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自由に気ままに異世界大陸指名犯 ー空賊ライフー  作者: クラ108
エピソード0 まだ最初の時
49/82

第31話 すいませーーーーーーんっ。誤射でぇぇぇーーーーーーーす・・・っ!!

  前回のお話。空船建造を一旦保留にして以下略、彼らを襲った正体不明の空船を返り討ちにしたのはいいが、なんとその船はフェレストリアの軍艦だったらしい。さて、軍艦を攻撃して無事に済むのか済まないのか。

 そして今回は彼が半壊させた軍艦サイドでの話だ。



 正式名称は巡洋艦ノクス。元は商船であり改修されて軍艦となった船だ。

 全長30m。排水量不明。砲門28門。帆、マスト、煙突は無く、船体はコルべット艦に簡易な艦橋を取り付けられたような巡洋艦である。

 そんな艦橋の中で三人が話をしていた。


「船長。目標付近まであと3時間で到着だそうです」

「そうか。何か手掛かりがあればいいが」

「ありますかね?あれから見張りも立てましたが、これと言って船は見つかっていないですし」

「それよりも船長、副船。こっちはまだ適当に操縦桿握ってるだけでいいんですがね。航海士がため息つきながら予定に無い進路変更で、距離の再計算やら食糧云々で渋い顔してトイレに立てこもっているのはいいんですかい?」

「そのうち嫌でも出てくる。今はほっといて大丈夫だ」


 その三人というのが艦長、副艦長、操舵長であった。


「しかし船長。いくら航路から外れてる森の中とは言え、密輸する奴が堂々上空で発光信号なんて使いますか?明らかに我々の目を向けさせる罠か誘導にしか思えませんけど」

「だとしても見過ごすわけにはいかん。数日前の密輸船強奪事件に関係ないとは言い切れないからな」

「え?でもそれは流石に起きた場所が近いって言ってもそれはないですよ」

「副船の言う通りだと思いますよ。この辺り山はあっても起伏が激しい訳じゃないから隠れるところもないし、それよりも船体の軽さ生かして遠くへ逃げますよ」


 さらに副艦長は苦笑しながら思い出す。


「まああれは聞いた時は笑っちゃいましたよ。正規取引の空船定時連絡が無い船があったと思ったら実は密輸船だったと分かって、そしたら船ごと強奪されてたとか」


 密輸船が強奪された事件なんて恐らく今回が初事案。なのでそれがちょっと尾びれを引きながら笑い話になっている。

 そしてその最中に巡洋艦ノクスは、昨夜上空に()()の光を発見したのだ。言うまでもなくそれは彼が与吉に持たせた魔球の光である。


「確かに間抜けな話だ。しかも密輸してたのは、この辺りを仕切ってるヴァンプ一家なのだからな。それを分かって襲ったのか偶然だったのか。そこも悩みどころだ」

「他の一家の抗争だったら潰し合ってもらってもいいんですがね」

「いやそれだと副船、そいつらがドンパチしたら一々そこに行くのは自分らですよ?ただでさえこの船ボロ船なんですから」


 そんな話を続けていると近くの伝声管から声が響く。


「船長。こちら監視塔。前方11時の方角に小型不明船を発見!」


 この伝達に3人は顔を変える。

 

 ※監視塔=艦橋上部に取り付けられた檣楼。


「距離はどのくらいだ?」

「監視員の目測ですと80㎞以上はあるそうです。正確な距離はまだ測定中です」


 副艦長は別の伝声管に向かって声を掛ける。


「各船員に通達。前方に小型不明船を発見。各自持ち場に戻れ。休憩は終わりだ。仕事に取り掛かれ」


 そして艦橋には一分程度で2人が入って来る。砲術長と渋い顔した航海長である。主要のメンバーが集まるとこの先の行動について話し合った。



「計測ですがこっちとの距離が98㎞。小型不明船がこちら側に向かって南下中です。現在ノクスの速度ですと・・1時間半後には射程距離に入れるかと。あと食糧と資材が無いですから、逃げたら追わないで下さい。戦闘もしないでください」


 航海長が辛辣に話す。それに砲術長は・・・。


「うちらの砲は旧式のポンコツの取り寄せ品じゃからな~。儂も戦闘になるなのは勘弁してもらいたいわい」


 砲術長も戦闘になるようなことはしたくないらしい。


「だが対応はいつも通りだ。通信距離に入ったら停船命令を送れ。返答が無ければ威嚇射撃、それでも止まらなければ砲撃を開始する」


 ここで副艦長は疑問に思った。


「う~ん。射程距離に1時間程か・・。だとすると相手の船速度遅くないか?小型船なんだろ?こっちに向かって来ているんだったら1時間はしないと思うんだが?」

「知りませんよ。計測は間違ってないですから。荷物でも過剰積載してるかトラブルでも起きているんじゃないですか?」

「なら追ってもいいんじゃないか?」

「だからこっちは食糧も資材も無いんですよ。本当なら今頃港で補給しているはずで、補給するから残りの古い食糧とか資材を派手に使って騒いだこと忘れていませんか?相手が小型船で何であれ攻撃されて被弾したら応急修理も処理もできないんですよ?」


 ノクスは本来なら補給するはずだったのだが、彼らの緑と赤の光を見たせいで補給に立ち寄る前に急遽進路変更して今に至っているのだ。なので航海長は航路を変更してから、苛立っているのである。

 ついでに言うと航海長は人手不足で事務仕事も兼任してるため、余計に色々と気が回ってしまう一番ブラックな役回りをしてるのだ。


 そしてさらに伝声管から航海長に言葉に賛同する声が響く。


「船長。こっちはやるだけやるが、この船がボロいと言うのは忘れるな。水平に戻すのも出力出さないと無理だし、下手すれば舵が切れるか船体が切れるか2択だからな?この前、船体歪ませたのは忘れてないからな?」


 忠告の声を飛ばすのは機関長である。どうやら前に相当この船に無茶させたことがあったようで、船体を歪ませることがあったようだ。


「船長、相変わらず機関長ご機嫌斜めみたいですよ」

「あの時は仕方ないとは言え、機関長には無茶を言わせたからな」

「頑張って応急措置してたよな~。無理もないか~」

「どちらにしろ補給もメンテもしないと駄目ですね。この船も相当無理させて飛んでいますから」


 と、その時に。


「こちら監視塔。小型船に動きあり。こちらに気付いたのか進路を大きく転進を開始」


 伝声管から声が艦橋に響く。


「見失うな。このまま追いかけろ」

「了解」

「機関長」

「分かってる。最大戦速は直進のみだ。舵を切る時は原速以下にして切れ。さっきも言ったが水平の復原が間に合わなくて下手すりゃあロールだ。あと小刻みの蛇行もよせ。船体が軋む」

「分かった。気を付けよう」


 それからしばらくして・・・。


「船長。これ逃げてますね」

「相手も目が良いようだな」


 艦長と副艦長は少し苦い顔をする。それに操舵長は口にする。

 

「監視塔の奴って確か視力系スキルは結構高い方じゃなかったか?ハヅキルーペとかなんか小さい字やら遠くまで見えると言うあれだろ?」

「そんなスキルじゃないぞ。まあ100㎞先見通す奴はそういないと思うんだが。これは厄介だな。夜になると流石に追えないだろうし」


 それに航海士は。


「いえそれは無さそうですね。改めて再度計測しましたが、思ってた以上に向こうの船は足が遅いです。時速30㎞出していなんでしょうかね?これなら追っても問題なさそうです。夜には町に着けますし、補給は朝になりますけど」

「30㎞?本当に何かトラブル起きているのかよ」

「どうあれ我々からすれば都合がいい。向こうも逃げ切れないとなると最悪荷物を捨てる可能性もある。監視塔には僅かな動きでも見逃さないように厳にしておけ」

「了解船長」



 そして巡洋艦ノクスは射程距離に入ると。



「向こうからの連絡一切無いですね」

「やはり止まらないか・・。いつも通りに威嚇射撃。砲術長、射撃許可する」

「了解じゃよ。正面砲門、適当に自由射撃始めじゃ」

「相変わらず適当な掛け声だよな~砲術長は」

「いくら射程でも狙い撃てる距離じゃないわ。お前さんは狙いやすいように船を動かしておれ」

「へいへい。ぶれないように気を付けますよ」


 そして指示通りに正面砲門からはシュイーーンと独自の音が発砲される。すると今度は監視塔から連絡が入る。


「小型船、回避運・・。っ!!小型船、旋回・・光?ッ!小型船発砲!!!!」


 発砲と言う言葉に艦橋に緊張が走る。

 なおその時の彼らは・・・。


「ええいっ!戦火は切られた!こっちも一発威嚇射撃じゃこらぁぁぁぁーーーー!!!」

「ってそんなことやめ・・って!舵切るなぁぁぁあああああーーーーーーっっ!!!」


 と言う場面である。そして巡洋艦ノクスの場面に戻ると・・・。


「ふー。焦る~。向こうさん、かなり外したな」

「まさか小型船で魔砲積んでいるなんてな。どうしますか船長、本格的に戦闘に入りますか?」

「だから副船長、戦闘はやめて下さいって言っているでしょう」

「窮鼠猫を嚙むとは正にこのことだな」

「船長も呑気なこと言ってないでください。自暴自棄になって自爆しに来たらどうするんですか?こっちはシールドなんて無いんですから爆風でもキツイですよ」


 シールド。それは一種の魔力障壁発生装置である。魔砲とは矛と盾のような存在で、魔砲の砲撃戦では有効な防御手段であるが、かなりの大きさ、重さ、魔力を消費する為に最低巡洋艦クラスの容量がないと載せられないのである。

 さらに伝声管からは。


「小型船、周囲の魔砲の軌道を弾く動きを確認!シールド張ってますっ!!!」


 今の言葉でまた艦橋に緊張が走った。


「は!?シールド!?!?小型船が?相手は本当に小型船なのかそれっ!?」

「監視塔!相手の船の詳細は分かるかっ?」

「そこまでは・・。ただ間違いなく相手は小型船です!」

「魔砲にシールド・・。それなら足が遅いのも納得できますが・・、ただの小型船じゃないですね」


 そして艦長は砲撃している先を眺め・・・。


「各船員に告げる。相手はただの小型船じゃない。このまま撃沈させる。戦闘準備に入れ」

「了解船長。各船員戦闘準備に入れ!あと機関長聞こえていますか?もしかしたら無茶入る覚悟しておいてくださいね」

「言ったそばからこれか。これだから外の奴らは・・」

「全砲門、魔力ケーブルに接続じゃ。出力半分以上留めて魔力2割強で撃ち方始めい」


 各自が伝声管に指示を出していった。


「ああもう、戦闘は避けてほしいって言ったのに。船長、向こうは幸い足が遅いです。常に間合いを保ちながらの砲撃戦を提案します」

「いや、ここで迎え撃つ」

「危険ですよ?!」

「甘いぞ航海士。船長の作戦の意味が分からないとは」

「どういうことですか?」

「さっきから相手の船をよく見ろ。結構無理な動きをしているが機動力は小型船だ。間違いない」

「それがどういう意味で?」

「しかもシールド持ち。うちらの全砲門で最大出力で撃てば抜けるかどうかも怪しいさ。だが相手は小型船。衝撃だけなら・・抜けなくても船体は衝撃で軋む。しかもシールド装置ってのは重い。負担の掛かり方次第なら船底が抜けるかもしれないぞ」

「衝撃だけで撃沈させるんですか!?」

「まあそうだな。でしょ船長?」


 が、艦長は。


「・・・お前、時々俺が言おうと思った矢先に言うよな。だからお前はずっと副船なんだよ」


 言いたいところを持っていく副艦長のそういうところは嫌いなようである。



 そして彼らの方ではノクスの動きに気づき始めた頃で・・・。



「敵艦。減速。攻撃も停止。あ~これ確実に狙い撃つつもりだな~。絶対次一斉射くるよこれ」


 彼もノクスの動きを読んでスキルを展開していく。


「魔力障壁正面斜め展開、障壁厚めで『空間装甲』『避弾経始』『摩擦調整』『空間指定域』のスキルセットの三重魔力障壁。これ、今まで張った防御の中で一番装甲厚だぞ。抜かれたら泣くぞ自分!」



「よし!船体完全に真横に向けたぞ。片舷の全砲門で狙える位置だが、本当に船止めちゃっていいのか?」

「全魔力を魔砲に回さないと大きな衝撃は厳しいからな。向こうに打った最終警告はどうだ?」

「相変わらず返答無しですよ船長」

「こっちも魔砲の魔力出力オーバーで合図待ちじゃよ。だがのう~あんなに光って・・次から砲を新しく新調せんといかんのう~」

「ああまた費用が・・。そもそも砲の新調自体難しいって言うのに」


 そこに彼の張ったスキルが目に見えて・・・。


「船長!副船!あれ!」

「!なっっ!?」

「砲術長!あれを抜けなくても衝撃は届くか!」

「多重のシールドなんて儂には分からんが、物はどうあれ多重構造は衝撃に強い。ただ一、二枚は抜けれるはずじゃ。あとはどれだけ長く撃てれるかじゃの」

「衝撃は与えられなくもないか・・」

「船長。別にこれなら無理戦わなくてもあんなシールド張ってれば勝手に向こうは魔力を枯渇しますよ。魔力を機関に戻して距離を取ってから撃っても問題はないかと」


 航海士が提案するも。


「いや攻撃は続「だから甘いな航海士」


 艦長の言葉の前に副艦長が遮る。


「今攻撃を中断したら、向こうはシールドの魔力を魔砲に回す可能性がある。しかも今は機関を止めているし、距離も近い。こっちは一発でも当たればお陀仏の船だ。とにかく向こうの魔力を減らさないと結局は厄介ってことだ。でしょ船長!」

「・・・そうだな。いざとなれば船員から魔力を補給して、機関に回すか攻撃に再度転じることもできるしな」

「な、なるほど」

「副船。また船長の言葉取っちゃっているよ」

「こんな状況でも変わらずじゃな。それで船長、砲撃はいつするのかのう?あまり魔砲のオーバー出力状態だと負荷が大きいから早めに指示が欲しいんじゃが」

「そうだな。少し無駄が入った。相手のシールドに一点集中砲火。抜けなくてもいい。相手の魔力を削れ!砲撃開始!!」


 その言葉を合図に砲術長は砲手に指示を送る。

 片舷から辺りを包まんばかりの光と鈍い轟音も響かせて一直線に彼らの船に向かう。


「砲術長、砲撃はいつまで継続できる?」

「あと40秒はいけるかのう」

「船長、砲術長、流石にあんなの数十秒でも当たっていたら、もう灰すら残って無いと思うんですがね」

「操舵長、今の言葉でフラグ立ちますよ?」


 しかし航海士もこの攻撃で相手が無傷であるとは思えないとは思っている。

 砲が壊れることも厭わない重攻撃。これで無傷でしたら悪夢ですよ。ですが出来るなら砲は壊れないでほしいですかね。


 しかし現実は・・・。


「あと8秒じゃな。7、6、5・・4、3・・・」


 砲術長のカウントと共に艦橋の全員は外の様子を見つめる。しかし途中から全員は違和感と悪寒が走り、いの一番に艦長は伝声管に叫ぶ。


「機関最大出力!操舵長っっ!!」

「っ!」

「全船員魔力提供!魔力ケーブルに・・」


 見えた姿は小型船はほぼ無傷な状態。しかもシールドはまだ健在していたのだ。しかも続けて監視塔から焦る声が流れる。


「小型船!っ!!発光!」


 艦橋からでもはっきり見える小型船からの光に嫌でも理解する。魔砲での砲撃だ。

 今から動けたとしても砲撃から逃れるのは・・。それが皆の頭に浮かぶ。


「衝撃に・・」


 艦長は伝えようとするもそれよりも先に相手の船から光が伸びる光景と一瞬で激しい爆発音と衝撃が巡洋艦ノクスが襲う。

 船体はバランスを崩しながら、それでもまだすぐに墜落はせずにゆっくりと高度が下がっていった。


「み、皆・・・無事か」


 艦橋の外ではうめき声や叫び声が飛び合う中、辛うじて意識が残った艦長は周りに声を掛ける。


「こちら・・副船長、右手折れた以外は・・っぐ!ま、まあピンピンしてますよ」

「何・・とか生きてます。航海士と砲術長は・・。気絶してますね。怪我はしてないよですが」

「船長は大丈夫なんですか?」


 副艦長と操舵長も何とか無事であるも満身創痍。


「足をやられた。誰か状況分かる奴はいるか?」

「全く・・。動くのもしんどいですけど、落ちたんですかね?船体が斜めってないですか?」

「いやまだ浮かんでいるぞ。操縦桿の横にある高度計見てみろ」


 操舵長が計器に指を差すと確かに高度計はまだ上空を指している。


「操舵長。船体を水平に戻せるか?」

「・・っ。駄目です。完璧に舵をやられてます。機関室にも連絡が入りません」


 操縦桿を握ってみるも船体が動く様子が無ければ、伝声管で機関室に連絡を入れるも返答も無し。

 そこに傷だらけの船員が一人駆けつけに来た。


「船長!副船!無事ですか!!?」

「お前は・・」

「機関部の者です。伝声管での連絡が取れないので、急ぎ来ました!」

「被害はどうなっているか分かるか?」

「左舷装甲・・全損っ。被害は・・想像つかない状況としか」

「くっ!相手は!」

「低速のまま接近中です」


 未だ最悪の状況に変わりないことに周りは息を呑む。


「それで機関は?」

「浮遊石の制御基盤に損傷はありませんが浮力の伝達が著しく低下。補助の魔導石が損失・・。浮遊の維持が不可能と船体がロールで逆さまになる前に浮力を段階的に弱め、こちらのタイミングで不時着させると機関長からの伝達です」


 もはや逃げることが叶わない。しかも補助の魔導石は魔砲に使用する魔力補給元でもあるのだ。人手での魔力供給はできるがこの被害に人手での魔力供給は難しい。つまり一矢報いるのも無理な状況であること。


「船長・・いっそ白旗でも振りますか?」


 副艦長は投げやりに言う。


「副船それ本気ですか?」


 一切のこちらからの連絡を無視し、圧倒的な防御と火力を持っている輩が白旗を振ってる相手に素直に応じるかは怪しい。

 操舵長は疑問視するも副艦長もそれを理解してるからこそ投げやりに言ったのだ。


「船員の命が大事だ。それで船員が助かるなら白旗も・・」


 艦長もそう考え始めた時、接近してきた小型船から何かの叫び声なのか小さくではあるが声が漏れるのがした。そしてその数秒後、小型船から拡声器でもあったのか大音量でこちらに言葉を放ってきたのだ。と言うのが・・・。


「すいませーーーーーーんっ。誤射でぇぇぇーーーーーーーす・・・っ!!」


 しかも最後に小声で「これでいい?いちよ謝っン゛ブッ・・」と言う最後腹パンでもくらったかのようなうめき声で終わるのであった。

 いや~書くの長くなった。次回は多分久しぶりに補足コーナー書くかもしれん。

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