103話 バラ色の未来 17 年の功だろ
マロン教国に来て数日が経った。
私は今、古民家の裏庭にいる。
何をしているかって…それは訓練だよ!
オヤジ共の!
ドレンチとメイビを、私の作り出した箱の中に閉じ込めた。
「ドレンチ、メイビ早く出ないと酸欠で死んでしまうよ」
「と、言われても…日に日に強度が増してないか?」
「ドレンチ、剣に強化魔法を付与して」
「メイビ、イメージをもっと強く」
「ドカン!ゴトゴトゴト」
「はあ、はあ、はあ」
「サリーヒールを2人に」
「ちちんぷいぷい」
「サーシャ周りの人の数はわかった?」
「はい、半径100mに556人います」
「その内、子供の数は?」
「えーっと…あっ誰か訪ねて来ます」
「ピンポーン」
「はーい!」
裏庭から外回りで玄関に、サミュエルさんと…。
「サミュエルさん、裏庭に周って来てくれますか、今、訓練中で」
「わかりました」
「こ、此れは…」
「楓さん、貴女、物質創造が出来るのですか」
「ええ」
「少し見学させて貰いますね」
「楓、お客様だから、少し休憩を」
「次の部屋を破ったら、休憩にしましょう」
「サーシャ子供の数はわかりましたか?」
「はい、半径100mに子供はいません」
「そうですか、わかりました」
「シャキーン!」
「ドン!ゴトゴトゴト」
「ヒール」
「みんなお疲れ様、休憩にしましょう」
「サミュエルさん、すみません、お待たせしてしまって」
「ハハ、楓さんは、なかなかのスパルタですね」
「紹介します、こちら皇帝のアルです」
な、なんですと!
みんなも固まってしまったよ!
「初めまして、楓さん、アルと申します。以後お見知り置きを」
「は、初めまして、お世話になっております、冒険者パーティ、ラビアンローズの楓と言います…言って頂ければ、此方からお伺い致しましたのに…」
「ハハ、アルは少しでも早く、楓さんに会いたいと」
「サミュエル!」
うーん、似ている。
「楓さん、不躾な質問で申し訳ないのですが…貴女は…神と繋がりがあるのですか?」
「…?」
「いえ、私の知り合いに、神様はいませんけど?」
「そ、そうですか…しかし、驚きました」
「…?」
「美しい黒髪黒眼に、物質創造まで」
「私の国…いえ」
そうだった、私は日本から来た事は誰にも言ってなかったんだ。
でも、マロン教国にも、絶対いるよね日本人が!
「楓さん、一番得意な神法はなんですか?」
神法?魔法の事だったよね。
「火の魔法ですかね」
「一度、最大出力で見せては貰えないか?」
「良いですよ、でわ、上に向かって射りますね」
私は「ちちんぷいぷい」矢を放った。
「此れは、炎の弓矢ですか」
「もの凄い威力ですね」
「ちちんぷいぷいと言うのは?」
やっぱ気になりますよね。
「私の発動条件です」
「そうなんですね」
「ラビアンローズのみなさん、今夜夕食をご一緒に如何ですか?」
如何ですかって、皇帝に言われて断れるわけないよね。
「はい、喜んで」
あれ、この言い回しダメだった?
「ハハ、楽しみにしてますね」
「では、夕方に私がお迎えに来ましょう」
「あ、すみません、私達、冒険者なもので、ご招待に着て行くような服を…」
「いえ、今の服装のままで、構いません。それでは後ほど」
行ってしまった。びっくりしたよ。こう言う時こそ年の功だろ、オヤジ共!




