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第十七話 僕と夏休み初日

学校最期の日


それは少年少女たちの夢


学校最期の日


それは自由に世界を羽ばたくための翼


学校最期の日


それは人の夢


人それを終業式という


「ヒャッハー!!!明日から夏休みだぜぇー!!何して過ごすかなぁ!あの娘と会うのもいいしあの人と海に行くのもいいしなぁ!」

はい、正直うざいです、リア充爆発しろ

「はははクソネコ野郎が、地獄に落ちればいいのに。交際関係のもつれで刺されればいいのに、あ~あ死んでくれないかな~マジで死んでくれないかな~」

「んだよわんこ、お前は嬉しくないのか?高校二年生の夏休みなんだぜ?それとお前、俺が主人じゃなくなってから素が出るようになったな」

「NICEBOATなことになればいいと思うよ?」

腹を刺されて首も切られて海に流されればいいのに

「わんこさん!明日から夏休みなんですよ?一緒に遊びましょう!ちなみに私はいつでも暇ですから誘ってくれれば飛んでいきます!」

なんというか瑠歌がいつもの五割増しでうざい

「あっ危ないことじゃないなら僕も一緒がいい、かな」

翔からなんて珍しい、やっぱりみんなテンションがおかしいな

「教会でもなにかイベントをした方がいいのだろうか?」

いや、無理にする必要はないんじゃないかな?

「あら、夏休み中に私を暇にするつもりなのかしら?当然わんこは私を楽しませてくれるのよね?」

「絶対とは言えないけど善処するよ」

この時はみんな明日から始まるパラダイスを前にテンションが上がっていたわけで・・・

それは当然僕もなわけである

そうでなければあんな面倒なことにはならなかったのに・・・


始まりはクソネコ野郎の携帯に届いたメールが原因だった

「なん…だと…?」

基本クールで何事にも動じる事がないこいつがメールを見た瞬間に顔を青ざめたのを見て

「どうしたんだ?」

質問をしたのが間違いだった

「わんこくん、君は今日と明日は暇かな?」

「ん?まぁ、特にやることは決まってない状況を暇っていうんなら暇かな?」

「よし!今日俺を泊めてくれないか?」

「ごめん、僕は智和の事を誤解していたよ。今までのは主従の関係だから一緒に居ただけであって僕はノーマルなんだ・・・よければ瑠歌のところに行くのをお勧めするよ」

そうか、こいつが僕を従者に選んだのはこういうことだったのか・・・

両刀バイだとは思わなかったな・・・

「多分お前が想像してる事は全部間違ってるぞ。実は今日と明日親父が家に帰ってくんだよ、いや嫌いじゃないんだけどなんつーか苦手でさ?それというのも俺がガキの頃に色々あいつにされたことが原因なんだけどほんとマジ駄目なんだよ、だから今日と明日だけでいいから泊めてくんない?寝る場所は庭でも玄関でもどこでもいいからさ、いやマジで駄目なんだよあいつだけは、つーかお前に拒否権はない」

「痛い痛い痛い!?まず頭から手を離せ!!別にいいけどさ…久しぶりに会うんだろ?会っとけばいいのに」

こいつの父親は仕事で外国に行ってるんだっけか

「絶対にいやだ!とりあえず泊めてくれるんだろ?」

「はぁ、わかったよ。後で荷物持って家に来い」

こいつにはソファーで寝てもらおう



そして放課後、帰宅した僕はさっさと親を説得し(ちなみに二つ返事でオーケーがでた)現在特にやることがないので部屋で漫画を読んでいる。

「推理物だと思ったから買ったのに…オヤシロ〇がホントに出てきちゃダメだろ…」

このタイトルだけで漫画をまとめ買いする癖なんとかしないとな…

「次は何読もうかな?」

久しぶりにドラゴンボー〇でも読もうかな、でもベルセ〇クも捨てがたいし…

本棚の前で思案すること数分、不意に呼び鈴が鳴った

「お?来たか」

おそらく来たであろう智和を迎えに玄関に向かうとそこには

気絶した友人の姿があった・・・

「一体何があったんだ?」

「それにはあたしが答えよう!」

とりあえず犯人はわかった。

「一応聞こうかな?なにがあったんだ?」

「おう!あたしがリビングでソファーに寝転がりジュースとかいう甘い水を飲みながらスプラッターな映画を見ていた時にそれは起こったんだ。玄関から警報音がしたので一応武装しながら扉を開けたら、そこには見知らぬ男が立っていてな?あたしを見るなり頭に手を伸ばしてきたんだ!そこからのあたしの対応は鮮やかだったね、持っていたオールで水月みぞおちを強打!見事に外敵を無力化させたわけだ!」

「……一応教えておくけどさ、あの音は呼び鈴っていって別に警報とかじゃないんだよ?」

「えっ?そうなのか?じゃなんでこいつはあたしの頭を狙ってきたんだ?」

きっと頭を撫でようとしたんだろうなぁ、こいつ見た目割と可愛いし子供っぽいから…

「まぁいいや、そいつは僕が何とかするから映画の続きでも見てろ」

「あいよー」

とりあえずこいつを部屋に運ぶか



「はっ!!」

「起きたか?」

「俺は確か…わんこの家まで来てなぜか少女が出てきて、頭を撫でようとして…駄目だ!そこまでしか思い出せない!」

「思いださない方が幸せなこともあるんだよ?」

前から思ってたんだけどこいつタフだなぁ

「わんこ…俺はどのくらい眠ってたんだ?」

「ん~今六時だから四時間くらいかな?」

「そうか…ところでわんこ。あの少女はどうしたんだ?いいか、この国じゃ犯罪だぞ?思いなおすんだ!俺は友人を犯罪者にはしたくない!」

自分が犯罪者予備軍だと気づいてないのか?こいつは

「父さんの知り合いから預かってくれって頼まれたから仕方なく家に置いてるんだよ。あと、お前女性なら見境なく手を出すのを辞めろ」

本当にいつか後ろから刺されればいいのに

「暇だし夜は長いし、ゲームでもやろうぜ!」

「いいけど家には特に面白いのないぞ?格ゲーもストリートファイ〇ーⅢしかないし」

「いいじゃんやろうぜ。どうせ他にすることもないだろ?」

「分かったよ、ただしお前ガイル禁止な」

昔こいつとやったときに画面端で飛び道具を連発されて何もできずにボコボコにされたからな

「オーケーオーケー、そのかわりお前もダルシム禁止な」

昔こいつとやったときに画面端で強パンチ連発して判定勝ちしまくってたのまだ根に持ってんのか

小一時間ほどゲームに熱中していた僕たちだったが、夕飯ができたとの報告を受けて一時休戦になった

「赤井君が家に来るのは久しぶりだからね。奮発してみたんだけどどうかな?」

そこには母さんの誕生日ぐらいでしか並ばないような豪勢な食卓があった。つーかこいつの来訪は僕の誕生日以下かよ!

まぁ、こんなに豪勢な料理を食べられるんなら少しはこのクズに感謝してもいいかもしれない

「ところで、なんで今日に限って赤井君は泊まりに来たんだい?珍しいじゃないか」

「親父が帰ってきたんですよ、できれば会いたくないんで」

「おやおや、あいつも嫌われたものだね?そんなに悪い奴じゃないと思うんだけどなぁ」

父さんの知り合いなのか、じゃなくて父さんの知り合いってだけでヤバい匂いがプンプンするんだけど

そこまで考えた所でみんなが集合したので食事にする

「おっ!なんだお前生きてたのか、わんこの知り合いだったのか?さっきは悪かったね」

「初めまして、自分は赤井智和と申しましてここにいるわんこ君の親友でございます。以後お見知りおきを」

やけに芝居がかった口調で自己紹介するクソヤロー

「あたしはミーシャってんだ、よろしくな!」

自己紹介も済ませて食事をしようとしたその時だった

我が家に鳴り響く呼び鈴の音

「ヤバい!担当が来たのかもしれない!わんこ、出ていって私はいないって言ってくれない?」

「また原稿終わらしてないのかよ。あとミーシャ、あれは警報じゃないってさっき教えただろう?臨戦態勢をとるな!」

御馳走を目の前にしてお預けを食らったことに多少のイライラ感を感じながら玄関に向かう。

これでなんかの勧誘だったら燃やしてやろう

「は~い、なんでしょうか?浄水器なら間に合ってますけど」

扉を開けて目に飛び込んできたのはスーツ姿のおっさんだった。

でも一番気になるのはそこじゃなくて頭だった

頭頂部だけ髪の毛がない、というか禿げている

「あ、どうもこんばんは。自分の名前は赤井 青矢せいやっていうですけどここに息子がお邪魔していると聞いてきたんですが、いらっしゃるでしょうか?」

あいつの父親かよ!

普通人の家まで訪ねてくるもんかね?とりあえずあいつに会わせるとめんどくさそうだから可哀想だけどお帰り願おう

「あ~申し訳ありませんがここには」

「あれれ?青矢じゃないか!久しぶりだねぇ~上がってくれよ!」

・・・父さん、空気読んでくれよ

「お~!戦友ともよ!元気にしてたか?そうそう!妻がいいパイルバンカーを創ったんだけどこんど試してくれないか?それと悪いね?上がらせてもらうよ!」

あ~あ、智和クン御愁傷様です

「おお!息子よ!久しぶりだな!元気にしてたか?さぁ帰ろうじゃないか!」

「げっ!親父なんでここがわかった!?くそっ離せ!やめ・・・首が・・・」

「どうも息子がお世話になりました!またな戦友ともよ!」

「いつでもおいで~」

首根っこをつかまれて連行されていった友達をみても同情がまったく浮かばなかったのはきっと日ごろの行いのせいだろう

「あいつも元気にやってるんだなぁ」

「父さんあの人なに?」

「ん?僕の大事な友達の一人だよ?昔は一緒に軍にいたんだけど、今は武器商人をやってる気のいいやつさ。確か、守護がザビエルで交渉のスペシャリストのはずだよ」

父さんの知り合いにはやっぱり碌な人がいないなぁ

期待してた料理もほとんどミーシャと母さんが食べちゃうし

やっぱりあのスケコマシに感謝することなんて一つもないな、うん

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