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ストーカーしてたらマグレで良い感じになって、結婚までたどり着いた件  作者: しばいぬ☆
(無意識に?ストーカー編)
8/24

幼なじみ、味方になる!?

幼なじみにストーカー扱いされ、それならば相手からアプローチがあるまで連絡はしない、と決めた入野元気。しかし、待てど暮らせど愛しの桔梗さんからは連絡がないまま1ヶ月‥‥

「やはりオレはあの人にとって、只のストーカーだったのか!」と、体調を崩し寝込んでしまった元気です‥‥( ´△`)

だ、だ、だ、誰が来たんだ!

桔梗(ききょう)さん?桔梗さんなのか?‥‥いや、絶対ないやろ。

何の連絡もなく突然押し掛けてくるような"無礼"なコトするわけないし。

こんな"無礼者"は、NHKの集金か、アイツしかいないやろ‥‥




\ピンポーン/


\ガチャ/


「おぅい‥‥開いてるから入るよぉ‥‥元気‥‥ですかー!‥‥なんて‥‥‥‥」




( ´△`)

ああ~~,やっぱり夕月‥‥

まぁアイツ位だよ、こんなとこ来るのはな‥‥‥‥




「あのぅ‥‥元気、大丈夫?仕事、行ってないらしいじゃない?ご飯たべてんの?」





「へっへっへ‥‥ミジメなストーカー男を笑いに来たのかい?」





「う、ごめんよう‥‥この前は言い過ぎたよ‥‥会社の先輩から聞いたよ‥‥日に日にやつれていって、とうとう病気になったって‥‥」





「ふ、ふ、ふ、笑うてくれい‥‥ミジメな勘違いストーカー男を‥‥」





「ご、ゴメンて!とにかく何か作るよ‥‥」


そう言うと夕月はエビ、肉、野菜のたっぷり入った煮込みうどんを作ってくれた。

美味しくて、涙がでたよ。

この味は一生、忘れないだろう‥‥


少し元気が出てきた。オレにも、こんなに心配してくれて助けてくれる人がいるんだ。

これは大きいよな。

このまま、夕月とくっついちまうか‥‥‥いや、あくまでも向こうがまだ、その気があるのなら、だが。

そんな事を考えていると‥‥‥



「ねぇ、元気‥‥この前はごめん。あんたの言う通りだった。

付き合いたいと思うあまり、あんたのこと、全否定でストーカー扱いしてしまったんだ。」





「ああ、もういいよ‥‥よく考えてみりゃあ、ストーカー扱いされてもしょうがないって思ったよ‥‥」






「私だって、好きな男がストーカー気質だなんておもいたくもないよ。だから‥‥あの日はどうかしてたんだ。だって考えてみてよ?

10年以上もずっと好きだった男に、二十歳(はたち)の誕生日に告白しようと死ぬ気で呼び出してみれば、私に会いに来る途中で偶然事故にあって、その加害者の女の子に一目惚れしました‥‥なんて、信じられないよ。どんな確率だって話しだよ‥‥」





「はは‥‥ホントだな。だからオレも"運命のヒト"かも?って思ったんだよな」





「ねぇ、元気のやってたことは、ストーカーまがいの迷惑行為の可能性は高いよ。

だって、事故で怪我させて"引け目"がある男に頻繁に会いたい、話しがしたいなんて思う女性、いないでしょ?普通はできれば会いたくないよね」




「う、言われてみれば‥‥‥」





「できれば距離を置きたい男から、LINEが100回来てみたり、夜な夜な電話でラブコール。果ては壊された車を買い替えるから、車屋さん回りに付き合え、なんて‥‥ホラーだろ?」





(。>д<)

「ぎぎぎ‥‥やめてくれーー!!」




夕月に


言われてみれば


もっともだ


一句できたよ‥‥‥なんて言ってる場合じゃないか。

おお、恥ずかしい!!

特に事故の加害者の女の子を、買い替える車選びに連れ回すなんて‥‥最悪だ!言い訳させてくれーー!


妹と二人暮らしで経済的に余裕のない桔梗さんが、車の修理代を気にしている。でも、保険が下りなければ修理代は30~40万円位掛かるはず。払わしたくないんだよね。

だけど、自分でそんな大金かけて修理するくらいなら、もう少しお金を足して、新しく車買うよな。元々、買い替えを考えていたんだから。

桔梗さんと二人で楽しく車選びして、納得して買って、初ドライブとか一緒に行って楽しめば、気を使わせないと思ってしまったんだけど‥‥この言い訳は女々しいから、言わんほうがいいか‥‥‥‥




「元気、あんたはビックリするほどの阿呆(あほう)だけど、嫌がっている女の子の顔を見て

『楽しそう』

『喜んでくれてる』

と脳内で書き換える程のサイコパスじゃない。人の気持ちが分かるヤツだ。信じるよ!こうなったら、応援するよ!」




「おう!『ビックリするほどの阿呆』は、ヒドイけど‥‥有り難う!お前に信じてもらえて勇気がでたよ!

最後になるかもしれないけど、もう一度桔梗さんとちゃんと会って気持ちを伝えて、向こうの気持ちも聞いてみて今回のコトは決着だ!

ダメで元々!勘違いなら、笑い飛ばしてゼロからスタート!

よく考えてみれば、失う物なんか何もないもんな!」





「ふふ、そうだよ!元気!ダメだったらまたコッチの世界へ戻っておいでよ!私、まってるから!」




ああ、夕月のお陰で目が覚めた、こんなグズグズの世界から脱出できる!‥‥‥‥と思い、きっちり決着をつけようとした結果‥‥‥

あんな最悪なコトが起ころうとは‥‥今はまだ、知るよしもなかった‥‥




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