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第十六話 僕と宅配便

土曜日の朝

気付いたら玄関にダンボールが置いてあった。

父さんがまた通販番組でもみて掃除機かなんか買ったのかな~なんて考えながらダンボールを開けたら


両手両足を縛られて猿轡を噛まされ涙目になっている中学生くらいの女の子が居た。


何も考えずに閉める。うん、僕は何も見ていないし何もしていない。

「あ!届いたんだね?よかったよかった、警察沙汰になったら面倒だからね~。わんこ、その子の縄を解いてリビングに案内してあげて?」

お父様、これはあなたの仕業でございますか。

「父さん?まさか身内に犯罪者が出るなんて思ってもみなかったよ。しかも父さんがやるとはね」

「何を勘違いしているか知らないけどちゃんとした理由があるんだよ。いいから早くしなさい。」

父さんはそう残してさっさと行ってしまう。父さんは昔からそうだった、勝手に決めて後はほとんど人任せなんだよ。

不満は残るがとりあえず女の子を救出する。

「君大丈夫かな?えっと、とりあえずリビングに案内するよ。着いてきてね」

女の子は何も喋らずに僕を敵意のある眼差しで見ながら着いてきた。

僕何か悪いことしたかなぁ?


「全員揃ったところで自己紹介でもしようか。僕らはもう顔合わせしたからね。あそこの奴がわんこだよ。さぁ次は君の番だ」

いまだに僕を睨んだまま彼女は話し始める。

「初めまして、あたしはミーシャ=カラミティ。ミーシャと呼んどくれ。」

う~ん、肌が黒いから外人さんかなとは思っていたけど本当に外人さんだとはねぇ・・・

「父さん、事情を説明して欲しいんだけど?」

「簡単に説明するとだね?とある紛争地帯で後輩が捕まえたんだけど手に余るから預かってくれって送られてきたんだよ。後輩には色々迷惑かけてるし預かることにしたんだよ。海ちゃんと相談してね?」

「僕には何も話してなかっただろ!」

「だって反対するじゃん。僕と海ちゃんはもうこの子と話して仲良くなったから後はわんこだけだよ。頑張ってね。」

「ふざけんな!!」

テーブルを乗り越えて拳を振り上げようとしたら声をかけられたので中断

「おい、あんた」

「……僕のことはわんこって呼べ。お嬢さん?」

「あたしの名前はミーシャだ」

「それは悪かったね、ミーシャ。それでなんだ?」

「一つ手合わせ願おうか」

出会ったころの舞火ちゃんを思い出すなぁこの子。

舞火ちゃんの時もそうだったけど今もしかして流行ってるのかな?

「いちおう理由を聞かせてくれるかな?」

「わたしがここで安眠するためには近くにいる人間の実力が問題なんだよ。あたしより強かったら安心できるし弱かったらそれはそれで安心だ。ただし、もしも実力が同じだったら駄目だ。安心できない。あたしが生きてきたのはそういうところだった」

そう話すミーシャの表情はとても真面目でそれ以上深く聞けなかった

「・・・わかったよ。中庭でやろうか」



僕とミーシャと父さんが中庭にいる。

「命の危険を感じたら僕がストップをかけるから殺すつもりでやっていいよ~」

洗濯物を取り込みながら言われても全然安心できませんが・・・

「一応聞くけどミーシャはどんな能力があるんだ?」

「敵に話す馬鹿が居るわけがないだろう?居たとしたらそいつはとんでもない大馬鹿者だよ」

いつだったかの通り魔さん御愁傷様です

(まぁ女の子だし命の危険はないだろうな)

「いつでもかかってきていいよ」

「随分余裕だな?よほどの実力があるのか・・・よし!分かった、最初から飛ばしていくぞ!」

ミーシャがそう言って腰を深く落とし

いつの間に出したのか木のオールを腰だめに構え

そこで僕の意識は途切れた・・・



次に目を覚ました時には日が暮れていた

「あれ?嘘、僕何もしてないぞ?」

「お前さんは何もできなかったんだよ。くそっ!強いと思ったから真面目にやったのに、あたしが悪いみたいじゃないか、あんたほんとにあの化物二人の子供か?」

僕の部屋の椅子に座り不貞腐れたような感じで僕に疑いの目を向けるミーシャ

「僕の親がおかしいんだよ。僕は何も悪くない、それよりあの一瞬で僕に何をしたんだ?」

「隙だらけの後頭部を思いっきりどついた。お前さんはあたしよりずっと弱いみたいだから教えても大丈夫そうだから特別に教えてやろう!あたしはな、最強の人間なんだ!」

無い胸を張って高らかに宣言をしているのだが馬鹿にしか見えない

「なんだよー折角教えてやったんだからもっと驚けよ!」

「意味が分からないんだけど?」

「あったまの悪い奴だなー!だから、あたしは最強の『人間』なんだよ」

こいつに馬鹿にされると無性に腹が立つのは何故だろうか?

「相手が化物じゃない限り絶対にあたしは負けないね!今までもそうやって生きてきたんだ」

「化物って?」

「海さんとか誠治さんみたいな人の事だよ」

「あーなるほどね。で、結局能力はなんだったんだ?」

「ん?木のオールが出せる」

「・・・それだけ?」

「それだけ」

今わかった、こいつ人間じゃない

人間は武術とかで鍛えればある程度は強くなれるって昔父さんが言っていた

それでもあの速さは人間が出せる速さじゃない

「それなのにどうやって一瞬で僕の背後に回ったんだよ」

「あ~縮地だよ。あたしは『人間最強』だからな」

もうこいつと話してても時間の無駄な気がする

「話題を変えよう、結局ここに住むのか?」

「うん、安全確認はできたからな」

「何処でどうやって寝る?この家には空き部屋がいくつかあるけどベッドも布団も無いんだけど?」

「盗ってくればいいだろ?」

「真面目な顔でふざけたこと抜かすな!」

「え?駄目なのか?今まで欲しいものは全部盗ってきたんだけど」

あ~紛争地帯でやんちゃしてたって言ってたなぁ

「ここじゃそれはルール違反なんだよ。しょうがない、僕のベッド使っていいよ、僕はリビングのソファーで寝るから。明日は日曜日だしベッドとか必要なもの買いに行こうか。」

「わりぃ、明日は予定があるんだ。」

この国に来たばっかのお前にどんな予定があるんだよ!というツッコミが喉まで出かけたけどやめておこう。

「一応聞いておくけどどんな予定があるんだ?」

「この国の常識と生き方を誠治さんに叩きこまれることになってる」

「あ~・・・それは最優先事項だな。じゃあ適当に買ってくるけどどんなのがいい?」

「なんでもいいよ、寝れればさ」

女の子なのに注文がまったくないのはそれはそれでどうなのだろうか

まぁ、生きてきた国が違うなら考え方も違うんだろうけどさ

「わかった。人に聞いてみるよ。」

さぁて、カロンに相談しないとね。



「というわけなんだけど明日買い物にでも付き合ってくれないかな?」

「久しぶりにあなたから電話が来たから何かと思ったら、明日は私と遊ぶ約束じゃなかったかしら?」

あれ?なんでいきなり不機嫌になったんだろう。怒らせるような事言ったかな?

「そうなんだけどさ、さすがに布団もベッドも無しで女の子に生活させるわけにはいかないだろう?」

さすがにそんな事態になったら僕のベッドを貸して僕はソファーで眠ることになるけどさ

いくら僕でも中学生くらいの女の子をソファーで寝かせるほど鬼畜じゃない

「それはそうだけれど・・・折角元鞘に戻ったのにいきなり他の女の子の話を振らないでくださる?」

「埋め合わせはまた今度するからさ、明日は買い物に付き合ってよ」

僕一人じゃどんなの買えばいいかわからないし

「わかりましたわ、そのかわりに一つ質問に答えなさい」

「別にいいけど、何?」

「なぜあんな女たらしで百害あって一利なしみたいな男を主人に選んでいたんですの?」

カロンはあいつの事そういう風に思っていたのか

いや、否定はできないけどね?

「ん~、カロンと別れてからこっちにきたんだけどさ?あっちこっち見て回ってたら不良に絡まれちゃったんだよ。そのとき僕はまったく力がなかったからさ、路地裏に連れていかれてボコボコにされてたんだ。その時だったね『そこまでだ!悪党ども!』なんてとても恥ずかしくて言えないようなセリフで大量のネコを引き連れて助けてくれたんだよ。」

あの時の話しするとあいつマジギレするからなぁ・・・

「それで事情を話して談笑してたら名前を聞かれてさ、どんな漢字か紙に書いてくれって言われたから書いたんだよ。そしたら後日僕の筆跡を完璧にコピーしてある契約書が僕宛に来てそれが理由かな?」

うん、電話の向こうの沈黙でドン引きしてるのがよく分かるな

「最低じゃないあいつ・・・」

「今じゃ割と感謝してるんだけどね。」

「ふーん…それじゃ明日楽しみにしてますわ。おやすみなさい忠犬さん。」

楽しみにしてる…か。

それじゃ明日を僕も楽しみにしていようかな。



ソファーって硬かったんだなぁ・・・

最近仕事が多くて中々書けない

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