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バトル・メイド・サーヴァントII~大東京八宝玉魔法陣編  作者: 黒船雷光


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第九十七話:ミッドナイト基地・合同戦略会議

 渋谷での「白頭(ペクトゥ・)精霊(チョンニョン)戦乙女(バトル・メイデン)」との激闘は、辛くも勝利を収めたものの、一行に大きな課題を突きつけた。隣の半島からの襲撃は、少数ながらも極めて手ごわく、一歩間違えれば、渋谷の霊脈ごと喰われかねない、危険な戦いだった。


「…間違いありません。今回の件も、裏で八咫烏が糸を引いています…しかし、その…ユウマの父上が絡んでいる以外の招待が未だはっきりせず、海外からの刺客を誘致してきている以外の活動の中身が分かりません」


 ミッドナイト基地の作戦司令室。安倍星華(あべ・せいか)服部夜刃(はっとり・やいば)も交えた合同戦略会議で、彩花が分析結果を報告する。モニターには、オンラインで会議に参加している宮本飛鳥の、真剣な表情が映し出されていた。


「次に、奴らがどこの国の、どんな神話や伝説と手を組んで、この国に戦いを挑んでくるか、全く予測がつかない」

 夜刃の言葉に、部屋の空気は重くなる。

 すでに、朝鮮、中華、ロシアの隣接する強豪達とは手合わせをして来て、国内の派閥が安易であったとは言わないが、より強力な霊力を持った敵と相まみえている事実は動かせない。


「ですが、我々にも、日本の武術の粋を継承する、心強い仲間が増えました」

 ユウマが、モニターの中の飛鳥へと視線を送る。

「問題は、どうやって連携すべきか、です。今後、共に修業をしながら、最適な戦術を検討していく必要があると思います」


 その提案をきっかけに、様々な意見が飛び交う。だが、その議論の流れを、モニターの中の宮本飛鳥(みやもと・あすか)が、静かに、しかし力強い一言で変えた。


『…その修業、八犬士たちの『底力』を上げることを、最優先にすべきと考える』


「え?」

 意外な提案に、ユウマが聞き返す。


 飛鳥は、巌流島(がんりゅうじま)での戦いを思い返すように、目を細めた。

『我ら剣士は、確かに対人戦闘における技術はある。だが、先日の妖猿…孫美空との戦いで、痛感した。妖術や仙術、あやかしの類を相手にするには、我らの剣技だけでは、即戦力とはいかない部分が大きい』


 それは、剣の道を極めた者の、あまりにも率直で、的確な自己分析だった。


 星華が、その言葉に深く頷く。

「飛鳥殿の言う通りです。純粋な武技では測れない、超常的な相手との戦いにおいて、真価を発揮するのが、あなたたち八犬士の『絆』の力。まずは、その根幹をさらに強化することこそが、我々全体の戦力向上に繋がるでしょう」


 剣豪たちは、八犬士の剣技を磨くための「師」となり、八犬士は、剣豪たちが超常の敵と戦うための「盾」となる。

 互いの真価を認め合い、補い合う。その結論に達した一行は、八犬士のさらなる覚醒と強化を目指し、新たな修業の道を探し始めるのだった。


 ユウマはその会議中の言葉の中に、少しだけ違和感を感じていた。

 だが、思い直して東京ミッドナイトのチャンネルコンテンツ制作に取り組む。

 戦乙女の支持を集め、彼女たちの推しパワーをもって成長協力し、常に東京に向かい来る新たな脅威に対しても八犬士を支えて戦う覚悟を持つ…その為にみんなの支持を得ることがとても大切だと感じた。

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