Character
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(登場人物)
原作より
・怪物(Monster)
この小説の主人公。
ヴィクター・フランケンシュタインによって、死体を繋ぎ合わせて創られた存在。
元々は善良であったが、醜い容姿の為、人間に迫害された事を呪い、ヴィクターの周りの人間に復讐を行った。
ヴィクターが死んだ後、北極の果てで自殺しようとしていた。
しかし、自然哲学者の抹殺という新たな目的を見出し、再び活動を始めた。
ヴィクターが名前をつけなかったため、固有の名前は無い。原作中では、怪物の他に、悪鬼(fiend)、被造物(creature)などと呼ばれている。
・ヴィクター ・フランケンシュタイン(Victor・Frankenstein)
怪物の創造者。自然哲学と生命への神秘に傾倒し、20代の若さで、怪物を創造した。
しかし、その醜さのあまり、造った怪物を見捨てた。
その後、怪物の要求で、女性の伴侶を創造しようとしたが、完成間近で放棄している。
怪物に家族や知人を殺され、復讐の為に怪物を追いかけ続けた。
その果てに、北極で病に倒れ、亡くなったはずだが.....
・ロバート・ウォルトン(Robert・Walton)
原作における語り手。
イギリスの北極探検隊の隊長。北極でヴィクターを見つけ、怪物創造の話を聞く。
・マーガレット・サヴィル(Margaret・Saville)
ロバート・ウォルトンの姉。ウォルトンから、フランケンシュタインに関する一連の手紙を受け取った。
・マリア(Maria)
怪物が川で溺れている所を救った少女。
原作では、名前は不明。映画『フランケンシュタイン』にならって、マリアの呼称とした。
・ヴァルトマン教授(Dr.Waldman)
ヴィクターの恩師。インゴルシュタットで自然哲学を教えていた。
錬金術や占星術を全否定せず、科学へのつながりを協調し、ヴィクターが科学に興味を持つきっかけを作った。
・クレンペ教授(Dr.Krempe)
インゴルシュタットで自然哲学を教えていた。
ヴィクターは最初、彼の元を訪れたが、独学で学んできた錬金術などを完全に否定された為、自然哲学への興味を一時失った。
ヴィクターが、自然哲学を学ぶようになってからは、一教師として彼に指導を行った。
・ド・ラセー老人(Mr.De Laceys)
盲目の老人。
怪物は、彼の家族が住む家の隣に潜み、言語を習得し、彼らと家族になろうと近づいた。
しかし、ド・ラセー老人と会話を交わした直後に、フェリックス達が現れ、怪物は追い出されている。
・フェリックス(Felix)
ド・ラセーの息子。
・サフィー(Safie)
フェリックスの妻。ド・ラセー家の没落の原因となったトルコ人商人の娘。
・アガサ(Agatha)
ド・ラセーの娘。フェリックスの妹。
フランケンシュタインの関係者
・アルフォンス・フランケンシュタイン(Alphonse・Frankenstein)
ヴィクターの父。
家族が次々と不幸に襲われた心労の為、亡くなった。
・キャロライン・フランケンシュタイン(Caroline・Frankenstein)
ヴィクターの母。
ヴィクターが大学に行く前に、幼かったエリザベスを看病し、自らがその病にかかり亡くなった。
・アーネスト・フランケンシュタイン(Ernest・Frankenstein)
ヴィクターの次弟。
・ウィリアム・フランケンシュタイン (William・Frankenstein)
ヴィクターの末弟。怪物によって殺された。
・エリザベス・ラヴェンツァ(Elizabeth・Lavenza)
ヴィクターの許嫁。
ヴィクターと結婚した日に、怪物によって殺された。
・ヘンリー・クラーヴァル(Henry・Clerval)
ヴィクターの友人。
ヴィクターが、怪物の花嫁の創造を放棄した晩に、死体として発見された。
・ジュスティーヌ(Justine・Moritz)
フランケンシュタイン家の召使い。
怪物により、ウィリアム殺しの冤罪を着せられ、処刑された。
作中人物
・ゲンファータ(Genfather)
”怪物”を追っている謎の軍人。かつて「フランケン...」と呼ばれていたようだが、正体は分からない。