104話 バラ色の未来 18 2人が…。
私達は、サミュエルさんに連れられて、詰所本部?に、受付を素通りして…このドアは…ここだけドア…って、もう、ひとりツッコミにも疲れてきたよ。
ドアの先には、古民家が、この国のお偉いさんは、古民家好きなのかな?
中に案内されて、またここだけドア…待てよ、その前にこの部屋に置いてあるのは?ブラウン管TVだよね、ゲーム機もあるし。
ドアの先には縁側…「綺麗」
懐かしくもあり、何故か心のが温かくなる、田園風景が広がっていた。
「いらっしゃい、みなさん」
「普段は、この場所は使われないのですが、是非、楓さんには この風景を見せてあげたいと…大丈夫ですか、楓さん」
私、泣いている…。
「ごめんなさい、私…」
「いえ、大丈夫ですか?」
「ええ、嬉しくて」
「そうですか」
「今日は神様が残されて行った、此方をみなさんに」
…えーっと…カップラーメンだよね、それ…しかも市販の奴!…消費期限は…あれ?大丈夫そうだね、たぶん。
「あ、ありがとうございます。神様が置いていかれたのですか?」
「ええ、およそ200年前に…」
「ちょっと待って、食べても大丈夫なのですか」
「ええ、時が止まる貯蔵庫に入れてありましたから」
「そう、そうなんですね」
そんな便利な物があるんだ。
「ただ、私はこれを食べたことがなくて、どのようにすれば良いか」
なるほど、私ならわかると、わかりますとも。
「沸騰したお湯を用意頂けますか?」
「サミュエル直ぐに頼む」
「わかった」
「ぴー!…」
笛付きやかんまであるのか!
「蓋を半分まで開けて、中の袋を取り出して、更にこの袋の中身を入れて」
「みなさん、ここ迄はできましたね」
「はい」
皇帝まで、元気良いな!
「そしたら、私がお湯を注いでいきますので、その後蓋を閉めて下さい」
「わかりました」
良い返事だよ皇帝!
「後は、3分待ちます」
皇帝…歌ってるよね心の中で、まだかなまだかなって、来ないよおばさんは!
「はい、蓋を外して、此方の袋の中身を入れて、かき混ぜたら出来上がりです」
「でわ、頂きます」
「頂きます!」
嬉しそうだな、皇帝!
うーん、たまに食べると、堪らなく美味しいんだよね。
あれ、あまりにも自然に使っていたが、割り箸まであるのか。
皇帝とサミュエルさんは、箸も上手に使えるんだね。
それに比べてラビアンローズの面々は、箸の使い方の特訓も必要だ。
「うーん、ご馳走様でした」
「ご馳走様でした」
「此れが、神の味だったんですね」
「ありがとう、楓さん」
いやいや、カップラーメンだから、それも、神が置いてった奴でしょ!
食後に、神様について聞いた。
「お二人は、神様とお会いした事が、あるのですか?」
「はい、子供の頃に…いつも和かに笑っていらっしゃいました」
「私達は、神様に助け出されたんですよ」
2人の神様大好き話は、永遠に続いたよ…。罪な女だったんだね神!
「マロン教国と言うのだから、神様の名は、マロン様なんですよね」
「確かに、この世界を最初に創造されたのは、マロン様とお伺いしています」
「しかし、残念ながらマロン様が、どの様な方なのかは、私達は知らないのです」
「でわ、お二人が仰れている神様とは?」
「はい、神、小梅様です」
決まりだよね、日本人確定だよ。
でも、200年前にいなくなったって…どうなのよ、普通死んでるよね?神だから生きてるって…ないない。
「神様は今、どうなさっているんですか?」
「神界にいるそうです」
「神界ですか」
「はい、自分達は会えなかったんですが」
「死んだ側近が現れ、その後、神が降臨して、そこの縁側で…幹部達だけで…宴会をしたそうです」
恨み節だよ、皇帝!
「自分達はまだ、子供扱いされていたので…」
根に持っているよ!
その夜は、遅くまで神様話しで、盛り上がったよ…2人が…。




