618 クリエイトパーチャー攻略をはじめます
私がリイムの玩具にされそうになっている私のパンツを、リイムと引っ張り合っていると、作戦会議を終えた柏木一佐がやってきた――んだけど、私はリイムとの綱引きに必死で気づいてなかった。
「リイム、それは駄目だって!」
「コケー!(これ欲しいの!)」
流石に布が貴重なこのサバイバルで下着を取られるのは不味い。ていうか、麻とか毛のパンツは流石に履きたくないし。
私が本気で「駄目!」と本気で言うと、リイムはやっとパンツを離した。あああ、穴空いちゃってるじゃん・・・もう。
「スウ君、いいかな」
ここで私は、やっと柏木一佐に気づいた。
私は布を丸めて後ろに隠す。
「は、はい!」
「はは・・・。――クリエイト・パーチャーが見つかったんだよ」
「遂にですか!?」
このサバイバルも、いよいよ大詰めらしい。
言っていると、アリスがやって来た。
「クリエイト・パーチャー遂に見つかったんですか!」
他のクレイジーギークスのメンバーもやって来る。
「やっとかー」
「80層攻略もあと少しですね」
「長かったような、短かったような」
しかし柏木一佐が少し考える仕草になった。
「それがね、すぐには使えそうにないんだ」
「何か問題が起きてたんですか?」
「番人がいてね。ゴーレム。仮称アイアンゴーレムとした」
「それって、めちゃくちゃ硬いんじゃ」
「硬い。コンパウンドボウなど全く通じなかった、ダイナマイトでもびくともしない――恐らく銃弾なども効かないだろう」
「なるほど・・・・ということは、アレが必要ですね」
私が言うと、アリスが身を乗り出した。
「パンジャンドラムですね!」
「なんでやねん」
私は裏手ツッコミを入れておく。
英国面、英国面。英国面がはみ出てる!
――まあパンジャンドラムって、相手を騙すための欺瞞作戦の一部だったらしいけど。
「でも、スウさんならもう作れますよね、パンジャンドラム」
「作れても、作らないよ!?」
私達がじゃれ合っていると、柏木一佐が苦笑い。
「パンジャンドラムはともかく――成形炸薬弾が必要だ」
アリスが「あー」と言って手を合わせる。
「そっちですかあ」
「そっちしかないねぇ」
こうして私たちは成形炸薬弾――ロケランの増産を始めた。
本職の技術班がニトログリセリンを作ってくれるので、今回は本気で威力の有るやつ。
信管も、信用できる奴になった。
その間に、私は小型用の銃身を作り銃のマガジン部分を大型化、アサルトライフルみたいな高速弾を使えるようにした。
ダイナマイト用の火薬を分けて貰って、弾頭をチタンに変え、沢山の火薬を入れた弾丸を作成。
これならワンチャン、ゴーレムにも効くかもしれない。
ただ――試射したところ、一発撃つごとにバレルにヒビが入ったので、複数のバレルを用意。一発撃つごとにバレルを交換する事にした。
そうして作戦当日、山の上だった。山の上の雪原にそびえ立つ塔近くに到着。
かなりの距離がある高台で、柏木一佐が指をさす。
「あの塔がクリエイト・パーチャーだよ」
「思ったよりも、全然大きいですね」
「そうだね。形は伝えられていた通りだが、サイズが予想を遥かに上回った」
装置はちゃんと生きているようで、クリエイト・パーチャーの表面で、緑の筋が脈動するように光っている。
そんな巨大な塔の前に、ポツンと金属で出来た人影が有った。
腕も足も胴も太く、成人男性の五倍は有る。
そんなのが微動だにせず、正面を向いていた。
「あれがアイアンゴーレムですか」
「ああ。非常に分厚い装甲を持っているらしく、一般兵器は全く通用しなかった」
「ニュークリアパスタゴーレムと同じく額に文字がありますんで、そこが弱点だと思います」
柏木一佐が首を傾げる。
「ニュークリアパスタゴーレム?」
「あ、50層のボスです」
「・・・50層ってスウ君がボスをソロ討伐したっていうヤツだよね? ――そして、ニュークリアパスタってあれだよね!? 宇宙一硬い物質!!」
「です――でも、硬さより、熱のほうが怖かったですけど」
「熱・・・そりゃそうだろうけど・・・そんなのによく勝てたね」
「熱を吸収できるスキルと、〖洗う〗で文字を消したんで」
「〖洗う〗・・・あのゴーレムの文字も消せるのかい?」
「多分出来ます――が、かなり接近する必要があるんで、最後の手段にしたいです。体を使った運動は苦手なんで」
「なるほど・・・分かった――では予定通りの作戦で行こう。無駄に危険を犯す必要はない。――飛べるクレイジーギークスとUSSFから空から成形炸薬弾を降らす」
というわけで私とオックスさん、それからマイルズとアレックスさんが空を飛んでゴーレムの頭上へ。
まず私が、空からロケランを斜め下へ発射。
危険を察知したのか、ゴーレッムが起動。
腕を空へ向けて、何かを放ちだした――成形炸薬弾が蜂の巣になって空で爆発した。
「マシンガン!? ――いや、アサルトライフル!?」
ゴーレムが私に照準を合わせる。
不味――




