幼なじみに踏み込まれるΣ(´□`;)
電話もラインも無いのを良いことに、入野がシレーっとスルーしていた幼なじみの秋野夕月。
突家してきましたΣ(゜Д゜)
ううっ、もうしばらく夕月とは距離を置いておきたかったんだが‥‥そうも言ってられない緊急事態!!
「ぅおおおんー、元気ー!あけろー!頼む、開けてくれー!開けてくれるだけでいいんだー!後はなん~~にもしないから!!」
\ガチャ!/
「おい、夕月ヤバいって!」(小声)
ううっ、夕月のヤツ案の定、酔っ払ってベロベロだ!
「お!元気!居るじゃないか‥‥元気ですかー!」(猪木風)
「わかった、分かった!早よ入れ!!」
ふぅー‥‥何てヤツだ。酒なんか飲んだことない筈なんだが‥‥
そして今、玄関に引っ張り込んだ拍子に夕月が倒れてきて、オレ、押し倒された状態。
身体が密着している。けどね。なーんも感じない!
ドキドキしないもの。
これなんだよな~
夕月ともし、付き合ったとすれば、初彼女だよ?
そして結婚まで行き、最後まで添い遂げるとすればオレの人生
"生まれて死ぬまで異性とのドキドキときめき恋愛体験知らず"
で、フィニッシュだ。
女の子は、それでいいのかな?
夕月も恋愛経験は無い筈だが‥‥
それともこんなオレでドキドキしてくれてるのか?
まあ、気心の知れた安心して付き合えることが分かっている男と一緒になって、安心して子供を産み育て、安心しておばあちゃんになる、というのが良い娘もいるんだろうなぁ。
しかし、男にしてみれば余程の変わり者でもない限り『No』でしょ?
そんな規定路線の引かれた人生なんて真っ平ごめん、である。
う~~ん、しかし、重いな。コイツ少し太ったか?身長は150センチソコソコと、チビのくせに。
容姿は抜群なんだよな。ショートヘアーも実はオレ好みだし。
気は強いような、引っ込み思案のような、よく分からない性格だけど、正義感だけはオレの知っている人間のなかでは一番強い。
しかし、その正義感が一番のネックになっているかも。なんせオレ、自分がバカなコトばかりやってるもんだから、ずっと一緒に居るとなると緊張しちゃうんだよな、いつ真面目な顔で怒られるかと。
しかも、結婚でもしたもんなら
\一生/
である。
Σ(´□`;)Σ(´□`;)Σ(´□`;)
む、む、む、ムリムリ!!
そしてコイツの重さも、もうムリだ。そろそろ起きて貰おう‥‥
「おいっ!夕月!!起きろ、もう限界だ!!」
「む‥‥やあ!元気じゃないか!元気ですかー!」(猪木風)
(~_~;)
「それは、さっきやったヤツや!」
「え?そうだっけ?」
「やったよ!玄関口で!」
「ひひひ、そうだっけ?じゃあ1,2,3、ダァー!!は、やったっけ?」
「それはまだだけど、やらんでいいからな」
‥‥‥‥‥‥‥‥とにかく部屋に上げて、お水を与えて、落ち着かせてからお帰り願おう‥‥‥‥
(´∇`)
「ごめんねーー!酔っ払っちゃってーー!お酒、ナメてたわ!」
「そうだよ!慣れてないんだから、あんまりムチャな飲み方‥‥ん?まてまて、お前オレと同い年だから(19才)飲酒しちゃいかんだろ!」
ーーこう言ったとたん、夕月の顔色が変わった!ーー
「‥‥二十歳になりました‥‥‥‥」
Σ(´□`;)
しまったっ!地雷!!
「あんたが、や・く・そ・く・すっぽかしたアノ日アノ時にのぅ‥‥」
あ、あ~~やっぱりこの話になるよなぁ‥‥‥
「ごめん!夕月、すっぽかした訳じゃなくてな、あの日はちゃんと向かってたんだよ、お前んちに‥‥」
「ほぅ‥‥ならばなぜ、たどり着けんかったのかのぅ‥‥」
ーーううう!言えん!あの日のことは!まだ桔梗さんと付き合えてないのに!!ーー
「ええ~~、川で溺れた子供を助けて‥‥‥」
「面白くない。却下」
「ええ~~通りすがりの、破水した妊婦さんの為に救急車よんだら、旦那さんと間違えられて、一緒に病院まで連れていかれて‥‥」
「くだらん!却下!!」
「ええ~~向かい風が強くて、たどり着けませんでした‥‥」
「ちょっと面白いけど、却下!!」
すっかり酔いも覚めたのか、結構マジメな顔付きになっている。逃げ切れんか?
「あのね、元気。あんた私の気持ち知ってるよねぇ?」
「うう、それは‥‥‥」
「知っててそれかぃ?そんなのって、アリか?逃げるの?断るにしても、やり方があるだろう?」
「は、はぃぃぃ‥‥」
もうダメだーー本当のコト、話すしかない!!
(続きます)