12話 何時まで 生きられるか
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!はぁっ!」「ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴっ!」
「ハイヨー シルバー! そんなことでは 暴れん坊将軍には なれんぞー! デク!しっかり走らんかー! ハイヨー!」
小夏は デク馬に跨りお馬さんごっこをしていた…。
暴れん坊は 将軍で馬の方じゃないんだけどね。
「いいなー…」ルルが小さな声でつぶやいた…。
「小夏と交代する?」
「うーうん お馬さんのほうと…」…おい!
「…」
「ドッドドドド「ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴっ―――!」ドドドドドドドドド」
「お!ボーが帰って来たな 少し休憩じゃ」
「はあ―――俺、はあ―――生きてる、はあ―――」
「はぁっはぁっはぁっ小 小梅 水、水を…」
「ルル ヒールを二人に掛けてあげて!」
「わかった……終わった」
「ありがとう… ヒールで心の疲れは取れないか…?」
「其れは無理」
「そ、そうか…ありがとう」
「ルルは詠唱はせんのじゃな」
「お母さんがそうしていたから…」
「なかなか優秀な母だったのじゃな」
「うん」…小夏の言葉に みんな嬉しそうだ。
「パチン!」「わ―――!」…ボー!「再開じゃデク」「はい、師匠!」「お前も行ってこい!パチン!」「うお―――!」
四人には免許証ならぬ ステータスカードを渡してある。
『小梅、日本に身分を証明するカードがあったな、それを応用して ステータスを表示出来るもの…現在のステータスとどれだけ上がったか わかるとよいのう イメージして作ってみよ』
『うん、わかった』
現在のステータスは…
ユーリ 防御結界:Lv.86 風神法 Lv.10
ルル ヒール :Lv.65 テイム Lv.3
デク 強化 :Lv.55 生活魔法 Lv.5
ボー 限界突破:Lv.30 狙撃 Lv.2
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もう お昼になるね 今日はここでバーベキューなのだよ
「みんな もうお昼になるから こっちに来て!」
ぴよぴよの串焼きなのだ!
「た、助かった…また 見た事ない事やってるな…其の四角い箱に入ってる黒い木みたいなのが食べ物か?」
「違うよ、これが熱を持って その上で食材を焼くのやってみる?」
「おう!いいのか!」
「ここに並べて焼けてきたら ひっくり返して 此れを振りかけて…と」塩コショウを渡した。
大方 説明して 後は男共にまかせた…やっぱ こう言うのは男の人の方が サマになるもんね。
わたしたちは 席に着く 焼けるのを待つ間に今後の方針だ 男共はマロン様に任せるとして ユーリとルルは…どうすればよいかな。
『神様 ユーリとルルなのだけど 防御結界と風神法 ヒール どれも わたし できないんですよ…どうしたら』
『なーに 簡単じゃよ どんなスキルもイメージが大事じゃから おぬしには日本での経験があるじゃろて』
イメージか? そうだ火炎でやらかしたもんね。
『この神球では どうも長々と詠唱によって発動させているようじゃからのう、何をしたいか具体的にイメージさせることじゃ』
『うん、ありがとう 神様!』
『おう!』
「あ、あのう小梅…」
「なに?ユーリ」
「昨夜みんなで話したの、此れからのことを」
「うん、わかってる 早く強くなって帰りたいんだよね わたしもがんばるから!」
「…違うの 出来れば此れからも 此処に私たちを おいて貰えないかと…」
ユーリの話を まとめると
自分たちが生きているとは もう誰も思っていない。
端から生きて戻ると思っていない。
探しに来ることもない国も教会も 探索した 言い訳ができればよい。
自分たちは使い捨てに過ぎない。
都に自分たちを待つ者もいない。
都に良い感情も無い。
自分たちが大切に思ってる人は此処に全員いる。
と大まかな所は こんな感じだった。
突然の申し出に 神様もわたしも 絶賛!フリーズ中だ!
「ごめんなさい、突然こんなことを……分かっているの 自分たちがどれだけ 図々しいことを言っているか 小梅達が私たちとは 住むところの違う世界の人だってことも…」
『ばれておるのか?』
『いやいや そう言う意味じゃないと思いますよ』
『そうか、そうじゃよな…あせったわ』
神様のこう言う 抜けた所も かわいく思ってしまう…ふふ
「直ぐに答えを求めている訳ではないの 考えて見てほしいの…無理なら あきらめるから」
…
…
「わしは構わんぞ 小梅が此処にいる限りわしもおるからのう 但し、小梅はやらん!」
神様 それは ボケですか? この雰囲気でどう突っ込めと!
「えっ!えっ!えっ―――! 妹よそれはないだろ!」
「だまれ!戯けが!」 コツッ…「ズドーン!」
神様のげんこつによって デクが地面に埋まった…
デクお前の命は無駄にしない…
『神様 良いの?』
『まぁ 小梅の笑顔も増えたし こ奴らに住処も提供しておる事じゃしのう』
…
「みなさんの気持ちはわかりました わたしもみなさんと 離れるとしたら寂しく思うでしょう」
「小梅…」
「此処で生活をしてもらって構いません ただ、わたしも 何時まで 生きられるか分かりません




