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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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616 冬で遊びます

「ぶふ――っ」


 私は顔面に飛んできた雪玉を、まともに顔面に食らった。


「はははは!」


 投げたの綺怜くんである。「ははは、ぶふ――っ」笑う綺怜くんの顔面に、雪玉が衝突。

 投げたのはマリさんである。


「油断したな、綺怜くん!」


 ちなみに只今クレイジーギークス、自衛隊、USSF入り乱れての雪合戦中。

 ルールは赤組白組に分かれて、湖に張った氷上のコートで試合。

 コートは雪を盛ったり地形も複雑で、なかなかのシューティング。

 相手の陣のハタを取ったほうが勝ち。

 雪玉を当てられたら、コート横のキャンプに行って、1分間休み。

 コートは氷上なので、靴はスケートでやってる。スケートのブレードは私が魔術で作った。

 足元が雪じゃないので、雪玉の補充は自陣に戻らないといけないのが、なかなか戦略を要する感じになってる。

 スキル使用はダメ。

 どんくさい私は、これで3度目のキャンプ送り。


「むー、飛行機に乗ってる時みたいに避けれない」

「止めてくださいよ、あんなに避けられたらゲームになりません――というか飛行機を操縦してる時のほうが避けるってなんなんですか・・・」

「体の性能不足」

「なるほど・・・・」


 敵チームになったアリスが、キャンプで待機しながら苦笑いをした。


「私の体は、性能が悪すぎる。スキルさえ使えれば」

「スキルは使っちゃ駄目ですよ。無しですよ」

「無しだぞー」


 言ったリッカが、遠くから雪玉を投げてきた。

 あいた。

 ここは待機キャンプだぞ? ・・・・あと、この雪玉、だいぶ固く握られてる。


「リッカ~! こんなに硬く握るの駄目だよ~。怪我するよ」

「勝てばよかろうなのだ」

「ほう」


 私は足元の雪を〖念動力〗で拾って、〖超怪力〗を使い圧縮。


「ス、スウ・・・やめろ。・・・・それはもう雪ではなく、氷塊だ・・・後スキル、やめれ」

「硬く握るのは駄目だよ~」


 私が再度注意すると、リッカが若干怯えながら頷いた。


「お、おう」


 遠くでは、雪合戦に参加していない子供組、綺雪ちゃんやルーローちゃんが雪だるまを作っている。

 おかしいやろ、なんで子供組が雪合戦に参加せずに、大人――それも筋肉ムキムキなおっさんたちが雪合戦してはしゃいでんだよ(私も参加してるけど)

 私は眼の前に広がる光景に意識を移す。筋肉が、楽しげに雪玉を投げあってる。

 あと両陣共なんだけど、自軍陣地で、なんか図形を書いて作戦を練ってる。

 ガチ目にヴィックと柏木さんが、両陣営で作戦を練ってる。

 貴方達、そういうのが、本職ですもんね。

 ヴィックが部下に伝える。


「伝令、右から攻めろと伝えろ、左は待機。手薄になった所を攻めろ。マイルズ中尉に気をつけろ、奴は雪玉を躱してくる」


 柏木さんも、部下に伝える。


「兵站班、雪玉をもっと量産だ! 雪を同時に幾つも地面に転がして、玉にせよ! マリ曹長に気をつけろ! アイツの狙撃はヤバイ!」


 伝令とか兵站とか、きちんと役割分担して――この大佐ども、本気すぎるわ。

 両陣営の大佐たちが、腕を組んで睨み合う。


「やるな、柏木1佐―――ッ!」

「そちらこそ、ハリソン大佐―――ッ!」


 ちょっとは遊べ、おっさんたち。これは子供の遊びだぞ。


 睨み合っていた二人が、急にニヤリと笑う。


 そうしてヴィックと柏木さんが、上半身の服を脱いだ。上半身を裸にした。どんな意味だ。

 というか、周り雪景色だぞ、マイナス20度とかの世界だぞ。

 しかし彼らの体からは、なぜか湯気が立ち上ってるんですが・・・・『むせる』。

 あの人達は、作戦を立ててただけで肉体は何もしてないんですが、なんであんなに熱そうなの? 『むせる』。


 2人が、左右の胸の筋肉をピクピクさせる。


 右右左右。

 左左左右。


 え、なにしてんの?


 んーーー?


 ――あっ! モールス信号だあれ!

 筋肉で会話を始めた!?

 やめて!? 本当に肉体言語使わないで!?

 

「「秘技、マッスルランゲージ―――ッ!」」

「ハモんな、悍ましい!」


 私は、思わず声を出してつっこんでしまった。

 軍人だからモールス信号わかりますよね、そりゃ。

 すると部下の人たちが、


「大佐、了解しました!」

「1佐、行きます!!」


 部下に、筋肉モールスで指令を送ってた!?

 っと、私もそろそろ戦いに戻らないと。

 私はヴィック軍だ。

 私がコートに戻ろうとすると、ヴィックが私をみて微笑んだ。

 そして、左右の胸をピクピク何かを伝えようと――、


「わかるかぁ!!」


 私の叫びに、ヴィックがキョトンとする。

「えっ、なんでわかんないの?」って顔? 一般女子高生をなんだと思ってんだよ!

 筋肉モールス信号が分かる女子高生とか、どこにいると思ってんだあの宇宙人! そもそもどっちがトンでツーだよ! どこでSAN値チェック失敗したんだ、あの人!?

 まだピックピックさせてるし、やめい。


 あ、伝令さんがこっちに来る。

 そうそう、最初からそうして、伝令で伝えて。


「スウさん!」

「はいっ」

「あの筋肉の意味は、『Why don't you get it, even though it's Sū?(スウなのに、なんで分かんないの?)』です!」

「しるかぁ!」

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