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自由に気ままに異世界大陸指名犯 ー空賊ライフー  作者: クラ108
エピソード0 まだ最初の時
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第8回 冒険者ギルドについての補足コーナー

「不定期開催補足コーナー。いつも(わたくし)クラリオン」

「ギルド情報管理係ことフーで~す。姉にフレア姉とフェリ姉がいま~す」

「へ~そんなに役職就いていたのか。しかしまあよくポーション飲みたくない理由でアラクニードで籠るとは。今思えばよくそこまでしてたよな」

「クラリオン君は分かってないだけよ。それに私よりもアラクニード内を爆破で吹き飛ばすとか有り得ないんですけど?後処理とか結構大変だったんだよ」

「自分、子ども加減ワカラナイ」

「今さら子どもぶる!?」



 では今回の補足『ギルドについて』



「あ。それ私から言いたいことがあるんだけど、皆ギルドギルドって言うけどちゃんとした正式名称があるのよ」

「冒険者ギルドじゃないの?」

「正式には『フェレストリア王国64区オヴェスト・トレンボ冒険者ギルド』って言うのよ。知ってたクラリオン君?」

「ごめん。今初めて知った。だけどこの補足コーナーでまさかの国のネタバレくらうとは」

「あれ?まだ本編に説明入れてないの?」

「いやだってまだ序盤だし、正直そこまで重要な国じゃないし・・」

「えーっ!?今まであれだけのことしてっ!?」

「はいそこ、ネタバレ言わないように。それよりギルドの説明は?」


 気を取り直して・・・。


「では改めて、そもそも冒険者ギルドってどんなところだと思うクラリオン君?」

「え?フリーターが集いし場所。日雇い紹介所?」

「凄い偏見ね・・・。まあ否定はできないところだけどそうね。私も言うのもあれだけど。ギルドの存在意義は国も無視できない有力な民間企業なのよ」


 ここでババン!とフーがフリップを取り出しながら説明しはじめる。

 冒険者ギルドが発達したのは300年前のこと。大陸中で戦争、内戦が数多く起きた世界大戦が終息に向かいつつあった。そんな各国は財政を圧迫させる軍の縮小に図った。


「はい、クラリオン君。退役された軍人はどうなりますか?」

「ニートか賊になる」

「極端すぎ。でもそっちに行っちゃう人がいるのよね。だから国に代わって個人や商会とかから仕事場の紹介や斡旋をするギルドが生まれたの。それが全国各地に展開することによって国や大陸そのものの治安にも貢献しているのよ。どう、立派でしょう」


 しかし自分は知っている。そうやって丸め込んだ有能な人材を組織に取り込み、勢力を伸ばし、それが大陸全体にギルドを展開することによって、ギルドには即時戦闘投入できる戦力が集まることなる。即ち各国は軍の戦力を割く中でギルドは着々と戦力を溜め・・・・」


「クラリオンくん。途中から口に出てるよ。って!私達はそんな不穏な考え持ってないからねっ!?」

「おっと。ついついギルドの裏歴史が」

「だからそんなの無いから・・・!あれ?なんでスタッフさん神妙そうな顔になっているんですか?え?ホント・・?」

「さて、次の補足は~」

「ちょっと!?」


『アラクニードにあるギルドについて』


「だから待って!?」

「フェリカ妹、くどいぞ。ほら、スタッフも巻きでって合図してるし」

「あ~もう!あとで詳しくねクラリオン君!」


 ごほん、と一回咳払いして気を取り直して。


「そうね・・。別に大きな違いはないし、強いて言えば支店みたいな感じだからまあ建物は大きくはないわね」

「そりゃあまあ、そうね」

「あ。でもアラクニードのギルドだと換金はできないの。鑑定だけして保証書を発行する形で地上で換金してもらうことになってから」


 迷宮内部まで金銭のやり取りは、管理や荷物としてかさばるから現金取引は行われない方針をしている。


「まあ紙の方が荷物としては楽か」

「でもたまにアラクニードと地上だと換金額は違うって思ってる人がいるのよ。わざわざ地上まで魔石を運んだり」

「でも別にギルドからしたら問題ないんじゃないの?」

「それがあるのよクラリオン君。魔石は大丈夫だとしてもモンスターの部位によっては上層のモンスター群が過敏に反応する時があるのよ。だからモンスターの部位はアラクニードで換金して欲しいわね」

「へ~~~」


 結構普通に彼はモンスターの部位は地上まで持ち帰っている。

 なお過去にそれで上層モンスター群が大暴走して地上とアラクニードが数ヶ月断絶したことがあった。


 次。『共同塔について』


「確か共同塔ってギルドと軍の人と共同でなんたらしてるって言う本編で説明したけど、あれって結局何ですかね?」

「まったく本当にクラリオン君は迷宮について分かっていないわね」


 呆れつつも仕方なく解説の進行を続けた。


「迷宮は冒険者だけが行く場所じゃないのよ。モンスターや地下から獲れる部位に食糧や魔石等は国にとって資源になるの。分かる?」

「確かに天然資源の宝庫ですな」


 それ故国によっては迷宮を国の管轄として独占しているところもある。


「だけど国が人手や人員が割けない場合、外部の協力者としてギルドが人材を提供するのよ」

「提供ね~。あまりそんな感じはしないけど」

「はぁ~。クラリオン君がもっと協力してくれたらね~・・・」


 迷宮の未調査ヵ所や未攻略の堺までを『前線』と言われ、軍の依頼の元、冒険者と共に共同で前線を広げていくのだ。そのやり取りや指示を連携できるように共同塔を通して行われてる。

 なおギルドはその前線に前線クエストとして連続で受ければ、前線専属として報奨と様々な利益が得れる仕組みになっている。


「へ~。共同塔というより司令塔だな」

「確かにそう言った目的の方が大きいわね。だけど分かった?共同塔の重要さが」

「うっす。結構役割大きかったんだね」

「じゃあ今回はここまでね」

「お。もう時間か。いや~時間が経つのが早いな~」

「そんな訳で今回補足コーナーが終わりま~す」

「次回もお楽しみに」


 終わり。



 おまけで。



「で、ギルドの歴史についてだけど」

「フェリカ妹フーよ。これ割とタブーだから」

あ~。どんどん投稿間隔が長くなっていく~~。


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