SideA 愛国正義の階級制度09
「……見つけました。山間にある古びた廃墟。そこに黒いフードをまとった何者かが入っていきました」
空をまっすぐと見上げながら目を見開くヴィノ。その瞳は瞳孔の黒を残し、虹彩までもが白く透き通っている。ヴィノはすっと顔を上げたまま捉えた不審者のいる方角を指し示す。無論、その姿が見えているのは彼女のみ。
「おかしいですね……私たち以外にも他に誰かいるのでしょうか?」
「どういうことだい?」
「この先で複数の者が野営をしているようです。これは……どうやら賊のようですね」
「賊!?」
「はい、人攫いのようです。その証拠に……若い女性が三人ほど檻の中に入れられて運ばれています。察するにこの山を根城とし、北西の"エレディア"から密航でもしているのでしょう……忌々しい、"ゴミ種族"の国に」
目こそ笑っているが、歯ぎしりを鳴らし忌々しそうに口を歪ませているヴィノ。
「……北の"アドゲート"の先、クインテッド公国の線もある。いずれにせよ、賊だと知ったからには俺としては見逃せない」
「そうだね、手を貸すよスティルさん。いや、手伝わせてほしい。この国の民を守るためにね」
「助かる……。ヴィノ、賊の規模はわかるか?」
「はい……見えているだけでざっと十人近く。いえ、近くに洞穴があるようで、そこからも何人か出入りしていますね」
「多く見積もっても三十人といったところか。ならば問題はないだろう」
「ああ、さっさと行ってちゃっちゃと片付けてしまおう」
「……お供します」
「いいのか? その……失礼だが戦闘はできるのか?」
「はい……自分の身を守るぐらいは問題ありませんのでお構いなく」
「わかった。それでは協力願う」
早足で歩くスティルを先頭にクロス、ヴィノが続く。ヴィノは相変わらず空を見上げたままだが、その手をクロスが引くことで何とか遅れずについていく。
「お手数……おかけします」
「いやいや、君の鷹見眼のおかげだよ、賊を発見できたのは。これぐらいはさせて欲しい」
「……はい」
歩くことしばらく。ヴィノはすっと顔を下ろし、視線を落とす。それを見てクロスはこくりと頷き、前を行くスティルに無言のまま手で合図を送る。
〈敵は近い〉
指を立て、空中に罰を描くように手を動かす。それを見てスティルは速度を落とし、足音を抑える。
「この先の茂みの先に……います」
「わかった。俺が先陣を切ろう。陽動しているうちにお前たちは捕らわれている者の救助を優先してくれ」
スティルの提案に無言のまま二人は頷く。スティルはすっと瞳を閉じ、拳を握り左腕に力をこめる。
「黒刀……」
スティルの握っていた拳が徐々に黒く染まり、手の甲から金属質の黒い爪が伸びていく。指の数と等しく伸びたそれらはまさに漆黒の刀のように妖しい光を揺らめかせており、拳は黒豹のような艶のある漆黒の体毛に包まれる。
敵を狩る準備は整った。スティルは勢いよく茂みを抜け、敵の視線のど真ん中に躍り出る。
「なんだぁ? お前は?」
焚火の前で酒の入った瓶を片手に数秒前までは上機嫌であっただろう男が眉をひそめスティルを睨む。
「貴様らが法に律するなら人として扱おう。法に背くというのならお前たちは獣だ。獣にかける法の加護は……無い」
「てめぇ戒律等兵か!」
戒律等兵だと叫んだ男の警鐘に辺りの賊たちも腰や背に差していた獲物を抜き、スティルへと構える。だが、スティルは目の前の賊たちには目もむけず、奥にある木製の牢、そこにとらわれた女性たちへと目を向ける。
それにきずいた賊の一人が下卑た笑みを浮かべる。
「おい、野郎は女どもにご執心だ。奪われねぇように護衛してやんな」
指示を受け二,三人の賊が牢へと向かい、手にした刃物を檻につきつける。その表情は人質がいるという優位からかすでに勝利を確信したように笑っている。
「さあ、女どもをまもってやらねぇとな? ひひっ」
「そうだな、だがお前たちの護衛では頼りにならん。俺の仲間が引き受けよう」
「はぁ?」
スティルがほほ笑むと同時に賊の背後から響く断末魔の悲鳴。檻に突き付けていたはずの刃物が自身の腕ごと地面に落ちたのを見て腕を抑えながらその場に倒れこむ。
「市民を守るのは本職の僕に任せてもらおうか」
剣についた血を振り払い武器を納めるクロス。空いた両手で木製の檻の格子を握りしめ、そのまま力任せにへし折った。檻の中で身を屈めることを強要されていた女性たちはしばらくその光景に驚きのまま固まっていたが、やがて歓喜と感謝の表情を浮かべ檻を出て行く。
「お、おいおいその手についてるのは……」
クロスが腕に装着している盾の形をした黒鉄の手甲。手首を保護するかのように腕に固定されている高品質の防具であるが、賊の視線はそこに刻まれた紋章に集まっていく。
「その紋章は……が、門番重兵!? なんで戒律等兵と一緒に……!?」
「ちきしょう、寝床の連中も呼んで来い! 全員で片を付けるぞ!」
二つの組織の兵、しかも手練れと見える男たちだとわかり、賊たちは一気に表情を険しくする。仲間を呼びに行こうと走り出した男もごくりと息をのみ、まるで逃げるかのように走り出したのだが……。
「な、なんだ? あ、熱い! 熱いぃぃいい!」
来ていた服からチリチリと焦げる音がしたかと思うと一気に炎が燃え上がり、男性を包み込む。狂ったように悲鳴を上げ、不格好に踊るかのようにぶんぶんと腕を振り回し地面へと倒れる。
「な、なにが起きたぁ!?」
賊の問に答えなど返ってはこない。慌てふためく賊たち。それを嘲るかのように……まるで炎が燃えているかのような紅蓮の虹彩を揺らめかせ、ヴィノがすっと口の端をつり上げて微笑んだ。
「雲一つない良い天気ですね……"太陽"にはご用心を」
首にかかるロザリオを手に祈るように腕を組むヴィノ。まるで賊たちに見せつけるようにかざしたロザリオ。そしてこれまたそこに刻まれた翼の生えた剣の紋章にいよいよ賊たちの顔が青くなる。
「く、巡回騎兵……ちきしょう! どうなってやがるんだよ!」
「ははっ、"幻妖を従えし使途"様の着火眼。初めて見たけど末恐ろしいね」
クロスが口笛を吹きヴィノに目線を送るとヴィノはどこか照れたかのように顔を俯けた。
「おい! どういうことだこれは!」
茂みの奥から十人ほどの男性たちがぞろぞろと出てきて驚きの声を上げる。尋ねるまでもなく賊たちの仲間。先ほどからの仲間の悲鳴を聞き馳せ参じたのだろう。状況の把握に頭が追い付かず、警戒こそすれまだ思考が少しおぼつかない……その隙が命取りとなった。
「ぐあぁっ!? な、なんだ……よ……」
それは木の陰に隠れるように立ち、弓で不意を狙っていた男性の泣き言のような悲鳴だった。まるで後ろから不意の一撃を食らったかのように男性が膝をつく形でガクンとその場に崩れ落ちる。そして一人、また一人となぜやられたのかもわからぬままに賊が倒れていく。
「ど、どうした! 何倒れてやがる!? ふざけずにお前らも立ってたたか……」
後ろで崩れ落ちる仲間たちを振り向いていた男性の首を貫く黒い刀身。ゆっくりとその刃が抜かれると賊の男は「どうして?」と口をパクパクさせながら突如背後に現れたスティルを凝視し、そのまま目を見開いたまま絶命して倒れる。
「今のがもしかしてリーダー格か? たわいもない」
威圧的な視線で残る賊たちをにらみつけるスティル。すでに残っている賊たちに歯向かう意思などなく、慌てて武器を捨てると膝をつき、命乞いを始めだす。
「なるほど、いまさら法に律しようというわけか」
「た、たのむ……殺さないでくれぇ!」
「お、俺たちは投降する! もう投降するから!」
中には地面に頭を擦り付け泣きじゃくるものもおり、クロスとヴィノはどこか呆れたようにそんな賊たちを見下ろしていた。だが……それがすぐさま驚愕へと変わる。
許しを請う男たちの首を次々と突き刺す漆黒の刃。スティルはまるで淡々と野菜を切り分けるかのように次々と賊たちの命を狩りとっていく。そして最後に残った賊の男は尻もちをついたまま自分を見下ろすその巨躯を見上げる。
「な、なんで!? なんでだよぉ! 法に、法に従うなら人として……うぐっ」
「ああ……法では人さらいは見つけ次第拘束……あるいは粛清が認められている。その法に従ったまでだ」
その言葉を最後に贈り、スティルはぶんと爪の生えた左手を横に振り、賊の首を切り落とした。再度血を振り払うと同時にその腕が光を放つかのように輝き、収まるころには元の人の姿に戻っていた。
「終わったな。協力に感謝する」
返り血を浴びた頬を拭いながらの淡々とした感謝の言葉。ヴィノは気まずそうに視線を落とし、クロスも地面に倒れる死体たちを見回したのち、大きくため息をつく。
「相変わらず悪人には容赦がないね、戒律等兵は」
「それが仕事だからな」
「君が敵じゃなくてよかったよ。まだ希源種を相手にするほうが気が楽だよ」
「……そうか」
「はは、気を悪くしないでおくれよ。その強さへの敬意のつもりだからね」
クロスは背後でこの惨状に震える捕らわれていた女性たちに気づき、なんとか宥めようと駆け寄っていく。ヴィノもふと視線を上げ、恐る恐るスティルへと向き直る。
「戒律等兵第二位様の力……流石でした。引き続きよろしくお願いします」
「ああ、よろしく頼む」
ひとまずの一段落。賊の討伐に捕らわれた女性たちの保護、そして戦闘後に流れたどこか気まずい空気の終わり。クロスやスティル、ヴィノまでもがどこかほっとした顔を浮かべる。
「なんだ、騒がしいと思ったらこんなところまで追ってきたのか貴様」
聞きなれた異質な声にクロスははっと声のしたほうへと振り向く。
川沿いのせりあがった丘に立つ黒いマントを纏う小柄な影。背後からさす日の光が逆行となり、一層その黒さが際立つ。
手にした双刃剣を掲げくるくるとバトンのように回し、クロスたちを見下ろす。
「……なんだ、女性だったのか君は」
見上げる形で見たためか、フードに隠れていたその顔が垣間見える。クロスの言葉に口元に笑みを浮かべ、現れた襲撃者はすっとかぶっていたフードをめくる。
幼さが残る女性の顔つき。小柄な体も相まって普通ならばかわいらしいと周囲の者に思われただろう。だが、その人ならざる深紅の眼球とそこに映える黒い瞳がそれを妨げる。
「門番重兵に……戒律等兵。ははっ、そしてそのロザリオを見るに、巡回騎兵か? 豪華な仲間を連れてきたものだな、門番重兵」
「……クロスと呼んでくれるかい? お嬢さん」
「私をただの女性扱いするな。"トゥーレ"……それが私がまだ人族だったころの名だ」
「まるでもう人族じゃないみたいな言い草だね」
「なんだ、まだ私を人扱いしてくれるのか?」
双刃剣の刃をクロスに向け、不機嫌そうに目を細めるトゥーレと名乗る少女。捕らわれていた女性たちは突然現れた少女に何事かと戸惑っていたが、クロスに代わる形でそばに寄ってきたスティルが彼女たちに下がるよう指示を出す。
「あれが今回の犯人か?」
離れて隠れる女性たちに視線を向けたまま、スティルがクロスに囁きかける。その言葉にヴィノもクロスの反応を待つ。
「ああ、あれが噂の襲撃者。そして……希源種だ」
「オリジンワン? なんだ? 街では私はそう呼ばれているのか?」
「君だけじゃない……希源種は化け物の総称さ」
「化け物? はははっ! ならば喜んでその呼び名を受け入れよう。私はもう人でも剣士でも……戒律等兵でも門番重兵でも巡回騎兵でもない!」
トゥーレは手にした剣を地面に勢いよく突き刺す。そして刺した剣を起点にまたぐにゃりと歪み、変化を始めた。だが、それまでの変化とは違う。そう……クロスたちの前に立つ人ならざる姿の人。それは三つ足の剣士ともいうべき形相をしていた。
戒律等兵のトレードマークである黒マント。その黒を象徴するかのような漆黒の重鎧と兜に身を包む上半身。異様に増大したその肉体はもはや人の域を越えており、大柄な体つきのスティルの優に倍はあろうか。そしてそれを支える太く隆起した三つ足までもが黒く堅牢なレッグアーマーに覆われ、さながら鎧に身を包む三つ足の蜘蛛のようだ。
何より変化があったのはその尾に生えた刺々しい尻尾。刃のように光を反射する金属質の尾はさながら相手を切り裂くことに特化した禍々しい刃。
「二本の腕に三本の足。それにその尾は剣尾猫の……なるほど、化け物だな」
「私を……私たちをこんな姿にしたのはお前たちだろう戒律等兵」
「なんのことだ?」
ぎりっという音が聞こえてきそうなほどにトゥーレは歯を食いしばる。これから始まるであろう殺戮への昂ぶりと怒りが混じるかのようにその瞳がギラリと輝きスティルを捉える。
「何のことかはわからんが……その足は我が同胞たちに行った"残酷な仕打ち"と何か関係があるということか?」
賊を相手にした時でさえ見せなかった殺意のこもった瞳。スティルは静かに、だが決して穏やかではない心情が汲める声でトゥーレへと問いかける。
「"仕打ち"ではない……"仕返し"だ」
トゥーレが勢いよく飛翔し、足の一本を振り上げる。すると足が瞬時に歪み、双刃剣を手にした手へと変わる。そしてそれを補うように何も手にしていない右腕がぐにゃりと歪み、失った足を補うかのように他の足同様黒い鎧に身を包む足へと変化する。
「あげた足によって武器が変わるのか?」
武器を手に迫るトゥーレをさして動じる様子もなく見つめ、すっとしゃがみこみ地面に伸びる影に触れるスティル。
「"潜影"」
それもまた見るものをパニックに陥れるには十分な光景。まるで地に広がる黒い海に飲み込まれるように、影の中にすっと姿を消したスティル。そこにトゥーレの手にした剣先が叩きつけられる。
「これは……貴様も"変異術式"、潜影豹か!」
トゥーレから離れた影の中から飛び出し、着地したスティルは右腕を前に突き出す。その腕が光をまとうかのようにきらめいたかと思うと先ほど賊たちを切り裂いた黒い刀身のような五本爪へと変異する。
「さあ、法に律するなら人として扱おう。法に背くというのならお前たちは獣だ。獣にかける……」
「獣なのはお互い様だろう。それに……私はもう人ではない!」
スティルの言葉を遮り、スティルへとさながら暴れ牛のように砂塵を巻き上げ突撃するトゥーレ。演武のように優雅に回転する双刃剣、切っ先のように鋭い尾の尖端。その二つを武器にトゥーレが斬りかかる。
スティルはそれらを爪で受けるべく構えたが、クロスがはっと目を見開く。
「受けるな! 避けろ!」
クロスの叫びにスティルは大きく後ずさる。それを見たトゥーレはにやりと笑い、速度を急速に上げた。その加速にスティルは舌を打ち、再度構える。だがその横をすさまじい速度で何者かが駆け抜け、スティルの前へと躍り出る。
衝突する金属音が二回、響き渡る。一度目は剣と剣。そして二度目は剣と"盾"だ。
「……竜承持ちだったな。すまない、油断した」
「大丈夫、何事も助け合いさ」
敵の剣を右手に構えた剣ではじき、敵の突き出された鋭い尾を左手につけた黒鉄の手甲でいなすように受けたクロス。そのまま左手を開き敵へとむける。それに本能的に危機を察したトゥーレが今度は大きく距離を取ろうとさがる。
「"アクアスパイラル"!」
「"アースプロテクト"!」
クロスのかざした手に絡みつくようにして現れた水流が螺旋の激流となってトゥーレへと迫る。だがそこにトゥーレを守るように現れる岩と土が混じる障壁。
堅牢な壁に衝突した水流は破砕音と水しぶきとなって飛び散り、通り雨のようにあたりにいるものへと降り注ぐ。
「馬鹿な……貴様は以前竜承を使用していた……それが今度は精霊術式だと? 貴様は人族ではないのか? 共鳴術式は一種族の術式のみのはず……」
「お互い様だろう。竜化術式に精霊術式、それに変異術式まで使えるんだから」
トゥーレはクロス、そしてその背後で自身を睨むスティルに再度剣を構える。だが、はっと自身の持つ刀身に一閃の陽の光が走ったかと思うとばっとさらにその奥、自身を見つめるヴィノへと向ける。
「貴様、三眼族の……!」
トゥーレはその三つ足を器用に動かし、真横へとスライド、そしてすぐ様前進し、ヴィノに向かい急加速する。そしてまるで視界にとらえられることを嫌うかのように不規則な動きでヴィノを翻弄する。
「さすがに"着火"まで捉えることはできませんでしたか」
最初はトゥーレを追いかけるように動かしていた瞳を閉じ、そのまま左目だけを開け、トゥーレへと向ける。トゥーレは移動のさなか再度別の足を振り上げ、それと同時に双刃剣を地面に突き刺し脚へと変える。振り上げた脚はヴィノの身長を楽に超えるほどの大きな刀身、極大剣を持つ手へと変わる。
「ヴィノ!」
無防備で立ち尽くすヴィノへとクロスとスティルの叫びが重なる。振り下ろされた極大の一撃。だがそれはまるで寸止めでもされたかのようにヴィノの眼前で制止する。
まるで自身の意思に背くように静止させられた腕、そしてその先でたたずむヴィノを見て一歩下がり、再度剣を構え横に薙ぎ払う。そして再度、勝手に剣を振る腕が止まったのを見てヴィノを睨みつける。
「ふふ、制止眼……無駄です無駄です」
楽しそうにトゥーレの顔へと向けられたのは人形遊びでもするかのような無垢な笑顔。それまでのどこか大人しく弱々しかった少女はまるで自身への攻撃を楽しむかのように笑う。
「相変わらず幻妖術式はおかしくてやっかいな術が多い」
ぽつりとつぶやくように悪態をつくトゥーレ。ふと背後から接近する気配にその場から離れ、ヴィノのもとに駆け寄ったクロスとスティルを見回す。
「変異術式持ちの戒律等兵、幻妖術式持ちの巡回騎兵。それに、複数の術式を操る出鱈目な門番重兵」
「なんだか傷つく表現だな僕だけ」
「ふん、誉め言葉だ。このあと贈る"死"とともにその身に刻むといい」
トゥーレはぶんと風切り音を鳴らし極大剣を振る。じりじりと自身へと接近の隙を窺うクロスとスティル、そしてその背後でにやりと微笑むヴィノへと順に顔を向け、楽しげな笑みを浮かべた。




