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詩、あるいは詞

喪失と極彩色のサイクル

作者: 志賀飛介

あんなに溢れていたものが

ものの見事に枯れちまった

絞り出そうとする時点で

何かが違う気がしている


きっとそうだ

インプットがなけりゃアウトもないの

湧き出す泉は雨の証

黄金色の朝食を

食べたら幕が上がる


動かなくなった脳みそが

何かの拍子に動き出す

極彩色のイメージが

脳細胞を刺激する

転びそうになったときは

とにかく走り続けること

転ぶ前に踏み出したら

絶対転ばないって超理論


止まった時間が動き出す

失ったものを取り戻す

迷ったときほど突き詰めるのだ

そのための文字


きっと僕ら

全て同じ仕組みで動いているの

書き出す言葉は脳内宇宙

黄金色の太陽を

浮かべて幕を上げる


動かなくなった感情が

何かの拍子に溢れ出す

極彩色の映像を

脳細胞に映し出す

何も出来なくなったときは

とにかく何かを描くこと

意味のないことにまみれたら

そこにはもう誰もいないのだ


天井も壁も消え去って

吹きさらしの床を蹴る

飛べやしないけど飛ぶ

轟音と共に空は割れ

僕の体は地に落ちた

瓦礫の中で見たものは

自室の蛍光


極彩色のイメージが

何かの拍子に色褪せる

動かなくなった脳みそと

言葉をなくした脳細胞

手足がもがれているような

喪失感を振り切って

走ったら何か見えるかな


意味のない線を重ねたら

心象風景、描けるかな


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