罠を仕掛けよう!
村の中をある程度回った後、俺は森の中に入った。
理由は簡単で、野獣を捕まえる為の罠を仕掛ける為だ。
罠は簡単で魔力が無い人でも使える『魔法書』という物がある。
『魔導書』は魔法使いが使う物だが、魔法書というのは本自体に魔力があり、1枚ページを破って地面に置いて隠した。
この上を通った動物は一瞬で何らかの魔法を受けて気絶する、という寸法だ。
「上手くいけば良いんだけどなぁ。」
何枚かを森に設置した後、森の中を散策する。
鳥の声が聞こえたり、見上げてみれば森の上を鳥が旋回している。
鳥だけなら良いが、たまにドラゴンが徘徊している時があって心臓に悪い。
流石にドラゴンを倒せる程の腕は持っていないからな。
それに冒険者じゃないし。
森の中を歩いていくと奥の方に大樹がある事を発見した。
「すっげぇ‥‥‥。」
思わず言葉を失うぐらいの大きさで樹齢はかなりあるだろう。
多分、この森の守り神みたいな物だろう。
俺は手を合わせて大樹に祈った。
「どうか平穏な生活が出来ます様に。」
次来る時はお供え物を持って行こう、と決意して村に戻った。
戻って畑をみたら芽が出ていた。
思わずガッツポーズをとった。
これは幸先がいいかもしれないな。