第2回 町についての補足コーナー
「不定期と言いつつ2回目!文句は一切受け付けない。今回のゲストは・・・」
「は~い。バーバリエ宿屋の副オーナーをやってるアスラお姉ちゃんです」
「できればここに出ないで仕事に専念にして欲しかったな」
「もう。クラ君が呼んだんでしょう?」
「う~ん。あんまりここだと自分の意思でどうこう出来ないんだよね実際・・・」
作者の気分次第です。
「では!このアスラお姉ちゃんが色々と説明してあげましょう!」
「は~い。よろしくお願いしま~す」
「でもクラ君何から話す?」
「じゃあ町のことから?なんか結構特殊な立ち位置なんでしょ?」
「そうね。本文では語られてないところあるしね」
『まずはオヴェスト・トレンボについて』
「もう知っているかもだけど私達がいる町の場所は大陸最北の辺境の位置にあるの。他の町からも遠くて大変な場所よ」
「まあよくそこに迷宮見つけて町を作ったもんだよな」
「そうね。元々ここは18年前にある冒険者が未開拓地の冒険の末に見つけたの。そこを国が領土編入して町が作られたがオヴェスト・トレンボになるのよ」
「あ~、だからそんなことして大陸最北の町になったわけだ」
国家としては迷宮は貴重な財源となるので一大事業として迷宮の町が建設された。その為、大陸最北で辺境の場所でも主要都市と並ぶほど町が大きくなった。
「さてここで問題ですクラ君!」
「なに突然?」
「私がさっきこの町が他の町からも遠くて大変な場所と言ったけど、一体どのくらい離れていると思う?」
「まだその辺りは詳しくないんだけど30とか40㎞ぐらいあるとか?」
「ぶっぶーー。正解は・・・200㎞以上も・・離れているのよ」
悲しい顔をして語るアスラ。
「マジか。離れすぎじゃないそれ?」
「言ったでしょ。未開拓地で見つけた場所だって。おかげでこの町に空船を使って10日掛けてこないと着けないの・・・」
「本編より先にタイトルの単語を出せないでほしいんだがな~~・・・」
未開拓地のど真ん中に建てたような町なので周辺とは完全に孤立している。また街道も殆ど整備されてない。
「おかげどれも値段が高いのっ!女の子には必要な物が多いのにっ!」
「ああ。それは確かに嫌だな」
生活に必要な物は全て空輸での輸入に頼るほかないので、物価が通常の3、4割高い。
そこに彼はあることに気づく。
「ん~、でもさ他の町が200㎞以上離れていて・・そこまで領土編入って結構強引じゃない?隣の国とか文句言われなかったの?」
「う~ん。私もそこまで詳しく知らないけど、そんな険吞した感じはないわね~」
※隣国は特に言わないのは訳がありますが話しが脱線するので省きます。
次『オヴェスト・トレンボの町の構造について』
「では引き続きアスラさんお願いします」
「もうアスラお姉ちゃんでしょ?」
「はいはいアスラお姉様」
「じゃあ簡単に町の中を説明するわね」
大きな町の地図を出して説明し始めた。
「まずこれね。なんといっても町の中央に城の地下にある迷宮ね。おかげでうちの宿屋はよく儲かるわ。あとは・・・」
城を中心に東西南北に大通りがある。
北大通りにはギルドやバーバリエ宿屋がある。役所関係が多い。
東大通りは倉庫街。迷宮で得たモンスターの素材や魔石、輸入品が置かれている。
西大通りはクランなどの大きな所帯持ち住宅街が立ち並んでいる。(この道から最初彼は来た)。
南大通りは娯楽街。生活用品や武器や防具などいったお店がある。
「大体こんな感じね」
「あ~。だからやきとりのおっさんが最初クランの子とか言ってきたのかな~?」
『もう少し町について詳しく』
「じゃあアスラお姉ちゃんよ。改めて他にも町の特徴はあるの?」
「ん~。他の特徴ね~・・・」
ん~と考え中・・・。
「あ!これ大事よね」
「おっ。なんかあんの?」
「クラ君。町の人を見て違和感とか思ったことある?」
「違和感?」
ん~と彼も考える。
「ん~。迷宮の町だから、もっとこう他種族が多いかな~って思っていたんだけど、案外人間しかいないよな。あと髪の色とか緑とか紫とかそんな奴いないし」
「髪の色云々は知らないけど。町ができて18年だけど、本格的に町としてなったのは8年前。だから迷宮に来る冒険者って近場の人が多いのよ」
「へ~」
「だけどねクラ君。もっと見るべきことがあるの」
「他に・・・?分からん」
そう言うとアスラ力強く・・・。
「それは・・・子どもがいないのよっ!!!」
「・・・・・」
「こほん。さっきでも言ったけど本格的に町になったのは8年前。加えて周りが未開拓地で遠いところにわざわざ子連れで来るような場所ではないの」
そう言われるとそうだな。
「それでも町には少ないけど子どもはいるわ。だから次回!クラ君以外の子どもが遂に出てくるわ!」
「また次回の内容を・・・」
「じゃあ。次回もよろしくね!」
終わり。次回もよろしく。




