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【7/24】穢れた血だと追放された魔力無限の精霊魔術士【コミックス第4巻発売】  作者: 冬月光輝
第4章『精霊魔術士と神門を開く者』

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最強の七人

「ねぇ、エルヴィン。あいつらはそのアムルスターを崇拝していたっぽいけど」


「ああ、そうだな。少なくとも獣化騎士(ティーアリッター)の連中は自分たちを束ねているのはアムルスター殿下だと思っている」


 えっと、ちょっと待ってね。

 これは理屈が難しい話になりそうな予感だ。

 集中力を持ってエルヴィンの話を聞かないと。

 獣化騎士(ティーアリッター)たちは自分たちのリーダーはアムルスターだと思っている、ということは。実際は違うわけだから……。


「そっか。偽物だ! アムルスターの偽物が獣化騎士(ティーアリッター)たちの上に立って命令しているんだ!」


「まぁ、正解かな」

「さすがはお姉様! 見事な推理力ですわ!」


 やった! 当たったぞ!

 こんなのって今までで初の快挙じゃないかな。

 私が頭を使って見事に現状を把握したのって。


「リヴァリタにある生体魔導学研究所は最強の戦士を生み出す研究をしていたんだ。その副産物が魔術師百人分の魔力を含む丸薬だったり、獣化騎士(ティーアリッター)と呼ばれる獣人の戦士だったりする訳だが」


 ああ、私の父であるバルバトスが飲んでいた怪しげな薬か。あれはそんなところで作られていたんだ。

 最強の戦士を生み出す研究ねぇ。シオンみたいな人を自分たちで創ろうとした、ってことかな。


「そんな不気味な研究がリヴァリタで行われているなんて知らなかったね。驚いた」


「ええ、お姉様の仰るとおり生体魔導学研究所は医学に特化しており、身体機能の欠損など何らかの障害を克服するための研究をされている、と銘打っていましたし。わたくしも驚きを禁じ得ません」


「…………」


 どの辺が私の言ったとおりなんだろう。

 私はその生体なんたら研究所の存在自体を知らなかったんだけど。

 でも、困っている人を助けるための研究もしていたのか。それなら必要なものだったのかもしれないね。


「そんな研究をしている際にあいつら、人間の複製(クローン)化を成功させやがったんだ」


複製クローンですって、まさか、そんなことを」


 えっと、何の話かいきなり分からなくなってしまったぞ。

 複製(クローン)って何? ティナもびっくりしていないで教えてくれ。


「簡単に言えばまったく同じ人間を作ることに成功したんだよ。しかもその唯一の成功例がアムルスター殿下の複製(クローン)だ」


 同じ人間を作る? そんなことって出来るはずない。

 えっ? だって、人間だよ。人間をそのまんま作り出したってこと?

 馬鹿な。あり得ない。というか、話が飛躍しすぎていて追いつかない。


「理論上は可能とされていましたが、成功例があったとは思いませんでしたわ」


 ティナは偉いなー。理論上は知っているんだ。

 沢山難しそうな本を昔から読んでいたもんな。物知りになっていてお姉ちゃんは嬉しいよ。


「アムルスター殿下のクローンは情緒が不安定だった。生まれながらにして支配者であるという自我が作られた存在だという事実を受け入れられなかったんだ。そして、そのクローンは自らを唯一無二の支配者とするために、最強の戦士になる研究を自らの体を実験台にして猛スピードで完成させたんだ」


 長い……。エルヴィンのセリフが長い。

 要するに、偽物のアムルスターが怪しげな研究の結果すごい力を手に入れたってこと?

 これは最終的に誰をぶん殴るべきなのかだけ押さえておく、それに集中しよう。


「とにかく、宿舎に急ごう。国王陛下が待っているはずだ」


「えっ? 陛下が宿舎にわざわざ?」


「そりゃあ、俺たちを指揮するのはいつだって陛下だ。ルーシーは帰ったら休んでも良いけど、俺たちSランカーは会議室に集合だからそのつもりで」


「あらあら、久しぶりねぇ。全員勢揃いなんて」


 こうして私たちはエルトナ王宮ギルド専用の宿泊施設へと無事に辿り着いた。

 そして、ルーシーにお休みと伝えて、私とティナ、そしてエルヴィンとシオンは会議室へと向かった。



「遅いじゃない。あんたたち、あんな獣人たちに手こずっていたの? 頼りないわね!」

「アリシア、よさんか。ワシらも楽勝という訳ではなかったではないか」

「あら、あたしは楽勝だったわよ。あんたたちの援護なんて要らなかったし」

「僕だって君が出しゃばらなくても勝てたさ」

「ふーん、口ではなんとでも言えるわね」


 会議室には既にアリシア、ゼノン、レイスがいた。

 アリシア、獣化騎士(ティーアリッター)を楽勝って流石だな。

 どうやら、みんなも神捧聖戦の儀の後だというのに戦闘に巻き込まれたみたいだ。

 服がきれいなのはシオンとアリシアだけで、あとはみんな割とボロボロになっていた。


「さて、諸君。今日は王宮ギルドのSランカーに恥じぬ素晴らしい戦いを繰り広げてくれた。大儀であったな」


 エルトナ王国の国王であるオウルストラ三世が私たちの前に現れる。

 どうやら今から私たちの依頼について、全貌が明らかになるらしい。


「諸君はエルトナ王国の最強の七人! 戦闘力においては他を寄せ付けぬと信じておる。諸君の力を貸してほしい。エルトナ王国、そしてリヴァリタ王国の安寧に弓引く愚か者に鉄槌を下すために!」


 最強の七人。

 陛下はその言葉を強調した。

 Sランカー全員で動くほどの大きな依頼。

 うう、緊張するよ。一体、どんな無茶をさせられるんだろうか……。

ツイッターで同じレーベルの作品が1巻で打ち切られるかもという怖い報告を見てしまった……。

この辺は1巻には収録されないので、売れないと書籍に繁栄することが出来ません……。


挿絵もカラーイラストも最高なので、是非とも予約の方をよろしくお願いいたします!

初速がとんでもなく大事らしいですので、何卒お願いいたしますm(_ _)m

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