第10回 記号式の補足コーナー
「記念すべきか?第10回補足コーナー!担当は毎度のクラリオンッ!」
「ゲストのべラフじゃ」
「今回はこの補足コーナーは絶対やろうと思っていましたっ!」
「お主は100日も満たない勉強だったからのう~」
では今回も早速『記号式』について。
「本編じゃと記号式の話端折られておったが、長いし仕方ないかのう。ではクラリオンにはおさらいとなるが、そもそも記号式はどういう理由で生まれたのか。答えてみろ」
「え~っと確か主審であるシルル・・様以外の他の神様がスキルの真似事で作ったのが記号式だっけ?」
「そうじゃ。スキルの再現を目的として記号式が生まれたんじゃ。魔法が生まれたのと同様の理由じゃな」
因みに記号式は魔法と比べて適正とかはない。誰でも扱える。魔法よりは利便である。
「だけど皆記号式覚えないんだよね~。複雑で覚えるの大変だと思うけどさ」
「はあ。簡単な記号式でも使う記号は60から120個。本格的に使うつもりなら更に複雑で使う記号の数も増えるからのう~」
また魔法同様に同じ効果のスキルと記号式では、記号式の方が魔力消費が高いのと覚えるのが面倒と謙遜されてる。覚える時間、苦労、燃費を考えれば、スキルで覚えた方が楽なのである。
因みに記号式でスキルをある程度再現できるも全てのスキルを再現できるわけでない。
「魔法と記号式ってあんま人気ないんだね」
「習得に難しいスキルなら記号式での代用もできなくはないがのう~。如何せん記号式の構成もまた難しくなるし、構成を考えるだけでも数年掛かる。その努力をおいそれ簡単に教える人もいないしのう~」
また一度完成した記号式が流出すると弱点の看破や改良されたり、数年の努力が数ヶ月で塗り替えされることもある。それでもし自分が作りあげた記号式は旧式化、劣化型、下手をすれば通用しなくなる。と言うことがあったり(過去に彼以外の異世界召喚された人がはっちゃけたのが原因)と余計に記号式を教授する人が少ないのだ。
「自分が作った記号式とか通用しなくなるとか・・嫌だな」
「そう言うことじゃ。だから秘匿に徹する者が多いのじゃよ」
それと魔道具の記号式とかもそう言った理由で見えないようにされている。
※パレス工房で刀身の中に記号式の溝を彫ると教えられたのもこう言った理由。
次『記号』について。
「そもそもこの世界の魔法陣ってなんで模様とか普通も文字じゃなくて記号なんですか?いや、日本語でも動くらしいけどさ」
「う~ん、それがのう・・。実はまだ分かっておらん。諸説あるのじゃが、初代魔王が記号式を作った、ある日突然流布した者が現れたとか誕生から謎帯びてるんじゃよ。真相は誰も分かっておらん」
神族は遥か昔から記号式を使わないらしく、昔の文献でも神族が記号式を扱った記述は載っているものは確認されていない。ただ魔族と人間が主に記号式を使っていた記述が多く、そのことから魔族または人間が生み出したと議論されている。
「本当に記号式って謎のまま使っているのか」
「まあ便利だしのう。使えるものは使うじゃよ。では本日はここまでじゃ」
「結局、謎のままで終わるのか。謎が深まってくばかりだ・・」
では本日はここまで。
※しばらく補足コーナーは10話以降出番が結構減ります。




