102話 バラ色の未来 16 あるのだから
明朝、「またのお越しをお待ちしております」
後髪引かれながら、ゴンドラに揺られる私達…そう言えば誰も、カモ助の事、気に留めてなかったな。
魔物連れて歩いてる人なんか…オークやオーガも働いてたし、そう言うものなのかな?
カモ助もパーティメンバーに登録しなくてはだね。
まあ、カモ助の親はサーシャなんだけど。
私達は、古民家に戻る前に、街を見て歩く事にした。
「楓、あれはなんだ?」
「何故私に聞くオヤジ」
あれは、漫画?
「あれは本だね、文字と絵で物語が書いてあるんだよ」
「おう、新たなバイブルか」
そうだね、良かったね。
「楓、あれ」
はいはい「あれはゲームと言って、みんなで遊ぶものだね」
「そうか、サリー後で遊ぶか」
「楓、あそこの」
「あれは、アクセサリーって言って、首にかけたり、指にはめたりして、着飾るものね」
「可愛いわね」
「楓さん、あれ」
「あれは、魚屋さんね、カモ助の餌に丁度良いわね」
「カモ助、お腹いっぱい、食べさせてあげるからね」
「ピーッ!」
みんな随分沢山貰って来たな、サミュエルさんのご好意で、ステイタスカードに沢山交換出来るよう、してくれた見たいだが、いくらなんでも…ま、いっか!
このままでは、みんな堕落して仕舞う。
「みんな古民家に戻ったら、ラビアンローズ会議を開きます」
そこのオヤジ達、やな顔しない!
「みんな、当初の目的はなんだったでしょう?」
「ドレンチ答えて」
「夢の国での生活です」
「違います」
「メイビ答えて」
「楓と皇帝の結婚式」
「全然違います」
「サリー答えて」
「アクセサリー屋さんの開業」
「違いますね」
「サーシャ答えて」
「私の子供カモ助の幸せ」
「違くはないけど違います」
「カモ助答えて」
「ピーッ!」
「違います、たぶん」
「ダンジョン攻略です、みんなしっかりして下さい」
「ここで暮らせるとは限らないのですよ」
「特にオヤジ共!ダンジョン入口から、鼻の下伸ばしたり、天を仰いだり」
「すまん、そうだったな、遂、冒険者の憧れの地に辿り着いて、浮かれていた」
「俺も浮かれていた、すまない」
「わかれば良いのです」
「飯も全て美味かったな」
「そうそう、美味しかったですね」
「此処での暮らしを、手にしたければ、先ずは自分達のスキルアップを一番にしなければなりません」
「ダンジョン攻略のその先に待つのは」
「そうだ!神様のご褒美だ!」
「私達が、今するべき事は」
「はい!」
「メイビ!」
「人生数時間で決まるゲーム!」
「…。」
暫くはダメそうだね。
きっと、ダンジョン攻略の先に、バラ色の未来があるのだから




