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ラストシーン

 「ありがとう」

雪は私に最高の笑顔でそう笑いかけてきた。

「違う」

「?」

違う違う違う違う

…君じゃない…私が好きな君じゃない…雪は違う!!

バシッ!

「え?」

私は雪の顔にビンタをする

雪は困惑の顔を見せる。

ちがう、違うんだよ!

「私は雪のことなんて好きじゃない!!」

「…え?」

雪の困惑の顔はみるみる泣きそうな顔へと変わっていく。

…そうか……今分かった。

私は普通の雪を愛せない。全てを失って絶望のどん底にいる雪しか愛せないんだ。

…どん底にいる時、雪は君に変わるんだ。

「ねぇ...私何かしちゃったかな?」

雪は下を向いて消えてしまいそうなほど小さい声でつぶやく。

「ごめんね、私はもう雪を愛せないの」

…少しの沈黙が空間を包む

「私…私には君しかいないのに?」

「…君しかいないのに!!」

下を向いたままの君は困惑の声で言った後そう叫んだ

「ねぇ…顔を上げて」

雪はゆっくりとこっちを向く

………あぁまだ少し足りないな、最後のスパイスを加えなきゃ。

君は最初から完成していた。でも、私によって壊されていき、今私に作り直された。

「さようなら」

それを聞いた君は、戻った。

全てを失って深淵にしずんでしまったような暗い瞳、これから一生見ないほど美しい白銀の髪、そしてとっても愛おしいその顔、写真を撮って家に飾って毎日眺めていたいくらいだ。

ダメだ、ダメ、心臓が高鳴って理性を失っていた。まだ私のシナリオは終わっていない、私の欲望一つでこの完璧なシナリオを壊すわけにはいかない。

私はそのまま振り返り、屋上のドアをひねり外へ出た。

「待って、待ってよぉ、、、」

私は君にすがるように喉の底から声を出して呼び掛ける。

そんな必死な私の呼び声を無視して君はそのまま出ていってしまった。もう君に求められない私は要らないね。

、、、なんて都合が良いんだろう、ここは屋上だ。普段運動をしない私でも上れるくらいのフェンスだ。

「私は君といた時幸せだったよ」

そう言い私は体を空中に投げ出した。

やる気があれば続き書きます!

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