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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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660 混乱させられます

 ◆◇sight:???◇◆


「トゥイードルダ、トゥイードルテ」

「なに? ハンプティダンプティ」

「なにか質問? ハンプティダンプティ」

「マザーMoBの条件ってなんだと思う?」

「トゥイードルダはわからないわ」

「トゥイードルテはしらないの」

「条件は2つある。1つは精神兵器になれるほど、非常に抜きん出た精神力を持つこと」

「もう1つは?」

「もう1つはなに?」

「遺伝子にMoB因子を持つこと」

「MoB因子?」

「MoB因子ってなに?」

「先祖に、MoBの力で産まれた人物がいることだ――例えば、〖繁殖強化〗で産まれた子供」

「えっ」

「そんな方法で・・・?」

「僕らの世界と、コチラを繋ぐもう引き伸ばしは無理だ――いよいよ、立花 みずきが危ない」

「どうするの?」

「ハンプティ・ダンプティ、どうするの?」

「立花 みずきに僕らの方へ、来てもらうしかない」


 ◆◇sight:鈴咲 涼姫◇◆


 地球はまだ少し残暑厳しく、私たちは宇宙にいた。


 空母マザーグースの中、完璧に空調が調整された艦内の廊下を、アリスやリッカと「もうすぐまた文化祭だねぇ」なんて話しながら歩いてた。

 今年は「周囲のクラスと連合組んでなんかしよう」とか男子が盛り上がってた。出し物を決める時期ではまだ無いのに。

 とりあえずFLに関することをやろうとしてないから、助かる。


「今日の配信はなにをしようか」

「なんか、昔の優秀な人物を復活させたいからその人の記憶と思考を探してくれって依頼が凄い高額で出てたぞ」

「そんなにですか?」

「100万クレジットと、100万勲功ポイント」

「おー・・・よっぽど優秀な人だったんでしょうか」

「なんかの研究者だって」


 ほうほう。そういうクエストもあるんだねぇ。


「それやりますか」

「そだね」


 私がアリスに答えた時だった。

 みずきが急に振り返った。え? どしたの?


「なんで、お前がここに!?」


 みずきの視線の先にいたのは――


「ハンプティダンプティ!!」


 マザーグースの中に忽然と、ハンプティダンプティが現れた。

 それに、知らない女の子――恐らく双子、を連れている。


 ハンプティダンプティがみずきに、手のひらを伸ばす。


「立花 みずき。ボクと来い」


 こ、こいつ何を言っているんだ!?

 みずきが、ハンプティダンプティを睨んだ。


「は!?」

「良いから来い!お前を救いに来た!」

「アホかお前は、お前はアリスを殺そうとしたんだぞ。お前はわたしの敵だ。なぜそんな奴に付いて行くんだ!!」

「〖ゲート・テレポート〗トゥイードルダ、トゥイードルテ」


 少年がゲートを2つ作りだした。


「うん」

「まかせて」


 双子の女の子が、ゲートから何かを引き抜く――柄?


 双子は廊下を歩きながら一人は左一人は右に、二人でハの字になるように柄を振った。


 柄からビームが伸びて、刀になった。


 ビーム(かたな)



 二人がこっちに突っ駆けてくる。


 トゥイードルダという名前らしき子は、みずきに。


 トゥイードルテという名前らしき子は、私に。


 敵が走り出した――瞬間、アリスも走り出した。


「寝言ってんじゃないですよ―――目を覚ましなさい!」


 アリスは少年に向かって走る。


「以前は、よくもやってくれましたね!」


 って待って、トゥイードルダって子とトゥイードルテって子は壁を走ってるよ、いや天井まで!

 ちゃんと1Gなのに!

 壁やら天井まで走って、二人が螺旋で交差を描くように迫ってくる。


 豚のアノマノイドっぽいけど、やっぱ突進力が凄いってこと!?


 私は急いで、ニューゲームを取り出す。拳銃状態だ。


 ロイトさんのニューゲーム1110は必ず真っ直ぐ飛ぶから、この距離なら照準を覗く必要もない。 


 拳を突き出せば、そっちに飛ぶ。


 私は引き金に掛かった人差し指を相手に向けるようにして、引き金を引こうとする。

 すると、トゥイードルテちゃんがビーム刀を振った。


 まだ5メートル位あるのに、まったく間合いじゃ――え!?


「伸びた!?」


 ビーム刀がこっちに伸びてきた。

 距離を誤認させてきた!?


 みずきみたいな真似を!


「邪魔なんだスウ。貴女という存在が動くのは、ハンプティダンプティに」


 私は慌てて後ろに飛び退く。

 そしたら足首がグキッて言った。


「あだっ」


 ケンケンしながら下がる。


「なんだ、この性能の悪い身体は・・・!」


 少年が呆れた声を出した。


「お前は、自らのポテンシャルを知らなさすぎる」

「何の話――〖再生〗」


 駄目だ、飛ぼう。〖飛行〗こっちの方が私の意思に私の身体がついてくる。


「トゥイードルダとトゥイードルテは、ボクが、手塩を掛けて体術を仕込んだ。舐めてると痛い目に遭うぞ」


 トゥイードルテちゃんが、矢のように跳躍して、私に向かって来た。


 そうして、斬撃を繰り返してくる。


 だけど、


「こんなの私には当たらない!」

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