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第三話 僕の御主人様 その悩み

鬼さんこちら手のなる方へ




日曜日、僕は珍しく御主人様から呼び出しをくらっていた。なにか気に触るようなことをしたのだろうかとびくびくしながら御主人様の屋敷へ向かう。そう、屋敷である。いくら地方だからといって今の御時世屋敷に住んでいるのなんて御主人様くらいだろう。

そんなことを考えつつたどり着いた屋敷。通称猫屋敷。理由は尋常ではないほどの数の猫が住み着いているからである。それというのも御主人様の守護がケットシーという猫の王様だったりするからなのだが…


「ごめんなさいねぇ、こんな朝早くから。またうちの智和に呼び出されたんでしょう?」

「いえ、別にいいんですよ。智和くんとは友達ですから」

御主人様のお母さんに部屋まで案内されながらそんな話しをする。なぜ、御主人様の名前を呼んでいるのかと言うと昔御主人様に家族の前では名前で呼んでくれと涙目で頼まれたからである。ちなみに御主人様の名前は赤井あかい智和ともかずというどこにでもあるありふれた名前だ。





「妹がいじめられている!」

「・・・はい?」

「だから、妹がいじめられている!」

「いや、わかってますよ。二回言わないでください。僕が聞きたいのは何でそれで僕が呼ばれたかです。」

「お前は心配じゃないのか!?あの妹がいじめられているんだぞ!?」

「心配する気持ちはわかりますが、まさか御主人様がシスコンだとは思いませんでした。」

「シスコンではない!家族として当然のように心配してるだけだ!」

「はいはい、わかりましたよ。で?どういうことなんですか?」

「うむ。最近あいつの様子がおかしいんだ・・・。いつもはご飯を残すことなんかないのに残したり、本なんか読んだことがないのに読み始めたり、服装や髪形を気にし始めたり、下着がなんか大人っぽくなったり、ほかにも…」

「うわぁ・・・」

もう家族としての心配じゃないだろそれは。さすがに引きますよ?御主人様・・・

「直接妹に聞いたりしたんですか?いじめられてるとか。」

「聞けるわけがないだろ?機嫌を損ねたりしたら殺されかねん。お前だって知ってるだろ?あいつの性格。」

あぁ・・・そういえば初めて会った時斧で追い回されたなぁ。

「たしか、舞火まいかちゃんでしたっけ?いきなり何もないところから斧を取り出して、さぁ手合わせ願おうか、なんて言われた時はどういう教育をほどこしたらあんなバイオレンスなバーサーカーになるのか一晩考えさせられましたよ。」

「あぁ、あいつの守護はレッドキャップだからなぁ」

レッドキャップとは赤い帽子をかぶり斧で殺した相手の血で帽子を赤く染めることが大好きな妖精だ。ただし、ごく稀に人を幸せにするんだとかしないんだとか・・・

「御主人様、それは多分好きな人でもできたんですよ。」

「え・・・」

「女の子がいきなり服装や髪形を気にし始めるなんてそれ以外考えられません。」

「なん・・だと・・」

いや、そんなどこかの死神みたいな反応されても・・・

「そんなばかなことがあるはずがない!!」

「はぁ・・・シスコンも大概にしないと嫌われますよ?」

「シスコンではないと言っているだろうわんこ。それに恋ではないと言い切れる自信がある」

「はいはい一応聞いときますよ。なんですか?」

「だって妹女子高だし・・・」

同性愛者レズやホモは死ねばいいと思います。」

「それを信じたくないからいじめだとおもったんだよ・・・」

そんな作戦会議をしていると噂の張本人がやってきた。

「お兄様!この服どう思います・・か・・・」

下着姿におそらく買ったばかりであろう服を手に部屋のドアを文字どおり蹴破って入ってきた





「お兄様。わんこさんが来ているんなら早く言ってください!いらぬ恥をかいたじゃないですか!」

「ノックもせずに入ってきたのはお前だろうが。」

「ぐっ!?それは・・・」

「それにそのあと乱心したお前が斧で切り殺そうとしてくるし・・・なんだ?お前はその新しい服まで赤く染めたいのか?」

「すいませんでした。」

いやーびびったびびった。いきなり斧で僕に切りかかってくるんだもん。御主人様が止めてくれなかったら頭が割れてたな。それにしても・・・昔はあんなにお転婆だった舞火ちゃんもずいぶん美人さんになったなぁ。

「わ・・・わんこさん!さっきのは忘れてください!」

「当然だよ。女の子の嫌がることはしないからね」

脳内に焼き付けてブルーレイに保存しました、眼福眼福。

「それよりも!お前なんか悩みでもあるのか?」

「えっ?どうしたんですか?いきなり。」

「いやぁ、最近お前の様子がおかしいからわんこに相談してたんだよ」

「別に、特にありません」

「いじめられてるとかないのか?お兄さんにいじめている奴をいいなさい。三日でそいつを社会的に抹殺してやろう」

「いじめられてなんかいませんよ!それにどんなことをするつもりですか!!」

「じゃあ・・・好きな人ができたとか?」

「えっ!?そっそんな人いません」

あきらかに挙動不審になり始めたなぁ。あぁ同性愛者は死ねばいいのに・・・

「いいか?妹よ。お前は女の子なんだからちゃんと男を好きになれよ。女子高で恋愛なんかするな」

「ちがいます!ちゃんと男の人です!」

隠してたのに自分からばらしちゃったよこの子。嘘つくの下手すぎだろ、とても御主人様と血が繋がってるとは思えないな。

「よし!そいつの住所と名前と電話番号を教えろ。二度とお前に近づけないようにしてやる。いや、死んだ方がマシだと思えるようにしてやる!!」

「やめてください!!それに、わ、私の好きな人は。」

そう言いながらちらちらとこっちを見る・・・なんでこっちをみるんだろう?なにか気に触るようなことをしただろうか?

「オーケー、把握した。舞火俺は今からわんこと話しがあるからすこし家をでる。留守番を頼む。」

「えっ!?私も一緒に・・・」

舞火ちゃんがその先を言う前に御主人様に連れて行かれる僕。僕がなにをしたんだ。





「よし。わんこ今からお前をフルぼっこにするわけだが、なにか言い残すことはあるか?」

「路地裏で胸倉を掴まれている理由が知りたいです。」

「ははは、こやつめ。人の妹をたぶらかしておいてどの口がいうんだ?」

「なっなにをいうだぁー!!」

「よぉし。いい度胸だ。ぶっ殺す!!!」

そういって僕に大量の猫をけしかけてくる御主人様。

「問答無用で能力ですか!?」

火を出しながら応戦しようとする僕に御主人様が言う。

「おいおい。おれは能力で猫たちにそこのお兄さんが遊んでくれると教えただけだぞ?まさか優しい優しいわんこくんが無害な猫たちを消し炭にしたりしないよなぁ?」

あぁ、分かっていたけど御主人様の喧嘩の仕方はいっそ清々しいくらいに卑怯だなぁ・・・。なんてことを思いつつ覆いかぶさってくる猫たちの波に飲み込まれてそこで意識がブラックアウトした。




その後、目が覚めると教会の前・・・なんてことはなく、路地裏に引っかき傷だらけで放置されていた。さらに後日、卑怯な手で僕をずたぼろにした御主人様はそのことが舞火ちゃんにばれ斧で追い回された揚句、全治一カ月の重傷を負うことになるのだがそれはまた別の話し。

私は猫派です。

みんなジョジョを読もうぜ。絵が気持ち悪いってみんな言うけど慣れれば全然気にならなくなります。ちなみに作者は二部こそ至高と信じて疑いません。

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