メイドのパン事件?
この作品は、毒舌ドジっ子メイドのエルと主人公のちょっと変わった日常を描いたギャグ小説です。どうぞ楽しんで読んでください!
朝日がカーテンの隙間から差し込む。
ピピピピピ……アラームの音が響き、いつもの声が聞こえた。
「ご主人様ー!さっさと起きやがれくださーい!」
ああ、メイドのエルが呼びに来たのか。
何か言葉に違和感を覚えたが、気のせいだろう。
「あーおはよう、エル。わざわざありがとうね」
「いえ。今日外出される予定があるのに、深夜までゲームをやっている馬鹿で先のことも考えていなさそうな主は、私がいないと起きられないことは知っているので大丈夫です」
エルはそう言いながらカーテンを開ける。
「あの、エルさん、朝っぱらから言葉の切れ味鋭くないですか? 主人の心にグサグサ刺さっちゃう」
そう言いながら一緒にリビングへ向かう。
リビングに入ると、もう朝食の準備が整っていた。
目玉焼きにベーコン、そしてご飯。
「え? ご飯?!今日は朝食パンって一昨日言ったよね?」
「いえ、私がご飯派なのでご飯です」
うん? そんなこと聞いた覚えはないんだけどな、と思いつつ席に着く。
「うう、せっかくパンを咥えながら美少女と角でぶつかるイベントをしようとしたのに」
エルも飲み物を持って来て席に着く。
「大丈夫ですよ! ドジなご主人はぶつかるのは美少女じゃなくてトラックですから!」
「まぁ、それなら異世界転生の可能性があるか」
そう言いながらエルがくれたお茶を飲む。
やっぱり、キンキンに冷えたお茶はうまい。
「ところでエル、今日食べるために一昨日買った食パンはどこ置いたの? 見当たらないんだけど」
エルを見ると、なぜか目を逸らしながら答える。
「ど、ドコイッタンデショウネ……ワカラナイデス」
明らかに動揺している。
別に1枚や2枚食べたところで気にしないんだけど……。
「別に1枚や2枚くらい食べても怒らないから安心してよ」
そう言うと、エルは恐る恐る言った。
「……枚でもですか?」
「別に気にしないって」
「本当?! 6枚全部食べちゃったんだけど…ありがとう!」
安心したのか、敬語が外れて喋っている。
だが、柊はそれ以上に驚いた。
「ろ、6枚全部2日で食べたの?!」
「気にしないって言ったじゃないですか」
柊は後悔した。流石にそこまでは想定してなかった。
「いやぁ、その動画でピザトーストの作り方を見て食べてみたら、美味しくて…」
そう言いながら動画を見せてくれる。
そういえば最近ピザなんて食べてなかったな、と思いながら疑問を口にする。
「えっと、つまりご飯派ってのはこれを誤魔化すため?」
「まあ、そうですが、別にご飯もパンもどっちも好きですよ?」
「あの、流石に全部食べてしまってすいません」と気まずそうに言う。
「いや、別に気にしてないから大丈夫。それより話聞いてたらピザ食べたくなってきたな。今日の晩食べない?」
よし、結構完璧な返しだろ、と自画自賛しながらエルを見ると……
「あ、ピザトーストたくさん食べたんで今は気分じゃないですね。どうせならお寿司食べたいです!」
……切り替え早くない!?
こうして僕たちの日常が始まっていく。
エル「あの、目を瞑ってるところ悪いですが、もう予定の時間過ぎてますよ?」
……エルさん、それ早く言ってくれー。
「全く、これだから主は」ヤレヤレ
......こ、こうして、僕たちの日常が始まっていく。
よし、今日の晩はお寿司の予約を入れておくか、
読んでいただきありがとうございました。今回初めて投稿したので誤字などがあったら申し訳ございません。次回も柊とエルの日常を楽しみにしていてください




