.4「死ぬぞ」
シオン「…………」
セイ「…………」
A「…………」
シオンの手が――
剣の柄を。
握る。
シオン「…………」
シオン「やってみろよ!!」
ダッ――!!
地面を――
蹴る。
一直線に。
No.4へ――
駆ける。
No.4「…………」
その姿を。
無数の死者に囲まれた――
墓守は。
ただ――
静かに見つめていた。




