可愛い物好き
注意!投稿主の偏見などがあるかも知れません。
軽い気持ちで投稿していますので、軽い気持ちで読んでいただければと思います。
突然だが、僕は可愛い物好きだ。
笑われても仕方ないとは思う。なんたって、男が可愛い物が好き、なんて、おかしいだろう?
子供の頃、スーパーで売られていた綺麗な人形が欲しくてたまらなかった。可愛い動物のキーホルダーも、公園に咲いていた花も、可愛い絵を描くのも、ペットだって欲しかった。
でも、男の子だからって。お前はおかしいって。
ずっと、ずっと言われ続けた。
ーーー
それがおかしいことだと、真の意味で理解したのは、小学三年あたりの頃だっただろう。
絵を、描いていた。お世辞にも可愛いとは言えない、ネコの絵だ。それでも、一生懸命描いた僕には、とても可愛く見えていたはずだ。
それを、今思えば当然だが、さすが小学生。『男がこんな絵を描いてる〜』と、話題にさらされる。この時、僕は自分の異常性に、気がついた。
ーーー
あれから、僕が人前で自分の『趣味』を行わなくなった。
当然、その反動は一人の時にはさらに現れるようになり、学校外の時間は家の中に、引きこもるようになった。
中学生になってからのことである。
父も母も、おかしい、とは言いつつも、僕を尊重してくれた。
...母は早くに亡くなった。父は海外出張と、僕を育てるために日々苦労している。
今この家には僕と、ペットの飼い猫、『フーちゃん』(♀)だけだ。
そんなある日父から宅配が届いた。
中身はなんと!ーーーよくわからない物だ。
「ナニコレ?」本当によくわからない。立方体と名付けよう。
宅配段ボールの中は立方体だけで、説明書などもない。
「みゃーう」と猫のフーちゃんがやって来た。
直後、「ゔゔー!」と、出会った時のような威嚇声を発する。
え?なんで威嚇してるの?でも威嚇する姿も可愛いぃー!フーちゃんは真っ白な毛と、紺色の瞳、そして甘えん坊という天使の様な属性を持っている!
フーちゃんが来たのなら立方体など必要ない。
ポイっと立方体を放ると、フーちゃんの威嚇声は収まった。
「何!?立方体に嫉妬してたんか!?」そう叫ぶと、プイっとそっぽを向くフーちゃん。人の言葉って、意外と伝わってるのかもな。そう実感させられた。
「愛やつめ。うりうりー。」フーちゃんを捕まえて、顎をなでる。「うみゃ、みぅ」といった愛くるしい声を上げるフーちゃん。
ふと時間を見ると六時過ぎ。
「ご飯の用意しなくちゃ。ごめんねフーちゃん。」最後に頭を一撫でして立ち上がる。
「さーってと、ーーーやりますか。」
ご閲覧ありがとうございました。
こらからもゆっくりやっていくつもりです。




