107話 バラ色の未来 21 なんですと!
このマロン教国は、わからない事ばかりだ。
いやこの星の事も、ろくにわかってないけど…私の夢の中だと思っていた…思おうとしてた…、私はどうなったのだろう…。
「楓さん、大丈夫ですか」
「ごめんなさい、ちょっと考え事を」
「以前、神様に救われたと言われてましたが、マロン教国は神様が作られたのですか?」
「…、その辺の話は、この場では」
「今日、お時間は大丈夫ですか?」
「はい、私は」
「でわ、3人で少しお話ししませんか」
※※※
アル皇帝執務室
「どうぞ、おかけください」
「どこから、話せば…」
「先ず私が、楓さんを神の関係者と思った所からお話ししますね」
皇帝の話は…
私の目と髪の色、そして、幾つもの神法が使える事、更に物質創造は、神にしか使えないものと思われているそうだ。
「楓さんは、あの古民家も、田園も、以前からご存知でしたよね」
確かに、あれは日本の風景だ、良く知っている。
「今の私達には、楓さん程の神法を使えるものはいません」
「鬼平さんを倒されたと言う、エルフの方は」
「シャーゼさんの事ですね、既に他界してます」
「今は、昔の神様と幹部達の事を知るのは、アルと僕だけなんですよ」
「シャーゼさんは、神様の秘書をなされていた方で、同時に、エルフの里の長でもありました」
「鬼平さんに、勝ったとは言っても…後に2人は婚姻しましたから」
「鬼平さんの所まで、辿り着いた幹部も、それなりに居たんですよ、それも半日もかからずに」
神の幹部達は化物揃いだったんだ。
「因みに鬼平さんも幹部で、神様の護衛をしてまして、神様が帰られた後、先先代の皇帝ユーリさんの護衛も務められていました」
「この国は いつ作られたのですか」
「230年程前になります」
230年前…2人は既に生まれてたの?
「ハハ、私とサミュエルは、エルフの血が濃いようで」
ハーフとかそう言う事か。
「ですが、後100年は、生きられないと思いますよ」
「神様は、いつ帰られたんですか?」
「マロン教国が作られて5、6年と聞いています」
「僕達も最初から居た訳ではないので」
200年以上前には、帰ってしまったのか
「鬼平さんの話だと、鬼平さんの主人だったドラゴンを、なにもなかったかの如く、瞬殺、いや、一欠片も残さず、粉々に吹き飛ばしたしたそうです」
「神様が?」
「はい」
「神様は、何のために、この国を作られたの?」
「神マロン様を周知させる為と、人類滅亡を防ぐ為だったそうです」
「当時は、人類滅亡の事は、幹部以外には 知らされていませんでした」
滅亡の危機が去ったから、帰ったと…。
「私は残念ながら神ではないですよ」
「ハハ、神も最初はそう言ってましたよ」
…?
「初代皇帝、いや当時は教祖を名乗ってましたが、私はマロン教の教祖だと」
日本人ぽいんだよね、しかし、私とはレベルが違いすぎるよ。
「楓さん、マロン教国の皇帝になりませんか」
「…、なんですと!」




