そのカガヤキは星屑の如く。
〜登場人物〜
中田 涼17歳
・主人公
・なんでも食べる
・好きな本は推理小説
三島 晴政17歳
・主人公の友達
・趣味は友達を作ること
・最近ハマってる事はメダルゲーム
瀬輪島 八重子29歳
・主人公のクラスの担任
・最近の日課はヨガ
・真面目過ぎて一部の生徒に
カタブツ先生と呼ばれている。
.....何もかも退屈だった。
勉強は中の上、スポーツも人並みには出来た。友達もいるし、何一つ不自由ない生活だった。
だが、身体のどこかで刺激を求めていた。
これは、彼女と出逢うまでの話。そう....この日から、
自分の運命は大きく動いたのだ。
ーーキーンーーコーンーーカーンーーコーンーー
終業のチャイムと共に生徒全員が礼をし、各々が休み時間を満喫していた。僕は机から離れず机の引き出しから本を取り出し、それを読もうとしていた。退屈な毎日でも、本だけは自分に生きる喜びを微量だが与えてくれた。しかし、そんな幸福な時間に邪魔が入った。
「りょ〜ちんっ!何してんのぉ?」
そう、同じクラスメイトの三島だ。こいつとのダル絡みは本当に無駄な時間でしかない。
早く片付けてしまおう。
「別に、本、読んでるんだけど。」
「えぇ〜、そんな硬いこと言わないでさぁ〜、
りょ〜きゅん♡頼むよぉ、お話聞いて?お願い♡」
寒気がしたので、仕方なく乗る事にした。
「ん....分かった、でもその、さもハートマークが付いてそうな呼び方はやめてくれな....」
と、言う前に僕の言葉は遮られた。
「中田くん?中田涼くん?居ますか?」
先生は僕を呼んでいるようだった。ラッキーと思いつつ僕は三島の絡みから半ば強引に抜け出し
先生の元へ向かった。
先生曰く、明日から転入してくる新しい生徒に、放課後学校を案内して欲しいとの事だった。自分以外に適役が居るのでは?と聞き返して見たところ、何故か過大評価をされてしまっていて適任は僕だと、そう言った。僕は渋々受け入れ、その場を後にした。
ーーキーンーーコーンーーカーンーーコーン
先生に言われた事をこなす為、僕は指定された教室に向かった。途中三島がちょっかいをかけてきたが、僕はシカトし先を急いだ。明日、三島に謝ろうと心のどこかで考えていた。
教室の前に着いた僕は少し緊張していた。
どんな人なのか、ちゃんと役目を果たせるだろうか、色々な重圧がのしかかった。
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しばらくして決心が着き扉を開けた。
その時だった。
中には、星屑を一つ一つ丁寧にガラスに詰め込んだようにキラキラと輝く瞳でこちらを見る、
少女が佇んでいた。
その少女は小さな顔と華奢な身体を
こちらに向け話し始めた。
そう、この出逢いが僕の運命を大きく変えたんだ....
読んで頂きありがとうございました。
不定期ではありますが
更新していきたいと思っています。
これからよろしくお願いします。