完璧メイド?ダイエットに挑戦する!
今回はエルがダイエットを決意するお話しです。ちなみに私は決意だけして行動しないタイプです、
ある日、洗面所からエルが突然走ってきた。
「主様、私、ダイエットしようと思うんです!」
「あ、そうなんだ。頑張れ」
柊はソファでゴロゴロしながら答える。
「何言ってるんですか? ご主人様もやるんですよ?」
「え、なんでエルだけすればいいじゃん!」
「そんなふうにゴロゴロしていたら、いつか太りますよ!」
柊はそれを聞いてソファから起き上がりながら、
「たしかに、最近運動とかしてないし、やばいかもなぁ」
とつぶやく。
「それじゃ、まずはランニングとかからするかー」
そう言いながら着替えようとする柊に、エルは慌てて言った。
「い、いえ! まずは食事制限からにしましょう!」
そう言って、エルはスーパーに買い出しに出かけた。
「えーと、これと……あと、これもいるかな?」
エルは次々と食材をカゴに入れていく。
「うん、まぁ初日だし……これも入れとこうかな♪」
――その晩。
食卓にはサラダやスムージー、豆腐など、ヘルシーな料理が並んでいた。
「ここまで真剣だとは思わなかったよ」
柊は感心しながらサラダを口に運ぶ。
「ふふん! そりゃご主人様と違って、私は完璧で優秀なメイドですから!」
エルは胸を張りながら答える。
「くそ、今回ばかりは同意しかできないな」
こうして食事制限一日目の晩ご飯を食べ終えた。
――その夜。
「ご主人様には悪いですけど……まぁ、一日目ですし。今日の自分へのご褒美♪」
そう言いながらエルは冷蔵庫を開け、スーパーで買っておいたケーキを取り出す。
エル「いただきまーす!」
そして口に入れようとした瞬間――リビングのドアが開いた。
「やぁ、自称“完璧メイド”。何やってるんだ?」
柊はそう言いながら、エルの手からケーキを取り上げた。
「ご主人様、えっと……いつから?」
エルは焦った表情で柊に問いかける。
「そりゃ、今日の夕飯のあとから何かを楽しみにしてる気がしたからな。……やっぱりこれか。」
柊はそう言いながらケーキを冷蔵庫にしまった。
「とりあえずエル、食事制限だけじゃなくて、運動もやるからな?」
「そ、そんな……鬼! 悪魔! ご主人様ぁー!」
この後柊が美味しくケーキをいただきました。
***
――一か月後。
「ご主人様ーっ!」
そう言いながら洗面所からエルが笑顔で走ってくる。
「聞いてください! 二キロ、二キロも痩せました!」
柊はソファでうつ伏せになりながら、力なく答える。
「あー、そっか。よかったな……」
「な、なんでもっと反応してくれないんですか!」
「いや、この一か月……毎朝ランニングとか、きっついっすわ……」
柊はソファに座り直してため息をつく。
「それはご主人様の体力がミジンコ並みなのが悪いですね!」
「せ、せめてもう少しはある! けど、エルのその真面目に頑張れるところ、偉いと思うよ」
柊がそう褒めると、エルは嬉しそうに笑った。
「まぁ、完璧メイドですから当たり前です!」
「さて、私も本気出せば痩せられるってわかりましたし――お菓子買ってきます!」
そう言ってエルは元気よくスーパーに向かって行った。
柊はそれを見送りながら、またソファに寝転ぶ。
(……あいつ、絶対後で後悔しても知らないからな)
――後日、0.5キロ戻ったのは内緒である。
今回も読んでいただきありがとうございます。次はどんなお話にしようかまだ決めていませんがぜひ次回も読んでくれると嬉しいです。




