フーちゃん
注意!投稿主の偏見などがあるかも知れません。
軽い気持ちで投稿していますので、軽い気持ちで読んでいただければと思います。
「ただいま。」そう言いつつ玄関の扉を開く。ーーが、フーちゃんからの返事はなく。
「フーちゃん?寝てるのかな?」いつもなら遊んでる時間の筈なんだけど。そう思いながら部屋の中を探す。
「いない。寝室かな?でも扉は閉めてた筈だし。」ガチャっと、寝室の扉を開く。
ゴソゴソっとベットの上、布団の中で何かが動く。
「フーちゃん?」疑問に思うべきだったのだ。なぜ猫であるフーちゃんが、扉が閉まっていたはずの寝室に入ることが出来ていたのか、という事を。
そして"それ"が顔を出す。
「おはよぅ、主人。...んー、みゃう。」目の前には、美少女。布団から出す顔は、夕方だというのに、まだ眠そうである。そんな彼女に対しての第一声は。
「誰...!?」であった。
「だれ?んもぅ、ふーだよぉ。」"ふー"と名乗ったのだ。この少女は。確かに、白い髪の毛に、紺色の瞳。極め付けは猫耳のような"何が"がピクピクと動いているが。
「フー...ちゃん?」驚きを隠せない。というか信じても良いのか?フーちゃんを騙る強盗とかでは...それはない、か?こんな小さな少女が強盗な訳はないか?それでも、フーちゃんは猫であってーー
「主人のぎもん。わかるよ。ふー、ネコだったもんね。...でもね、きづいたら、にんげんに、なってたの。」気づいたら人間に...?いや、本当にフーちゃんなら、簡単に確かめる方法がある。
「フーちゃん、君の名前は?」フーちゃんというのはとある名前から抜いたあだ名みたいなものだ。で、あればーー
「ふーは、ふーだよ?」ぅーん。と、少し考えるそぶりを見せたフーちゃん。
「...あ!...まふ、ゆ?」こてん、と、首を傾げながらそう答える。
「本物だー!」直後には抱きついていた。彼女の本名は真冬。白く整った毛並みがまるで冬の雪景色のようだという理由で僕が名付けた。
「だから、いった、じゃん。ふーは、ふーだよ。って。」天使のような笑顔で彼女はそう言った。
ご閲覧ありがとうございました。
このシリーズはおそらくダラダラ続いていく系になるかなと思います。
ゆっくり待っていただければと思います。