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23話 カラスが鳴いたら

 

「1日の始まりに見守って頂けるように1日の終わりに感謝の祈りを」


 …?…


「以上!」「神の導き…小梅…さ…ま…」違うからルル!


「そ、それだけですか?…此れは失礼致しました 余りにも短かった物で…」


「わたし達のマロン様は わたし達に 何かをお望みになったりしません 神様ですから 只 見守って下さるのです」食い意地は張ってるけどね『うっ』『あらあら』


 朝から1時間も祈る暇が合ったらはたらけ!って事だけどね


「なので 書も必要ありません わたし達の心の中に居られるのだから」


「おー」「マロン様」皆から感嘆の声が響いた…「マーメン」『ブフッ!マーメンだって』笑。『聞こえてるぞ小梅!』『えへへ、ごめんごめん』『あらあら、良いではないですか…マーメン』『ま、まーな』まんざらでもないんだ…。


 1行だけじゃ書にならないもんね…


 『おぬしは本音と建前の差がジェットコースター並じゃのう』


 『えっ わたし口に出てた!』


 『安心せい 念話だけじゃわ』


 『あらあら 逞しくて宜しくてよ』


 その後 神父さんから御神体とシンボルを要求された…ここぞとばかりに…


 しょうがないよね 、神父さん達はパン屋さんじゃ無いものね 。


 何も考えて無かった わたしが悪いのだ !


 それとユーリ達のネックレスに気付いたらしい


「小梅様…ユーリ達の首についているのは…」「あー、ネックレスだね」「… 神のご加護を感じます…」


 みんな良く感じるよね…「わかりました、用意しておきます。」「ありがたき幸せ…マーメン」


 わたしとデクだけか…、 価値がわからなかったのは…。おい!


「他に何もないですかね…では、会議を終了します。解散。」


****


「はあー」


「どうした?」


「御神体とシンボル どうしようかなーと」…


「まさかマロン様の彫像作る訳にも行かないし…シンボルって鳥居や十字架の様な奴でしょ?」


 わたしには思いつかないよ「そっか」冷た!


「あらあら でしたら前世の貴方の姿を彫像にしたらどう?」


「えー92才のお婆さんを…」


「あらあら 経験豊富で威厳があると思いますわよ」


「良いんじゃないか…」


 …神さまさっきから 興味なさげだよ…


 で、なんでさくらは お〇ぷちゃんに変身してるのかな?


「DONDEN、DONDEN、わしも DONDEN、DONDEN」駄々っ子か!


 さくらは絶対 お〇ぷちゃんじゃ無いよね!「PAN!」


「わしもわしもPANしてDONDENしたいーっ!」


 この駄々っ子メ!DOND〇Nだし 間違ってるし!


 わたしは 92才のわたしを創造した…まぁ此れで良いかな?


「あらあら 素敵ではないですか」そうかなー、…。


「おう良いでわないか!」ご機嫌になったな…神!


 さくらにPANを貸してもらい黄色くなってるからね


「だが…大分サバ読んだのう小梅…」 五月蝿(うるさ)いわ!へへ30才位誤差の範囲なのだよ…


あとはシンボルかぁー「マロンケーキで良いではないか!」「あらあら、それだとうんちゃですわよ」「小春はなんと恐ろしいことを言う…本気で言っておるのか?」「あらあら、なんですの?」「マロンケーキを食べるときに想像してしまうじゃないか!」「はいはい、そうですね」ガミガミガミガミ


 てんやわんやの末 シンボルはさくらの提案のハート型になったよ


 さくらの圧勝だ 神様にネックレスを6人分貰って…


 そう言えばいつの間にか さくらもネックレスしてたよ、ふふ


 足取り重く教会へ…


「おう!小梅様そうそうにお越し頂きありがとうございます」


 わたしは教会の6人に迎え入れられて


 御神体とシンボルを設置「おう――これが…!」感嘆の声を無視して


 ネックレスを出した。「マロン様……マーメン」はいは!マーメンって…、旨そうだな!


 全員祈り出してしまったので…「…マーメン…マーメン…マーメン」なんか怖いよ!


 しょうがないから祈ってる最中の首にネックレスを掛け そそくさと教会を後にした…


 あの調子だとあと1時間は祈るんだろう、ふー、マーメン。


 ラーメンが食べたくなってきたよ、メンマ多めに…マーメン。


 わたしは家に戻り「ただいまー」…、


「あれ、まだ2人ともDONDENしてるのかな?」


 玄関を上がったら突き当たりに(ここだけドア)と書かれたドアがあった…


 そりゃー開けるよね、やっぱり…「カチャ 」


「あっ……」綺麗…


 其処には夕陽に染まる2人が縁側に座っていた…幼い頃…夢に観た…光景…、


「お帰り うめ太君」神は青タヌキだった…


 やっぱりいいよねこの景色 目の前に広がる田園風景


(ギィーゴトンッ…チロチロチロ…)


 用水路から水を引き込む水車の音


 家の横には新たに竹林が増えていた


「この竹林わ?」「後で必要になるからな」


「必要なら後で出せば良いのでわ?」


「其方は風情と言うものがわかっておらんのう」


 …青 タヌキに言われた…


「じゃあ、わたしは夕飯の支度をしてるね」


「あらあら 今日は私がご飯を作りましょう」


「やったーさくらの料理は美味しいもんね、マーメン、もといラーメンがいい」「はいはい、ふふ」


「…神さま帰らないの?」


「…わしは…カラスが鳴いたら帰る!」おいっ!



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