14回 特型駆逐艦についての補足コーナー
「またまた久しぶり!第14回補足コーナーはっじまっるよー!担当は私ことクラリオンと」
『前回と同じくアイがお送り致します』
「もう船体も試作だけど砲も出来たし、ここで特型駆逐艦とはどんな艦なのかざっくり紹介していきたいと思いまーす」
『ネットで調べれば出てくると思いますが、まあ今更ですね』
では早速お題「特型駆逐艦」について。
『では私が簡潔に話しましょう。しかしその前に特型駆逐艦の建造経緯からお話しします。
地球西暦1914年に第一次世界大戦、1918年に終戦。しかし終戦後も各国は軍拡を続けて国家予算を圧迫してました。そこでお互いにこれ以上の経済的負担を避ける名目にに話し合ったのが1922年のワシントン会議です。
そこで締結されたのがワシントン海軍縮条約になります。軍艦の維持には国家予算を何割も使う為、10年間の主力艦の建造停止、主力艦の保有の制限など定めました。
代わりに各国は主力艦を補う形で条約対象外である艦種に強化に努めるようになりました。こうした条約下で建造された艦を条約型戦艦、条約型巡洋艦と言われることがあります。有名どころですと戦艦では陸奥、ネルソン、コロナド。巡洋艦だと古鷹、青葉、妙高でしょうか。そして駆逐艦では「特型駆逐艦」が有名です。
前級である睦月型駆逐艦より武装を12㎝単装砲から12.7㎝連装砲。61㎝魚雷3連装発射管2基から3基に数を増やし、軽量化や船体の凌波性の改善、防盾付きの砲と従来の駆逐艦より大型化した姿は国内外に大きな影響を生みました』
「うんうん、特型駆逐艦は完成された艦とも言われたらしいね」
性能はどうでしたか?
『火力は主砲や魚雷投射数から総合的に優位でした。それでいて重武装にも関わらず速度は38ノット。これは当時の諸外国のどの駆逐艦よりも上回っておりました』
「性能は比べて言うまでもなく優秀優秀」
『火力もですが外洋航行力も海外に大きな影響を与えました。当時の海外の駆逐艦では近海での航行、艦隊や船団の護衛が主体で、荒波が多い外洋への航行は不向きでした。しかし特型駆逐艦は艦首に強めのシアと船体中央までフレアーを設けた事により外洋航行を容易にさせました。つまり外洋での戦闘が柔軟に対応でき、駆逐艦も戦力とした戦術幅が広がったのです』
「速度もある、火力もある、凌波性も良い、状況によっては相手の艦隊には駆逐艦がいない、または来れないと言うのもあり得るし、相手にとって特型の存在は脅威だろうね」
『しかし駆逐艦の運用は国によって戦略が違う為、求められた形が違います。大日本帝国海軍では艦隊決戦、大艦巨砲主義で駆逐艦も一つの戦力として数えました。また仮想敵国をアメリカとしており、数に劣るのを質でカバーする必要がありました。
アメリカの場合は駆逐艦は艦隊護衛が主体で主砲は両用砲、対空や対潜など護衛や防衛に力を入れていました。なので駆逐艦を一つの戦力としてはあまり見ておりません』
なるほど。国によって扱いが違ったわけですね。では特型駆逐艦は端的に言うならばどんな特徴か教えてください。
『対艦ではめっぽう強く、防空ではめっぽう弱い艦です』
「ざっくり言うなアイは・・。日本の駆逐艦の基礎を作った駆逐艦」
他に何か言いたいことはありますか?
「まあ自分らが建造してる駆逐艦との違いも紹介したいけど」
『時間もありますので今回はここまでとなります』
「んじゃ、ばいば~い」
はい。次回があればまた今度。
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「・・今回締め良かったんじゃない?」
『それ自分で言いますか?』
「あと次どうしよう。砲や魚雷の話し入れた方がいいかな?今回入れなかったし」
『それはご自由に。ただ、私達が作ってる駆逐艦は従来なものとは違うところも多いので誤解のない説明も必要ですし』
「あ~色々と試行錯誤したからなぁ~~。砲塔も俯角取れるようにしたし」
『では次は私達の艦の性能の違いの説明ですね』
「よし、それでいこう」
最近、AC6やStarfieldにはまっております。
2023.09.23 一部文を修正。




