表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

602/606

640 ペロペロします

 私はゴッドハンドに感心しているけど、フレデリックさんの興奮は収まらない。


「ニッケルは希少だし、チタンは加工が困難を極めるのに形を決められるのか――こんなに簡単に! ・・・いやまて、このサバイバルではコバルト鉱床など見つかっておらず、コバルトも銅から僅かしか抽出できない・・・・それを・・・!!」


 ども・・・こんグリッジねーしょん。スウです。なんかもう、自分がズル過ぎる存在だと認識しました。

 フレデリックさんの手も大概だけど。


❝フレデリックさん大興奮www❞

❝ありえないよなw 地球ではチタンとかそんなポコポコつかえないのにw❞


「それで君、ゲルマニウムは?」

「不死身のMoBから」


 私が説明すると、フレデリックさん一瞬止まった、その後ドン引き。


「そ・・・そうか・・・MoBの体から採ったのか・・・・」

「余ってるんで使いますか? ・・・ちなみに多分、ここ80層のボスにはレシプロ機じゃ勝てません」

「レシプロ機では勝てない? ・・・・そんなに強いのか――あ、ああ・・・・使わせてもらいたい。我々もジェット戦闘機を作ろう――だが我々も流石に専門家ではないからな、君の協力を仰ぎたい」

「私も専門家ではないですが。協力はさせて頂きたいです」

「早速だが――」


 という訳で、USSFも自衛隊もジェット機の作成に入った。



「やっぱアフターバーナーの水素タンクは、ちょっと大きめになっちゃうね」

「いい加減、圧縮するにも限度があるぞ。あといくらわたしでも、体力に限界があるぞ」


 水素を作ってくれたみずきが、少し肩で息をしながら言った。


「今日はワカサギの天ぷらにするね」

「やった! 塩用意してくるー!」


 みずきが走っていった。こんだけ水素を作ってまだ走れるのか。

 みずきなら、私が邪智暴虐な王の人質にされても、安心できるな。

 野盗とか、瞬く間に成敗するだろうし・・・荒れ狂う川も〖水操作〗できるし。


 にしてもこの辺り、ちょっとイオン臭いな、鼻を刺すような金属臭がする。

 気をつけたけど、スキルで水素と酸素を分けた時に発生したオゾンが、結構逃げちゃったみたい。

 私、〖毒無効〗で良かった。まぁ少々のオゾンならあんまり害も無いだろうけど。 


 私が鼻をつまんでいると、マリさんがやってきた。


「水素アフターバーナーはロマンだけどねぇ。――あっ、これあげる」

「あっ、マリさん、ここ今オゾンが・・・・」

「ボクも〖毒無効〗なら有るよ。くれたじゃないか」

「あっ、そだっけ・・・?」


 マリさんに手渡された――茶色い透明な・・・?


「なんでしょう、これ」

「ペロペロキャンディ」

「やった!」


 ベッコウ飴に竹の箸をくっつけただけのシンプルなものだけど。早速ペロペロ。あまーい!


「他のみんなの分はありますか?」

「もちろんあるよ。あとで渡してくる」

「よかったです!」


 私が喜ぶと、マリさんがタンクを見ながら首を傾げた。


「でも、なんで水素だとタンクが大きくなるんだい? どこまでも圧縮すればいいんじゃないのかい?」

「液体になると、それ以上ほとんど圧縮できないんですよ」


 現代科学で滅茶苦茶に圧力掛ければ、超臨界・流体とかにできるけど。


「あー、油圧とかで聞いたことがあるね」

「それです。そうして、圧縮してもまだ、ケロシンの方が体積ごとのエネルギー効率が断然いい」

「みずきくんに圧縮してもらって」

「そんな圧力掛けたら、タンクが爆散しますよ」

「そっかぁ」

「あと、水素って、タンクを侵食するんですよね」

「そうなのかい?」

「分子が小さすぎて、鋼の中に入り込んで、金属を脆くしてしまうんですよ」

「そうなんだ?」

「今回は短期間使えればいいので、そこまで問題は無いですが――一応、純鉄とクロム鋼を層構造にしています。外側は、力がかかるほど強くなるマンガン鋼です」


 クリエイトパーチャーで作った。

 マリさんが納得するように頷く。


「まあ、短時間パワーが欲しい時に水素を使う感じにすればいいね。ターンなんかによる減速は、通常燃料アフターバーナーで何とかする感じかな?」

「はい」

「ボクの乗る機体にも、同じアフターバーナーを宜しくね」

「フレデリックさんたちに言っておきます」


 というわけで、フレデリックさんたちのいるテントの方向へ行くと、


「8ビットでは浮動小数点は難しいか――」

「ですね」

「やはり固定小数点で行こう」


 マイルズと綺怜くんの声がしたので、私はマリさんに貰ったペロペロキャンディーを舐めながら振り返る。

 

 二人は厚紙に打たれた穴を見ていた。


「パンチカードかな?」


 初期のコンピューターに使われた、データ記憶装置。

 穴が直接見えるから、目でプログラムを確認できる。

 モニターが無いからデータを直接見てるんだろう。

 モニターは急いでUSSFが、真空管モニターを作ってる。円錐形のフラスコみたいなのに、電子ビーム装置を付けたりしただけの単純なものみたい。

 もちろん白黒。電子ビームを当てて、白い長い線になった場所が1。点になった場所が0。

 

 私はペロペロしながら、パンチカードを見つめる。

 角度はスウ度じゃないみたい。地球の度で計算してる。

 んっと、パンチカードは確か穴が空いている場所が1かな? で、空いてない場所が0。――なら、


「そこ、90度じゃなくて、80度じゃない?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ