【200字小説】今日のお弁当
超短い話を思いついたので200字にチャレンジ!
「弁当持っていきなさいよ」
高校に通う僕に、母はお弁当を作ってくれる。
いつものように、今日もおいしいお弁当が用意されていることをありがたいと思いながら、お弁当袋を手に取った。
「あ、カトラリー入れ忘れたからキッチンから持ってって」
「わかったー」
そう返事して、箸を袋に突っ込んだ。箸は万能だ。
昼にお弁当袋を開けると、スープジャーが入っていた。
それを開けた僕は、間違いを悟った。
――中身は、カレーだったのだ。