108話 バラ色の未来 22 話しはその後
星空の下、私は古民家へ歩いている。
『楓さん、皇帝になりませんか』
私は…、バラ色の未来の為に…。
皇帝って、バラ色なのか?そんなの地獄だろ!きっと神様も、逃げ出したに違いない!間違いないね、だって日本人だから!
あっ、UFO?…んな訳ないか。
どうしたものか、このまま、この世界で生きるなら、私は、どうするべきか…日本に戻れるなら、私は…。
「ただいま」
「お帰り」
「おう、おそかったな」
「お帰りなさい」
「ピーッ!」
ふふ。
「今日は、みんなご苦労様でした」
「明日は一日お休みにしましょう」
「お、どうした、ダンジョン制覇は…?」
「今のままでは、到底鬼平さんに勝てそうにないから…」
「そうか、まあ、焦らず行こうぜ」
「ふふ、そうね」
その日の夜、私は夢を見た。
「楓!楓!」
「ピッ…ピッ…ピッ…ピー!」
※※※
皇帝執務室
「失礼します」
「楓さん、受けてくれる気になりましたか」
「いえ、皇帝の件は、お断り致します」
「…そうですか…いつでもお気軽に言ってくださいね」
ねばるな!
「今日お願いがありまして」
「はい、なんでしょうか」
「神の家に暫く、泊まらせて頂く事は、可能でしょうか?」
「…楓さん、おひとりならば、構いませんが」
「ありがとうございます」
私は、神の家にひとり…これは、電子レンジに、ケルト…さては、ありましたよ、ウォッシュレット!とくれば…この辺に、ありました、温度設定に追い焚き付きか…200年以上前に?
私は縁側で田園風景を眺めている。
お母さん、お父さん…。
「チリチリチリン」
「…?」
「にゃー」
猫?この世界にも猫がいるんだね。
「おいで」
「にゃー」
行ってしまった…。
「其方は誰じゃ?」
「えっ!」
誰?神様?
「私は、楓と言います」
「楓か、そうか、お主、日本人だな」
「はい、日本を知っているんですか」
「わしも、日本人をしてた事があるからな、へへ」
自慢げだな…?してた事がある?
綺麗な少女なのに、わしって…。
「あなたは神様ですか?」
「わしか、わしは小夏じゃ」
日本人の名前だよね。
「小夏ちゃんは、ここに住んでいるの?」
「この前までな」
「今は何処に住んでいるの?」
「質問が多いのう」
「ごめんなさい、私…」
「おいおい、泣くな、神界じゃ」
「小夏ちゃんは、なにしてるの?」
「かくれんぼじゃ、楓は尻尾の生えた奴等を見なかったか?」
「猫ちゃんなら、竹藪の方に」
「そっか、ありがとな」
「あっ待って」
「なんじゃ」
「少しだけで良いからお話を…」
「楓、泣くな…しょうがないのう」
「お主、ホットケーキは作れるか?」
「材料があれば…」
「そうか、じゃあ、作ってくれ!話はその後じゃ」




