表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「暮らし」など

ありさま

作者: 維酉

小鳥を飼うのと

うみにいくのと

メロンソーダをのむのと

蜂がとんでいるのと

畳にすわるのと

お仏壇を拝むのと

蛍をみるのと

扇風機をつけるのと……


風が たぶん夏の熱が

家屋のすきまから忍び込んで

生活の有様をかえていく

たくさんの暮らしを

いっしょくたにして熱する

夏がはじまるのと

夏がおわるのと

それすらいっしょくたにして

宇宙のひろがりと

昨日の恋も帳消し


小鳥を飼うのがささいなゆめで

ねこを飼いたいともたまにおもう

うみにいくのは

メロンソーダをのむのは

蜂がとぶのは

畳にすわるのは

お仏壇を拝むのは

蛍をみるのは

扇風機をつけるのは……

ささいなゆめで

ねこを飼いたいともたまにおもう


わたしは夏の息吹につつまれ

あおいうみを抱きながらねむるわ

だれのためにもならない

わたしのねむりの底で

すべて帳消しになる

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ